それでもアプリリアはウイングレットを諦めない
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ウイングレットを禁止したい日本メーカー=要するにホンダと、ウイングレットを推進させたいドゥカティとの間で交わされたウイングレット論争。
結論は、ご存知の通り今期一杯をもって禁止との沙汰。
個人的にはお世辞にも美しく無いあの羽根付きバイクは好みでは無いので歓迎なのだけども、GPに携ってる人たちからしたら色々と思いは有るだろう。
折角ここまで進化させたのに禁止ってのはなぁって。
共通化されたタイヤや電子制御などのレギュレーションの大きな変更は、チームによってそれが良くも有りまた悪くも有るのは然り。
これによって来期のロレンソが駆るドゥカティはさらなる苦戦を強いられるのか、或いは意外とそうでも無いのか?
それは来年の今頃に成ればハッキリとした形で現れるのだろうが、ただ言える事はファクトリーはタダでは転ばないって事。
後付けのウイングレットが禁止されたら、最初からウイングレットっぽい効果を持つカウルを作ればイイじゃない。
との方向性へおのずとシフトする事だろう。
それがアッパーカウルの形状の大きな変化をもたらすのか、或いはレギュレーションに抵触しない範囲でカウルサイドにフィンを作るか?仮面ライダーアマゾンのバイクみたいにいっそテールにヒレを付けるか、それとも民間人には考えも付かない手を編み出すのか?
このウイングレット論争は禁止の方向で終結に向かったのだが、禁止されたから戻します、とは行かないのが人生と生活を捧げて仕事に取り組むレーシングエンジニア。
きっと、現状のウイングレットとは違う形で、それでいて性能が担保された新しい空力デザインを生み出す事だろう。
そうれが彼らの仕事であり、最先端のモーターサイクルをさらに進化させる使命を持っているのだから。
http://www.crash.net/motogp/news/232598/1/aprilia-suggested-swept-wings-road-test.html
ちなみに諦め切れ無いアプリリアは、この期に及んで前進翼型のウイングレットをテストしてるみたいな。
もっとやる事有るんじゃ無いか?
エンジンとかフレームとか、もっとやる事有るんじゃ無いっすか?
って思うのは、所詮は我ら民間人の限界なのだろうか?
それともエスパル兄ちゃんすらも同じく思ってるのだろうか?
個人的にはこの先のMotoGPマシンのデザインは、ナックルガード辺りの形状変化と共に、サイドカウルに出っ張らない程度のフィンを作る方向に進むんじゃないかと思う。
ZX14Rみたいな感じに。
ただのデザインだったり、或いは冷却用だったり、もしくはこのRFみたいに呼吸用の鰓だったりと、バイクにはいままでフィンが多用されてきたのだけども、今後はこのフィンに現状のウイングレットと同様の効果を求めるのでは無いかと。
サイドカウルから飛び出したウイングレットと同様とは行かなくても、カウル内を通り抜けた空気の流れをコントロールしたら、幾らかの空力的効果は得られるんじゃなかろうかと。
レギュレーションに抵触しない程度では、その効果も有る程度で留まるのは仕方無いにしても。
その効果はいまいち良く解ってないのにこんな事書くのもアレなんだけど。
まぁともかくアレだ。
RFはやっぱり偉大なバイクだなー。
と言う事で。
ディスカッション
コメント一覧
バイク界のテスタロッサなんて皮肉られて増したね。
ある雑誌に元ホンダの空力エンジニアが出ていて、バイクのカウルの凹凸にガムテープをペタペタ貼り付けると、SSマシンの操安が激変して和歌山さん達が理解に苦しむ程の効果があったようです。乱気流を押さえてカウルにまとわりつく空気の流れをコントロールし、交差点の左折レベルの低速でも別物のマシンになるようです。300キロを超えるモトGPマシンに効果があるのかはわかりませんが…
来期のマルケス達のマシンは、ガムテまみれになるのでしょうか?流石にダイソーの茶色は採用しないでしょうが…
今年の夏は本当に暑いので、意外と洗濯ばさみチューンが行われるかも知れません。
誰の口に挟んどけとは言わないですが。