電気の未来はやって来る...のかどうなのか

最近、テスラに乗る機会が有った。
アメリカの電気自動車のテスラ。

これでは無かったけど。
残念ながらガルでは無かった。

 

なんか未来感が凄かった。
見てくれは目新しいけれど、中身は平成の半ばくらいの車に乗ってる身からしたら、この未来感には取り残された感さえ有る。
そんな感。
感だよ、感。

テスラの伝統なのかな?
あのでっかい画面は使ってみると中々にイイと思う。
あんなにデカい画面を車に載せてどうするのさ?って思ってた時期が私にも有ったけれど、車と画面は何だかんだ言って有る程度デカい方が便利なので、あのでっかい画面も中々に良いもんだと思った。
デカい画面は電気を余計に食ってしまうって点も無きにしも...って奴だけど。
まぁ大した差も無いか。

 

マイルドハイブリッドを含む、ハイブリッド全盛の日本の自動車業界。
電気自動車はまだ一歩二歩三歩、って所だけど、これからは増えてくる....どうだろうね。
プラグインハイブリッドもまだ積極的とは言えない情勢。
充電スタンドはあちこちに増えつつは有るけれど、近い将来に電動自動車はもっと普及するのかどうなのか。

ちなみにプラグインハイブリッドの日本車は、プリウスPHEV、ホンダのクラリティPHEV、スバルのアウトランダーPHEVの3種。
BMWだけでその倍も出してるので、その差は歴然。
もっとも、ヨーロッパの場合はEV航続距離によってCo2排出量を下方修正出来る大人の取り決めが有るので、一概に日本はどうだのドイツはどうだの、とは言えないんだけど。
まぁアレよ。
他所は他所、うちはうち、ってアレだ。

要するに経営判断って奴。
C-HR PHEVなんてその気に成れば直ぐに作れるだろうけど、それにゴーサインを出すのが難しいよねって話。

 

一方バイク業界。
MotoEのエネルジカ、スペインのセアト、そしてハーレーのライブワイヤー。
と、あれこれ有る訳だけど。

やっぱ台湾か。
ヤマハもGogoroと共同、と言うかGogoroの電動バイクにヤマハと書いて売ってるし。
やはり電動スクーター界は台湾が牛耳るのか。
自転車に続き、スクーターでも世界の覇者と成る、ってか随分前からとっくに成ってるか。

 

ぶっちゃけ、エンジン開発で勝負が出来る既存のメーカーは電動バイクなんて作りたく無いと思う。
自らが築き上げた技術を投げ捨てるような真似は中々ね。
クルマもバイクもエンジンが全てでは無いにせよ。

でもハーレーのVツイン、ドゥカティのL2/L4、日本車の直4はアイデンティティでも有るので、何時かやってくるかも知れない内燃機関が消滅した未来、それらを失ったらメーカー丸ごとが失われる、なんて可能性も有り得る話な訳で。
見た目や足回りで勝負する、ってのも中々ねぇ。
ZX-25Rに比べたら電動バイクなんて作るのは圧倒的に簡単だろうけど、そっちにシフトする経営判断は難しそうだ。
技術力を披露できるハイブリッドならまだしも。

 

 

ご存知な方はご存知だろうけど、ご存知で無い方はご存知ではないだろう。
まぁそりゃそうか。
ともかく、ヤマハはタイとベトナム向けにハイブリッドスクーターを作ってる。

ハイブリッドと言っても発進の時だけアシストするマイルドハイブリッド。
心臓部は、スマートモータージェネレーターと呼ばれる、ジェネレーター(発電機)とスターターとアシストモーターの3役をこなすシステム。
キュルキュルキュルって、スターターモーターは積んでないので、アイドリングストップ状態からの発進で何の違和感も無くスっとスタート出来る、らしい。
ホンダのズーマーなんかでお馴染みのアレ。
慣れるまでエンジン掛かったかどうか解らないアレ。
発進の度にキュルキュル言ってるとみっともないので、無音でスタート出来るのは素晴らしい。

なお、アシストする時間は最大で3秒間だとか。
発進のほんの一瞬だけ。

日常的な二人乗りや荷物満載で使う機会が想定される東南アジアでの使用を想定してるバイクなので、これはこれで良いのだろうと思う。
大人2人+場合によっちゃさらに荷物積んだら発進でヒーヒー言うからね。
0発進からのたった3秒間でも、電動アシストの意味は大きい。

でも主に一人乗りでの近所の買い物や通勤がメインな日本で必要なのか?って考えたら....
その辺が、未だ日本では売る気配が無いって大きな理由なんだろうと思う。
どうせ一人乗りなんだから125ccにパワーアシストしなくても問題ないよねって。
経営判断って奴。

 

なお、お値段はPCXハイブリッドの半分ちょいって所。
通常よりちょい大きいだけの単なる鉛バッテリーを積んだマイルドハイブリッドなのでお求め易い価格と成っております感。
リチウムイオンバッテリーを積んだ本気のハイブリッドバイクと比べるのは何かと問題アリだけど、この価格はちょっと魅力的かも。

今後は125ccと言わず、150やそれ以上の排気量にもハイブリッドの展開を広げて....
なんて言われてた時期も有ったなぁとしみじみ思ってる私。

まぁアレだ。
作るのも簡単じゃ無いだろうけど、経営判断ってのは難しいもんだねって話だ。

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy