お茶の間サンドブラストの現実的な落とし所
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初めてMonotaRoのブラストサンドを使ってみた。
色は何となくガーネットっぽいけれどアルミナ#120。
色がちょっと違うだけでガンメタのアルミナと多分一緒、のようなちょっと切れ味が落ちるような。
ブラストサンドソムリエ資格は持ってないので正確な事は言えないのだけども。
ゴビ砂漠に吹くカラブランのような鼻の奥がジョリジョリする粉塵ですね、とか気の効いた台詞の一つも言えないのだけど。
まぁアルミナ(カーボランダム)の性能差なんて語れやしないので黙っておくわ。
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もうちょっと頑張ればもうちょっと綺麗に成ると思うけれど、どうせ色塗るのでこの辺で勘弁しといたる。
塗装剥がしの場合、そこそこの設備=要するにパワーの有るコンプレッサーと効率の良いブラストガンを使うととても簡単なのだけど、お茶の間用の設備ではこれが中々に大変。
特に100Vの1馬力コンプレッサーでは、エアが息切れしてしまうので、この程度のエンジンブラケットならまだしも、もっと大物部品になると現実的では無い。
時間掛かって仕方ない。
塗装って、剥がれて欲しく無い場面ではペリペリ剥がれるくせに、いざ剥がそうと思ったらこれが中々大変なんだよね。
テコでも動かん!とばかりに強烈に貼りついてたりな場合も有ったりして。
他の所は勝手にペリペリ剥がれるくせに。
なお、一時期直圧式サンドブラスターを使ってたけれど、それでも時間掛かる事に違いは無い。
2mmやそこらのノズルでフレームの塗装剥がししようと思ったら気が遠く成るわ。
従って、設備に自信の無い方が塗装剥がしとして使うなら、まずは素直に剥離剤と真鍮ブラシを使うのがお勧めだろう。
大方を剥離剤で剥がして、それでも残った剥がし難い細かい箇所やアルミの腐食部分をブラストで始末するのが、結局は一番現実的な道、落とし所なんだろうと思う。
広い面積の塗装をサンドブラストで始末するのはお茶の間環境ではちょっとしんどい。
お茶の間を飛び出した、設備に自信の有る方はその限りでは無いけれどもね。
タンクだろうとフレームだろうと戦車のボディだろうと好きなようにブラストして頂ければ。
私の場合、キャリパーやキャブ、或いは4ストエンジンは後が大変なのでほぼ使わない。
2ストのシリンダーやヘッドには使うけれど、1度スズキの油冷ヘッドに使って後始末にえらい苦労した事が有るので、それ以降はエンジンには使わないようにしてる。
オイルラインにメディアが残ったら、直してるんだか壊してるんだか解らないので使わないようにしてる。
私はね。
でもちゃんとマスキングして、徹底的に徹底的に徹底的に、さらに徹底的に洗浄したら大丈夫だから、使いたい方はそりゃまぁご自由にどうぞ。
ただ、ブラスト後遺症とも言えるブラストメディアの残留によるエンジントラブルも時に聞くので、エンジンやキャブをブラストする方はくれぐれもご注意を。
でないと、見た目だけピカピカのガラクタエンジンに成っちゃうから要注意だ。
でも現状、昇華して跡形も無く消えるドライアイスブラストやお湯で溶ける重曹ブラストじゃ腐食したアルミエンジンは中々綺麗に成らないし、レーザーでのクリーニングもバイクレストアじゃ一般的では無いので、アルミナとガラスビーズのブラストに頼るしか手はなさそう。
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ただ、有ると無いとじゃ大きく違うので、置ける環境と使う用事の有る方はご一考を。
環境の無い方、そしてサンドブラストなんぞ用事無い方はスマンかった。