緩過ぎず、強過ぎず

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ホームセンターへと行った時の事。

ふと、店内をぎこちない足取りで歩くピチピチ人間が目に入った。
何だ?
あのウルトラマンみたいな格好の人は?
ゼットンにボコボコにされたかのようなぎこちない足取りで歩くウルトラマンみたいな人は。
凄く見覚えの有る、毎日顔合わせてる気のするあの全身タイツマンは一体?

天気は良かったので、ちょい自転車乗ってくるわと、とれとれピチピチな格好で出かけた旦那さん。
まさかタマタマ寄ったホームセンターで再会するとは、運命の糸は繋がってるのだろうか?
それともやっぱタマタマか?
ん、タマタマだろうね。

ネジ取れたらしい。
ボトルケージのネジが。
走ってたらボトルケージがガタガタしだして気付いたとか。
工具もチューブも積んでるけど、流石にスペアのボルトまでは積んでなかったのでホームセンターに寄ったとか。
だからSPD-SLのクリート付いた靴でホームセンターをヨチヨチ歩きしてたみたい。

カバーは持っておこうよ、クリートカバーは常に。
カッチャカチャ言わせてヨチヨチ歩いてないで、カバーは常備しておこうよと。
私は言いたい。

そう考えたら、あの格好で山を走ったフルームはやっぱ凄い人だと思う。
餃子の王将で立ち往生した経験の有る方なら良く解るだろう。
すっごい滑るよ!でお馴染みの餃子の王将で立ち往生した経験の有る方ならフルームの凄さがきっと解る事だろう。
って、王将行くならクリートカバーは付けておこう。
ん、クリートカバーは常備しておこう。

軽量化に対してストイックなまでにこだわる自転車の世界。
ボトルケージのボルトはアルミボルトを使う事なんて日常の事。
ただ、ボトルケージに関しては、転倒の際にボルトが折れる事によりフレーム側にダメージを及ぶことを防ぐ意味合いも有る、かも知れない。

フレームが割れるのは非常に不味い。
強い衝撃を受けた場合にボルトが破断するのが望ましいから、ここはあえてアルミボルト使ってるんだよ。
と言う意味合いも有るのかも知れない。
そんな意味は特に無いかも知れないけれど。
さぁどうなんだろう。
知らないよ。

だが、アルミボルトは圧倒的に頭が潰れ易いのは確かな事。
ボルト自体の強度はボトルを支える程度はどうと言う事は無いだろうけど、ボルトの頭はとても弱い。
アンタ、頭弱いんじゃないの?
って言いたくなるくらいに。

鉄でもステンレスでも只でさえ潰れ易い六角穴付きボタンボルト。
アルミなら尚更、思いっきり締めたら簡単にずるんとイってしまう。

だから必要最低限の締め付けトルクで優しく締める事が大事なのだが、これがまた中々難しい。
アルミボルトの六角穴を潰さない締め付けトルクなんてミノウラに聞いても知らんがなって答えられるだろうから、ご機嫌を伺いながら優しく締めるのが最善なのだろうと思う。

なお、アルミボルトの締め付けトルクは一般的に0.5T系列が適用されるので、普通の鉄製ボルトの半分の締め付けトルクと成る。
黄銅や銅のボルトと同様。
M5なら1.5N・mがアルミボルトの推奨される締め付けトルク。
ただ、これは通常の六角ボルト=要するに普通のボルトの事。
そのボルトが破断しないとされる締め付けトルクがこれ。
このトルクで六角穴がズルンと行くか行かないかは、ボルトのヘッドの穴の状態と工具の精度や状態次第と成るので何とも言えない。
新品ボルトと正しい工具なら大丈夫でも、使い古したアルミボルトと組み立て家具のおまけ工具の組み合わせなら何とも言いがたい。

まぁでもたかがボトルケージ。
締めすぎて六角穴を潰したらプライヤーで摘んでやれば良いし、緩過ぎて緩んだらその都度締めてやれば良いので、そう大袈裟に考える必要もないとは思う。
鉄やステンレスのボルトを親の仇かってくらいにフルパワーで締めない限りは、まぁ大体でイイんじゃないのって思う。
もっとも、大体で締めててボルトが抜けたので、途中でホームセンターに買いに行くってのも、それはそれでどうかとは思うのだけど。
大体にも程が有るぜと。
うん、以後気をつける。
だってだって、ズルンと逝きそうだったもの。

そんな訳で、良い子のみんなはネジは適切に締めよう。
適切ってどんな感じ?って??
それは、緩過ぎず、強過ぎず、丁度良い程度で締めておこうって事だ。
それ以上でもそれ以下でも無い。

と、そんな細かい出来事が有ったのだが、その時ふと私は思った事が有る。
特に本日の話とは関係無い、ふとした事を。

それについては次回へ続く。

Bicycle

Posted by tommy