アラゴンで突きつけられし現実
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今回のアラゴン。
一番胸が踊ったのは、やはり序盤のビニャーレスを中心とした戦いだろう。
ビニャーレスｘロッシｘマルケスｘロレンソ
現在のヤマハファクトリーと、未来のヤマハファクトリーライダー、そしてホンダファクトリー最強の男。
なんかもう一人、オレンジ色の人が足りない気もするけど、ともかく現在最強のメンバーに果敢に戦いに挑んだ序盤。
須磨の海の家でひと夏過ごしたかのような解説の焦げ茶瓶さんの話にも有ったように、自転車レースで言う所の逃げ容認が許されなかった今回。
タイヤの問題と本人は語ってるが、みんな同じタイヤで走ってる現在のレギュレーションにおいて、バイクのセッティングや性能も含めて、『叩きのめされた』と言うのが現実だろうか。
これが現在のスズキの現実であり、そしてビニャーレスの現実。
物凄く進化したけど、でもまだ足りんよね。
トップオブトップに食い込むにはまだもう少し足りないよね。
これが現実だ。
そしてこの人。
ジャックミラーの代役参戦を果たしたニッキー・ヘイデン。
ミシュランタイヤを含めて始めて乗るバイクにいきなり乗って先頭争いするなんて誰も微塵も思っちゃ居ないだろう。
でも15位ってのは、それはそれでどうなんだろうって。
チームメイトのラバトがリタイヤするまで、終始前を走ってたのは評価に値すると言えなくも無いけど、元世界王者がラバトと比べるのは正直辛いのもまた事実。
ラバトより上って言われてもなぁ。
．．．ラバトより上って言われてもなぁ。
これが現実。
世の中はそんなに甘いもんじゃ無い。
ポンっとやって来てホイっと勝てる程に甘いもんじゃ無い。
と言う事なんだろうね。
でもマルケスが何かの気まぐれにSBKにスポット参戦したらきっとホイって勝ってしまうんだろうなぁって思ったら、結局バイクレースは乗ってる人次第なのだと言う現実に前に、私は涙を流さずには居れないのだった。
勝つだろうね。
多分、マルケスなら初めて乗ったバイクでもホイっと勝ってしまうんだろうね。
嗚呼、なんて非情な現実。