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今、不気味に迫り来るWARの足音―前編

ある日届いた一通のメール。
送り主は、前に住んでた家のご近所さん。
何軒かお付き合いの有ったご家庭の中の一軒。
そこの奥様から。

あ、ちなみにこのある日ってのは、この話を書いた3年程前を基点としてのある日。
昨日今日の話では無いのだけど、まぁそんな細かい話は気にしなくて結構だ。

『やぁ、久しぶり。元気にやってるかい?今日は懐かしい物をちょっと見せてやるぜ』

と、そんなメール。
こんな文面では無いけれど。
こんなイラっと来るメール送ってくる知り合いは居ないから。

 

そのメールにはあるURLが記載されていた。
それはYoutubeのURL。
何の動画だろう?と、ちょっとドキドキしつつクリックしてみると、そこに映し出されたのは沖縄の映像。

沖縄と言っても、観光案内とか料理とか綺麗なビーチでは無く、平和を愛する活動家の皆様が怒号を上げてる平和啓蒙活動の様子。
平和の為なら如何なる犠牲も辞さない覚悟の平和啓蒙活動家の様子。
平和の為なら歯向かう奴らを叩き潰してやるぜな勢い。

こんなの見せてどうしようっての?
と、思いつつ、メールに記載されてた時間まで、ココを見ろ!と書かれてた時間まで早送りすると、そこには、なんだか見覚えの有る顔が一つ。
は!こいつはバッファローマン!

バッファローマン。
それは、引越しする前に住んでた地域に住む平和活動家のおばちゃん。
頭がちびまる子のお母さんのようなもじゃもじゃパーマな故、私の周りでは畏敬の念を込めてバッファローマンと呼ばれて居たのだ。
その名はバッファローマン。

時々発狂して、ゴミ箱や自転車をシバき倒したりする平和主義者。
エキセントリックな政党のポスターを玄関先に貼り、怪電波を撒き散らしながら絡んでくる平和主義者。
ニトログリセリンのように何時暴発するか解らない平和主義者なので、近隣の人間からはアンタッチャブルとされる。
私も2度程ハリケーンミキサーを食らったのでご免被りたい。
触らぬバッファローに祟りなしだ。

そんな荒ぶる平和主義者のバッファローマンの姿がそこに。
まさか沖縄にまで出張って超人パワーを振りまいてるとは。
ってか、良くあんな爆発物が飛行機に乗れたもんだと思う。

そのバッファローは現在も元気にのびのびと平和啓蒙活動に勤しんでるんだとか。
戦争が起こる!戦争が起こるぞ!!と、なんかご近所界隈で発狂してるみたい。
朝っぱらからああ鬱陶しいと思いつつも、適当に愛想笑いでハリケーンミキサーが過ぎ去るのを待ってるだけ、なのだとか。
ご苦労様です。

ジュゴンにモジャモジャ食われろ!

と、思ってる人もきっと多いんだろうなぁって、しみじみとそのビデオにちらりと映るバッファローマンを見ながら思う。
そして、さっさと引っ越して本当に良かったと、つくづく思う。
嗚呼、本当に良かった。
バッファローから、ハリケーンミキサーの脅威から逃げれて本当に良かった。
逃げれてない皆様は重ね重ねご苦労様でした。

でも実は、Warの足音は着実に近づいてるのかも知れないと、少し思ったりしてたりするのだ。
バッファローマンがもじゃもじゃを振りかざしながら蒸し暑く語る事も実は幾らかは正しいのかも知れないと思う事も。

と言うのも、実はこんな事が有ったのだ。
この一見平和な日常に、不気味に迫り来るWarsの足音を着実に実感する、こんな出来事が。

後編へ続く。

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