ドヴィさんのプライドを賭けて
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昨年のMotoGP後半戦。
今年は開催されない第9戦のインディアナポリス~最終第18戦のバレンシアまでのドゥカティの予選成績。
アラゴン:3位(イアンノーネ)
フィリップアイランド:2位(イアンノーネ)
予選でフロントローを取ったのはこの2戦。
決勝に関しては展開や状況次第の面があるのでそのレースの成績一つで一概に速い遅いは言い難い面も有るのだけど、予選に関しては言い訳無用にハッキリと優劣が出てしまう。
速いライダー、速いマシンはフロントローを取り、そうで無いライダーは誰かの背中を眺めながらスタートを迎える。
言い訳が通用しない。
雨が降っただのスタートミスっただのバウティスタが突っ込んで来ただのイアンノーネが突っ込んで来ただの、そんな言い訳は通用しない戦い。
それが予選。
そんな言い訳無用な無情な予選成績を紐解くと、ドゥカティに取ってなんとも苦戦の跡が垣間見える後半戦。
そんな後半戦に、キラリと光る一筋の光明。
それが今回のオーストリア、レッドブルリンク。
随分と久しぶりに今年より復活したオーストリアGP。
ロッシを始め、他のライダーが一様に言う言葉。
ドゥカティは強い、このコースはドゥカティが滅法強いよね。
と。
過去、そんな台詞を何度と無く聞いた事有る気がするけど、ともかく今回もそうらしい。
このコースはドゥカティが強いと。
そんな下馬評どおり、予選1位と3位をゲットしたドゥカティ。
やはりドゥカティが強いとの話は今の所正しい模様。
優勝チャンス。
今年でチームを去るイアンノーネに取っては優勝は大きな置き土産。
過去にはカピロッシとストーナーしか勝った事の無いマシンでの優勝と言う大きな置き土産だ。
だが来期スズキに移籍するイアンノーネはともかく、来期も残留するドヴィさんに取っては、そんな悠長な事言ってられない。
ロレンソが加入する事が決まってる来期。
勝つために、そして確実に勝てるライダーが加入する来期。
王者を取れるかどうかは解らないけど、ともかく勝てるレースでは確実に勝って来るだろう。
実績も実力も折り紙つきなのだから。
ただドヴィさん的には、ホイっと来た人間に勝たれちゃプライドに関わる問題な訳だ。
レプソルからテック3に、それからドゥカティへ移籍して苦労を続けてマシンを作り上げてきたプライドに関わる大きな問題だ。
いきなりやって来ていきなり勝たれちゃ。
勿論、ロレンソはタイトルを取る為に招聘された事はドヴィさんとて解ってる事だろう。
そして自分じゃ正直スマンかったな事も、残念ながらきっと理解してる事だろう。
勝つために、ドゥカティに勝利をもたらす為に招聘した事を。
だがしかしだ。
そうは言っても何年もプライドを賭けて走ってるファクトリーライダー。
はいそーですかと簡単にロレンソにトップを譲る訳には行かないので、ちょっとは意地って奴を魅せてやらないと成らん訳だ。
それには勝つ事。
ただそれだけ。
ロレンソが来るまでに一つでも勝っておく事。
移籍一年目のロレンソが本当に勝つまでに、ドヴィさんが一つでも勝つ事だ。
ドゥカティに取って後半戦最大のチャンス。
FP1~予選まで、ドゥカティがこのサーキットでは強いのは既に証明済み。
後は結果を残すだけだ。
大きな問題の決勝で大きな結果を残すのみだ。
後半戦最大のチャンス。
結局、ドゥカティが勝てなかったのはやっぱりライダーがアレだったからなんだな。
なんて事が言われないように、この最大のチャンスは何としても掴みたい。
ドヴィさんのプライドを賭けて。
さて、どうだろう。
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