二輪噺

奥様ライダーズ小話ブログ

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お裁縫の話-その1

   

 

突然だけどお裁縫の話。
今回は、バイク乗りにも親和性の高い、そんな気がするレザーのお裁縫のお話。

 

菱目打ちで革に穴空けて手で縫う、ってのは探して頂いたら幾らでも出てくるのでここでは触れない。
ミシンで縫ってみよう、ってのが今回のお話。

ただ、革は雑巾を縫うように簡単な話では無い。
革を縫うには、それなりに知っておく事は沢山有る。
そんな話をちょろっと適当に。

 

 

まず使うミシン。
レザークラフト用ミシンとして定番とされるのがこれ。

 

 

セイコーTE-6
性能と価格(中古)を考えたら、レザークラフト用ミシンとしてはこれがベスト。
概ね5万円~10万円以内で買えるので、ホビー用に持ってる人も多い。
モーターは別売り。

 

これは腕ミシン(シリンダーベッド)と言われる、細い腕が横向いて伸びてるミシン。
変な形のミシンに見えるかも知れないが、革のカバンを縫う際にはこのタイプの腕ミシンが一般的なのだ。
布のカバンを縫う際は大抵は平ベッド=要するに普通のミシンで縫えるのだけど、革は硬くて自由が利かない事も多いので、こんなミシンを使う訳。

なお、↑は右側にドライブを持ち左側へと腕が伸びてるタイプ。
これが17型ミシンと呼ばれるタイプ。
腕が逆を向いた18型ミシンと2台持ってたら言う事無い。
2台も有ったら凄く邪魔だけど。

セイコー(時計とは関係ないミシンメーカー)の場合、TE(17型)とTF(18型)とに形式が分かれる。
TE-6が左向きに腕の出てるミシン、TF-6が右向きに腕の出てるミシンって事。

上の動画のミシンは最新...と言っても何年前に発売されたかミシンかは良く知らないけど、ともかくその最新型のTE-6。
勿論現在も発売されているモデルだ。
数字は大きいほど新しい。
TE-5よりTE-6の方が新しいモデル。
何が違うのかは知らないよ。

品番のお尻にBが着くのはバック機能が着いたモデル。
要するにレバー操作で返し縫いが出来るよって事。
布も縫いたいならそっちを選ぶのが得策か。

 

このミシンのウリは、何と言っても殆どの革製品が縫えるって事。
細い腕のお陰でかなり小さなポーチでも縫える。
そして中古なら結構安いのも大きな魅力。
難点は雑巾みたいに平たい生地を縫うには平ベッドに劣るって点、後述するが下送りって点と、どのミシンにも言えるが工業用ミシンを趣味で持つには余りにも邪魔だって事。

なお動画ではコイン状のローラー押さえを使ってるが、一般的なスキー板状の押さえ金も使えるので、真っ直ぐ縫う際には通常そっちの押さえを使う。
ローラー押さえはコントロールがピーキー過ぎるので、民間人が真っ直ぐ縫うのは非常に難しい。
酔っ払いの蟻みたいなステッチに成ってしまう方は、押さえの変更を検討頂きたい。
ちなみに私はローラー押さえで真っ直ぐ縫えないタイプ。

 

そこそこ硬い革同士を両面テープや接着剤で留めてから縫い合わせてカバンを縫う場合にはこの17ミシンで構わないのだが、革と布を縫い合わせる場合や、硬い革と柔らかい革を縫い合わせる場合、送り難い生地を縫う場合等、旧来のTE/TFの下送りでは送れない場合は総合送りミシンの出番と成る。
ミシンを使った事無い方からしたら何のこっちゃって話しかも知れないが、生地の送りが悪いとシワが寄ったりツったり歪んだりと色んなトラブルが起こるんだよ。

1ピッチで3mm送りたい場合なら、上の生地も下の生地も確実に最初から最後まで3mm送らなければ成らない。
下の生地を3mm送って、上の生地が2.9mmしか送れ無かったら、そのコンマ1mmの影響は生地によって大きな問題と成る。
普通の布地なら大した事は無くても、革やビニールなら確実に縫い目に影響する。
それに、段差も有れば生地によっても送り難い材料も有る。
下送りだけでは対応出来ない場合も多々有る訳。
それを克服するべく、ミシンメーカーは上下送りや針送り、そして総合送りにと進化させてきたのだ。

 

 

これが今の最高峰のシステムで有り、そしてスタンダードなシステムでも有る。
そう、非アパレル用ミシンでは、総合送りが現在のスタンダードなのだ。
工房はともかく、工場と呼ばれる所での革や厚物縫製は殆どの場合総合送りが使われる。

難点は、総合送りは慣れなきゃ少々縫いにくいのと、アタッチメントの種類が限られる事、そして結構高いって事。
新品買うと250ccのバイクが買えるくらいの金額。
趣味で使うにはちょっと高いね。
そしてすっごい邪魔。
ついでに機構が少々複雑なため、正体不明な中古ミシンなら1度プロに面倒見てもらう必要も有りそうだ。

このミシンは良いモノだけど、それ故にまぁ色々大変な面も有るって事。

 

総合送りって何やねんってのは、動画を見て貰えれば一目瞭然だろうと思う。
下の歯で生地を送りながら、上の押さえ金でも生地を送りながら、実は針でも生地を送る、そんなあっちこっちを総動員で生地を送る、送り界のキング。
それが総合送り。
このミシンに掛かれば、送れない生地は無い凄いミシンなのだ。
まぁ、何のこっちゃって話しかも知れないけれど。

 

その2へ続く

 



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