ダブルインパクト～ドゥームズデイ・デバイス～

2016年12月5日2018年9月27日

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抜けた！

ちょい前に書いたセローのピポッドシャフト。
抜けた。
遂に抜けたよ、パパ、ママ、ポチ。

切らねば成らんのか？
切らねば成らないのか？

等と最悪の展開を覚悟してた、頑固に固着したピポッドシャフト。
ビクともしなかったピポッドシャフト。
やっぱ切らないと成らんのか。

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だが、切ると言ってもこれが中々難しい。
構造上シャフトだけを切るのは不可能だ。
何もかも分解して、スイングアームをアッチやコッチにクネクネさせたら、もしかしたらカッターの入る余地も生まれるかも知れないが、見た限りではちょっと難しそうだ。

だから2つのどちらかを選択しなければ成らない。
スイングアームを切るか？それともエンジンを切るか？
この2つの選択を、どちらを助けるのか？の選択を取る必要がある。
両方を助けながら、ピポッドシャフトだけを切断するなんて事は出来ないのだから。
北斗神拳でも使わない限り、内部だけ破壊する事なんて無理だ。

無理だ、と書いたが、これは私の持つ環境と精神力の限界による制約の為。
ディスクグラインダー、エアソー、電動ジグソー、電動丸のこ、金のこ。
使える切断工具はこの5つしか持ち得ない環境においての話。

何かしらの凄く気の効いたハイテク工具なら、エンジンとスイングアームの2mm位開いてる隙間からシャフトだけを切断できるかも知れない。
或いは、凄く根気のある人間ならば切断する事も可能、かも知れない。
世の中には、糸と歯磨き粉を使って刑務所の鉄格子を切断しようとする人も居るのだから、やってやれない事は無いだろう。
私には無理なだけで。

エンジンを切るか、スイングアームを切るか？
エンジンを助けるか、スイングアームを助けるか？

真っ当に考えたらスイングアームを切るのを選択するだろうが、今回はそもそも死んだエンジンを取り外すことがその目的。
何とも無いスイングアームを切断するのはちょっとなぁってのが正直な所。
かと言って、エンジン切るのもこれまたなぁ。
多分捨てると言っても、エンジン切るのはちょっとなぁ。

等と悩みつつ、ラスペネをドバドバに吹いて一週間放置してたら抜けたので、やっぱあの価格は伊達じゃ無いわと思った私なのだった。

ちなみに抜いた方法は

1.グリースニップルを外してラスペネをスプレーする
2.さらにシャフト周りの隙間目掛けて徹底的にスプレーする
3.そのまま放置
4.ラスペネスプレーから数日後、トーチで炙りながらひたすらインパクトレンチでシャフトを回す
5.ちょっと回り始めたらさらにラスペネをスプレーする
6.また放置
7.インパクトレンチで回しながら、反対側からハンマーで叩く（二人必要）
8.抜けました！

こんな感じ。

ピポッドシャフトの頭に長ナットを溶接して、パイロットベアリングプーラで引っ張ろうかとも思ったものの、現在熔接機を余所に貸し出してるのでそれも叶わず。
近所の顔馴染みの工場に持ち込んで溶接して貰おうかとか思ったりもしつつ、インパクトレンチで回しながら反対から叩くと言う、ダブルインパクト作戦で抜けたので、ともかくやれやれと思った次第なのだ。

有難う、ロードウォリアーズ。
有難う、アニマル、ホーク、そしてパワーウォリアー。
やはりダブルインパクトは偉大な技だ。

死んだエンジンをどうするか？
なんて事はまだ一切手付かずなんだけど、ともかくエンジンが下ろせる、と言う小さな一歩が踏み出せた事だけでも良かったなと。
先の話はともかくとりあえず良かったなと。
そう思って止まない。
この先の本題については、まぁともかくとして。