先生!タイヤレバーはバールに含むんですか!
「マイナスドライバー」の所持で逮捕
なんて物騒なニュースがちらほら有るのをきっとご存知な方も多いだろうと思う。
普通に暮らしてる分にはマイナスドライバーを持ち歩いたりはしないだろうけども、バイクに乗る際にはあれこれと持ち歩く場合も少なくない。
特にロングツーリングに行く際には尚の事。
以前は、別にバイクに乗ってない時でもレザーマンの小さいのを鞄に入れてたのだけど、勿論の事ここ最近は持ち歩く事なんて無い。
職務質問された経験は一度も無いけれども、要らん物を持ち歩いて逮捕されたら困るので、要らん物は持ち歩かないようにしようと思う。
そもそもレザーマンなんて殆ど使った事無かったし。
殆ど。
日常的にモーテルで水道工事したり、道端でバドワイザー(瓶)の栓を抜いたりしないのだから。
一度使ったのは、TZRに乗ってて釘踏んだ時の事。
通常、チューブレスタイヤなら釘踏んだら抜かずに帰るのが正しい方法なのかも知れないけれども、踏んだのはちょっとした呪いに使えそうな程のゴツい釘。
流石にこんな太いの刺したまま走るのはちょっとなあって。
スレッガーさん、太い、太いよ!
と、流石のニュータイプとて尻おさえながら白目剥いてしまいそうな程にぶっとい釘を刺したまま走ってるとホイールにも穴空いてしまいそうなので、この場で抜いておきましょうって事に。
ただ、リヤタイヤにブっ刺さった五寸釘って、指で引っ張っても抜けないのだよ。
自転車のタイヤに刺さった画鋲ならともかく、チューブレスタイヤに刺さった釘を手で抜くなんてまず無理。
プライヤーが無きゃちょっと無理。
そんな時に活躍してくれたのがレザーマン。
サンキューレザーマン。
別にレザーマンじゃ無くても良かったけど、ともかくプライヤーを持ってて良かったなと。
私の人生においてただ一度きりだけど、大いに助かった。
そうそう無いと思うけども。
車載工具のプライヤーはありゃダメだ。
私が顎の骨を折った時でももうちょっとちゃんと口閉じたぞ!
って言いたくなる、あのやる気無いプライヤー、ありゃダメだ。
本当にアレで良かったのか?と、判子押した部長にちょっと聞いてみたい。
アレで良かったんだよ、安いからねと答えられそうだけど。
最近では
『ジャパン限定モデル』
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と、言いたそうな口調で、わざわざ日本向けにナイフの付いてないレザーマンが発売されてるけれど、本質的にナイフが有ろうと無かろうと大した差では無いのだろうと思う。
マイナスドライバーですらNGな昨今、レザーマンにナイフが付いてるか付いてないか、なんて事は余り関係ない気がしないでもない。
少しはマシなのかな?
どうなんだろうね。
結局は使う人次第で、結局は悪い事に使った人のせい。
これらの面倒な自体は。
マイナスドライバーで悪い事をする人が居たのでマイナスドライバーが禁止され、小さなナイフで悪い事する人が居たのでレザーマンの小さなナイフすらも禁止された。
公園の入り口に良く設置されてる面倒な鉄柵が、そこをバイクで走る不届き者が居たせいで、或いはきっと居るだろうって予想で設置されてるように。
何時か何処かで何か悪い事をした人がいたせいでこんな面倒な事に成っている。
人を傷つけてはならない。
人の家の窓ガラスを破壊して盗みに入ってはならない。
バイク進入禁止と看板が出てる所にバイクで進入しない。
と、5歳児でも理解出来る簡単な日本語を口で言って解らない人が居るので、十把一絡げに禁止され制限されている訳だ。
無関係な人にまで迷惑を振りまきながら。
今更どうしようも無いんだけど、これからさらにそんな波が広がらないように、規制されたら困ってしまう人は一人ひとり行儀良く振舞う事をお勧めしたいな。
峠を走ってるライダーや、鉄道写真フリークや、ロードバイク乗りや、ジェットスキーやウェイクボードしてる人や...他あれこれ。
自分で自分の首を絞めないようにご注意を。
まぁマイナスドライバーに関してはどうしようも無いんだけどね。
別にキャブセッティングで使う人だけが注意した所で、何の解決にも成らないのだから。
何か事が起きてからでは遅いので、疑わしい者は取り合えず捕まえるってのは解らない事は無い。
自分がやられたら本当に堪ったものではないけれども、解らない事も無い事も無い。
ただ、パンク修理用のリーマーとかCo2ボンベまでもが禁止されたら非常に面倒なので、その辺はちょっと勘弁頂きたいなと強く願うばかりだ。
確かにロボコップの右手のアレみたいなリーマーは殺傷力有りそうで、窓ガラス程度は簡単に破れそうではあるのだけども、これが無きゃパンク修理出来ないので携帯禁止とされたらちょっと困ってしまう。
ミミズスティックだけ持っててもパンクなんて直せないのだから。
もっと問題なのがセロー。
フロントはチューブタイヤなので、面倒だけどチューブ用の修理道具が必要な訳だ。
具体的には
1.メガネレンチとタイヤレバー、もしくはレンチ付きタイヤレバー
2.パッチ修理キット、もしくはスペアチューブ
3.空気入れ、もしくはCo2ボンベ
この3点が必要。
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レンチ着きタイヤレバーってのはこんな奴。
デイトナ(DAYTONA) タイヤレバー[ハンディタイプ] 2本セット 90326 新品価格 |
デイトナから組み立て式タイヤレバーなんてのも出てるので、こちらの選択も悪くないかも。
どっちにしても使いにくいけど、贅沢は敵だからちょっと位は我慢しよう。
KTCが作ってくれたら迷わず買うんだけどね。
あのタイヤレバーと21世紀ツールのリングレンチを組み合わせてくれたなら迷わず買う。
と言う訳で、私はこんな面倒な工具をスイングアームに常備させてるのだけど、ただ、これらを常にバイクに装備しておくってのは、どうなんだろう?って気がしない訳でもない。
勿論パンク修理としてだけ使う真っ当な工具なのだけども、世間一般から見て街中でバイクのパンク修理を自分でやる、ってのは理解されるのだろうか?
なんて思ったりはする。
どうみても物騒な工具だものね。
まさにバールのようなモノだものね。
バールのようなモノで有りながら鈍器のようなモノでも有るよね。
え?
パンクなんてレッカー呼ぶんじゃないの??
って。
これが真っ当な反応なのかも知れない。
でも釘1本踏んだだけでレッカーが到着するまで何時間も道端で待たされて、レッカーで見知らぬバイク屋まで運ばれて、いやぁこれはチューブ交換しなきゃダメですよ、なんて適当な事を言われてチューブを定価で買わされて、工賃に4000円程取られて....
なんて時間的にも経済的にも勘弁して欲しいので、私は普段からセローにも前後タイヤのパンク修理一式を積んでる。
自分でやったらチューブのパンク修理なんて10分やそこらも有れば終わる話だし。
流石にスタンドまでは持ち歩けないのでバイクを横倒しにする必要は有るけど、2度程ガケ下に転がり落ちてるのでまぁそれくらいは今更って話だから。
もっとも、ココ最近はセローでは近所のスーパーくらいにしか行かないので、フロントがパンクしてもそのまま乗って帰って来ると、そんな選択をしそうな気がする。
流石にパンクしたバイクで知床から釧路まで行けと言われたら困るけど、ママチャリで行ける距離なら後ろの方を座ってちょいウイリーしながら帰りそうな、そんな気がする。
気がすると言うか、何年か前にチューブが裂けた時はそうやって帰って来たのだけど。
あれ?
やっぱタイヤレバーなんて要らない気が....
幸いにしてココ何年もセローのパンクは経験して無いのだけど、パンクなんて何時起きるかなんて解らないトラブル。
だからこれからもタイヤレバーをスイングアームに縛り付ける日々は続きそう。
だからどうか、タイヤレバーはバールに含まないで欲しいと切に願うばかりだ。