霞み食って生きてるのだろうか？
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世の中には、どうやって生きてんだろう？って会社や店が沢山有る。
３０年前からの売れ残りのタワシ売ってる店とか、二周ほどまわって有る意味今っぽい売れ残りの服売ってる店とか。
街のスポーツ店とか、小さな文房具屋とか、昼も夜も平日も休日も安定して何時見ても客の入ってない飲食店とか、ポツンと佇むお洒落雑貨の店とか。
世の中には、どうやって生きてんだろう？って会社や店が沢山有る。
もっとも、金物屋なら工事関係の会社や店との大口の取引が有ったり、文房具屋やスポーツ店は学校関係との取引が有ったりと、何かしらの飯の種と言うか、生活のベースと成りえる収入源は有るのだろうと思うけれども。
そうじゃ無きゃ、只の趣味の店だ。
金と暇を持て余した人が趣味でやってるお洒落雑貨の店みたいな。
それはそれで結構な話なのだけど。
デルビと言うメーカーをご存知だろうか？
あるいは覚えているだろうか？
その昔には、現在アスパーのボスで有るホルヘ・マルチネスが王者と成る。
しばしの休止～復活後は、ゼッケン41でお馴染みの宇井陽一が駆り、GP125でランキング２位を取ったメーカー。
『よーいち』だから41なのだよ。
ちなみにその年（2001年）のGP125優勝マシンはジレラ、ライダーはマヌエル・ポジアーリと言う、脳みその端っこでどうにか覚えてるか覚えて無いかってギリギリの方、とその方のマシン。
正直、覚えて無い。
なお、その2001年のGPを紐解けば、125ccクラスにはケーシー・ストーナーがスポット参戦でのデビューイヤーだったりとか、現在LCRホンダのボスで有るチェッキネロが125ccクラスを走ってたり、250ccクラスでは加藤大ちゃんがチャンピオン獲ってたり、坂田和人さんはすでにGPから撤退してたり。
そんな時代。
随分昔の話だね。
もはや歴史上の出来事。
ちなみにGP500のチャンピオンは神と呼ばれてた時代のロッシ。
改めてやっぱり凄い人だと思う。
同年の500ccクラスを走ってたレギュラーライダーで、今も走ってる人ってレオン・ハスラムと世界のハガノリくらいな物だ。
それはそれでこの人たちも凄い話では有るけれど。
ともかくデルビ。
一時は世界のタイトルを獲ったデルビだが、肝心の市販車については正直スマンかったなレベルで有るのは如何ともし難い。
今も昔も安定したスマンかった。
現在の中心と成るモデルはこの3種。
2スト50ccのモタードが2種。
一つが2299€（約26万円）のエクストリーム。
もう一つがそのゴージャスバージョンで有る3043€（約34万円）のレーシング。
そしてベースと成るトレールバージョン。
後は2スト50ccのスクーター2種と、4スト125ccスクーターが1種。
以上、終わり。
こだわりのラーメン屋のような厳選したラインナップだ。
これで会社がやって行けてるのが不思議で成らない。
＊価格は1€＝113円で換算
各業界の日本企業の感覚ではいまいちピンと来ないが、欧米の各企業は何処かの巨大な企業群の一員、或いは同業別企業の傘下と成る場合が多い。
生産や開発を共有すると言う極めて濃密な関係から、資本提携で有ったり、単に株を持ってるだけだったり、或いは転売される過程の中継ぎなだけだったりと、その形態は様々。
スバルとトヨタの関係、ヤマハとトヨタの関係、アウディとランボルギーニとドゥカティの関係、タタとランドローバーの関係、ＭＶアグスタとプロトンの関係（解消済み）、等など傘下だのグループだのと一概に言った所で形態や事情はそれぞれ異なるので、特に深く研究してない人に取ってはいまいち理解出来ない話だったりする。
特に、一般的には企業はそれぞれ独り立ちが当たり前だろ？って日本人の感覚からしたら尚更解り難い。
だからデルビにしてもいまいちその関係が解り難いのだが、微妙な顔ぶれが誇らしく並ぶピアジオグループの一員だ。
ちなみにその誇らしい顔ぶれは
アプリリア、デルビ、ジレラ、モトグッチ、スカラベオ、ベスパ、そしてピアジオ。
仮面ライダーの新作映画で、スカイライダーとスーパー1とＸが集結だ！って言われるくらいに中々に微妙な顔ぶれ。
需要は有るだろう、確かに需要は有るだろうけど、ちょっと反応に困ってしまうのもまた確かだ。
そんなピアジオグループの一員だ。
果たして、高級2スト50ccに特化したこのデルビは、ピアジオグループの中で生きて行けるのだろうか？
ピアジオグループだからこんなのでも生きて行けてるのだろうか？
ともかく、あんまり売れて無い癖にMotoGPに続いてSBKにもファクトリ－を復活させるアプリリアが金食って仕方無いので、頑張ってピアジオグループを支えてやって欲しいと思う。
34万円もする50ccのモタードにどれだけの需要が有るのかは知らないけど。