アマゾンやらで売ってるガスケットセットは使えるのか?
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こんなガスケットセットが売られてるのを見たこと有る人も多いだろうと思う。
これはセロー(XT)225用のガスケットセットで、ヘッドとベースガスケット、クラッチとフライホイールのカバーのガスケット、銅製のエキゾーストガスケットとカムチェーンテンショナのガスケット、そしてOリングが一杯。
これだけ入って2700円くらい。
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部品番号 | 部品名称 | 個数 | 在庫 | 希望小売価格(税込) | 部品注釈 | |
---|---|---|---|---|---|---|
93210-57634 | O-リング | 2 | あり | 275 | ||
93211-05471 | O-リング | 1 | あり | 462 | ||
93210-92448 | O-リング | 1 | あり | 308 | ||
59V-11181-00 | ガスケツト,シリンダヘツド 1 | 1 | あり | 1,760 | ||
5VC-11351-00 | ガスケツト,シリンダ | 1 | あり | 638 | ||
4BE-15462-00 | ガスケツト,クランクケースカバー 3 | 1 | あり | 1,430 | ||
4BE-15451-03 | ガスケツト,クランクケースカバー | 1 | あり | 946 |
昨今の値上がりブームはヤマハの純正部品にも波及し、セローのガスケット類も数十円~100円程度昨年よりも少々値上がり。
値上げの原因は、コロナか、原油か、ロシアか、鳥インフエンザか、それともただの定期値上げなのかは知らないけれど。
価格差は数千円程。
たかだかその程度なので、何も正体不明のガスケットなんぞ買わなくても良いのはごもっともな話。
ぐうの音も出ない、至極ごもっともなお話。
シベリアやチベットに住んでたらヤマハ純正部品なんてそうそう手に入らないかも知れないけれど、日本国内だとすぐに届くから。
何もわざわざ正体不明なガスケット買わなくたって、とは思いつつ、ちょっとした縁有ってこの謎ガスケットセットを貰ったので、ちょい観察してみたい。
これが謎のガスケットキット。
緑が目に優しいガスケットだ。
純正はこちら。
やっぱこっちの方がイイと思うな。
そらそうよ。
一番の違いはヘッドガスケット。
謎ケットの方はアルミ板をカットしただけ。
一方、純正は薄いメタルをプレスして3枚合わせた今どきのガスケット。
締め付けるとプレス加工された外側の2枚は簡単に潰れて隙間を塞ぎつつ、真ん中の一枚で強度を持たせた作り。
マルチレイヤーと呼ばれる、今どきでは一般的なガスケットだ。
一方、この謎のガスケットはアルミ板一枚もの。
コーティングされたり、銅がインサートされたり、なんて事は無い単なるアルミ板。
このヘッドガスケットの差はどんなモノなのかは私には伺い知る事は出来ないのだけど、少なくとも厚みは一緒っぽいので、圧縮比やバルブタイミングに影響は出ないとは思う。
圧縮が抜けるかどうかは知らないよ。
タペットカバーのOリングは、純正より謎キットの方がちょっとだけ太いけれど適合する。
太い分だけ、もしかしたらこっちの方が良いかも知れない。
なんせ純正は、Oリングを替えても替えても替えても替えてもチビチビお漏らしする緩い子なのだから。
ほんと、緩いわ。
結論。
やっぱ純正がイイんじゃ無い?
抜けたら困るし。
なんか緑で恰好悪いし、アレって意外と組んでも目立つし。
結局、ちょっとしか金額変わらないからやっぱ純正がイイんじゃ無いんじゃないかなと、そんな身も蓋もない結論でスマンかったね。