絶望の口

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この世には幾つも存在する。

OH NO!

と叫んでみたく成る事が。
叫んだりはしないだろうけど。

ペヤングを流しにブチ撒いてしまったりとか
楽天ポイントが期日切れで消えてしまったりとか
プロテインシェイカーの蓋を閉め忘れたりとか

まぁ世の中には幾つもの小さな絶望は存在する。
絶望の口は、そこかしこでパックリ開いて私達を誘ってるのだ。
気をつけねばならない。

MotoGP第12戦イギリスGP。
燃えたね。
燃えた。
Moto2の決勝は燃えた。

終盤、先頭争いしてたザルコのまさかのミスによりアレックス・ロウスをアウトを巻き込んでコースアウト。
可愛そうなアレックスは転倒、再スタート切るものの無念のノーポイント。
母国GPで先頭争いしてたのに。

そんなアレックスを尻目にザルコは何事も無く再スタート。
嗚呼、可愛そうなアレックス。

結局、6位でゴールしたザルコにはペナルティが言い渡され、30秒の加算によりこれまた無念のノーポイントに。

これにより、鎖骨が折れても頑張るアレックス・リンスとのポイント差は10ポイントに。
お互い来期はMotoGPクラスへ上がるライダー。
思い出作りの為に、そして来期の景気づけの為に、是非ともタイトルは狙いたい二人。
二人の戦いは混沌を深める。

リンスの怪我による不調にザルコとロウスの脱落と言う点は有れども、中上貴晶の3位に喜び、だが2位には届かなかったことには残念。
そんな余韻を残したまま波乱のオープニングを迎えたMotoGPクラス。
一周目、2コーナーでバズさんとポルの接触によるハードクラッシュ。
幸いにして二人とも大きな怪我も無かったのだが、かなり大きなクラッシュだっただけに最悪の事態をも予感させた。
絶望的な展開ももしかしてと。

ラバティがロッシを抜くと言う波乱の展開に加え、このハードクラッシュにより赤旗中断。
最悪の展開は免れ、レース再開がアナウンスされて安堵に包まれるシルバーストーン。

5分後に再開するよ。

そんなボードを掲げたサーキットスタッフが映し出され、一度緩んだ緊張が徐々に張り詰められる。
緊張に包まれるシルバーストーン。

この世には幾つも存在する。

OH NO!

と叫んでみたく成る事が。
叫んだりはしないだろうけど。

ヤキソバUFOを流しにブチ撒いてしまったりとか
Yahooポイントが期日切れで消えてしまったりとか
プロテインシェイカーの蓋を閉め忘れたりとか

まぁ世の中には幾つもの小さな絶望は存在する。
絶望の口は、そこかしこで私達を誘ってるのだ。
気をつけねばならない。

私は、次の瞬間目の当たりにした光景を前に、こう叫ばずには居れなかった。

0905mav

あれ?
おかしいぞ??
さっき確か、あと5分でレース再開ってボード掲げて無かったっけ?
あれ?
なんでレース終わってるの?
あれ?
おかしいぞ。
寝てたの?
あれ??

混濁した意識の中。
ああ、ビニャーレス勝ったのね、おめでとう。

こんなタイミングで中途半端に目を覚ました自分を呪いつつ、私は絶望の闇の中に身を落とし、静かに目を瞑ったのだった。
レースは朝起きてからビデオで見ようと。

『レ...レースは結果が全てじゃ、無いんだからね!』

と、ちょっとキモい事を考えながらふて寝するのだった。
嗚呼、なんてこった。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy