二輪噺

奥様ライダーズ小話ブログ

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ヒール・アンド・トウを久しぶりにやると緊張する

   

知り合いの一人が車を買った。
ユーノス・ロードスター。

マツダ・ロードスター?
いやいや、あのライトがパコって開くアレ。
初期型のアレ。
ロータス・エランっぽいアレ。
要するに随分前の中古車だ。

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以前、変な車乗ってる人たちと良く遊んでた頃の事。
その仲間内に、エランに乗ってる人が居た。
あだ名はユーノス。

そんなユーノス君の乗るエランが、有る時道端で立ち往生起こしたのだ。
ラバーカップリング、もしくはラバードーナツと呼ばれる、ドーナツみたいなベーグルみたいなゴムの塊のパーツが裂けたんだと、なんとなくそんな記憶。

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↑こんな部品。
ドライブシャフトとギヤボックスとを繋ぐラバーの塊。
このゴムパーツを介して、ドライブシャフトへ駆動力が伝えられる無茶な構造だ。

恐らく当時、コーリン・チャップマンとその仲間達のエンジニアが四苦八苦しながら考えた結果なのだろうけど、強力なトルクを伝達する箇所にこんなゴム使ってたらそりゃ裂けるわなぁって思う。
もうちょっとどうにか成らんかったのかとエラン乗りならきっと思うのだろうか?或いはこのゴムが裂けて立ち往生する姿すらも愛おしいのか?
エラン乗りの心は如何に。

ちなみに現在は等速ジョイントで良い対策パーツが作られてるので、ドーナツの破損による問題はクリアされてるみたい。
ただ、ラバーの塊を介した駆動システムには独特に味が有るので、破損するのを理解した上で尚もラバードーナツにこだわる人も多いみたい。
エラン乗りは奥深い。

ともかく、立ち往生したユーノス君。
JAFだったかどこかだったかのレッカーを呼び、取りあえずは事なきを得たのだけど、その時レッカーを運転手さんはこう言ったのだ。

『マツダのディーラーで良いですか?』
と。

違うよ。
マツダじゃ無いんだよ。
マツダじゃ。
涙を滲ませながら言葉少なに訴えるのだった。
マツダじゃ無いんだよ....と。

そんなユーノス君は、今もエランに乗ってるのか?それともミニバンやプリウスなんかに乗ってるのか?
何の交流も無いので知る由も無いない。
意外と新型マツダ・ロードスターに乗ってたりするかも知れない。

んで、今回、マツダ・ロードスターでは無いマツダのユーノス・ロードスターの納車だからと着いて行った。
えらく辺鄙な所で車を買ったので、どう考えても公共交通機関では行けない所だったし。

『んじゃ、車でその店まで送ってあげるよ』

って話に成ったものの、ここでちょっとした問題点が発覚した。
実はこのオーナー、MTって教習車以来なので乗って帰れるかどうか不安だ。
と、とても今更な問題点が発覚したのだ。

そんな事今更言われても。
ってか、それじゃなんでATを買わないのさと私は言いたい。
MTが不安ならATでイイじゃないかと。

今更グズグズ言った所で始まらないので、お昼ご馳走するからと近所に住んでる友人に車を出して貰い3人で車を引き取りに。
そして帰りは私が運転して帰ろうと。
MTの練習は、交通量の殆ど無い連休中や明け方の埋立地で勝手にやってくれと。
そんな作戦。

MTの免許持ってたら乗れる筈だろう。
幾ら免許取得以来乗ってないからと言っても乗れる筈だ。

とは思いはすれど、実はこの車屋は六甲山の向こう側に有るので、帰りは六甲を越えなければ成らない訳だ。
確かにギアチェンジすらも怪しい人間が六甲を越えるのはちょっと難しいかも知れない。
勿論、山道をエスケープするルートも有るので、回り道すりゃどうって事は無いとは思うのだけども。

いまいち渋いと評判のユーノス・ロードスターのシフトだが、必要以上に暑い時期だからか、それとも整備済み保障アリの謳い文句に恥じないメンテナンスが行われたお陰か、評判を覆す中々に気持ち良いシフトのフィーリング。
エンジンはともかく、足もハンドリングもミッションも気持ちイイ車は素晴らしいじゃ無いかと。
私はただ賞賛をおくるのだった。
この良好な状態と破格の値段を考えたらちょっと欲しいかも?なんて思ったりしながら。

ボディも内装も中々に綺麗な上、足回りもちょっと金掛けられてるっぽいこの車。
中々良い買い物したもんだと思う。
整備済みで保障有りの謳い文句に偽りは無い。
どこぞのイオン無しとは根本的に違う。
ん、やばいな、ちょっと欲しいかも。

西六甲から山頂を抜けて、小笠峠から船坂に抜けて生瀬~宝塚へと抜けるコース。
別にどこぞの豆腐屋に影響されてる訳では無いのでスピードは普通にしか出さないけど、のんびり流すのにコンバーチブルはとても気持ちイイ。
この酷暑の中でも、六甲を走るにはとても気持ち良い。
国道2号線を幌開けて走ろうとは思わないけど。

パワステが普及して据え切りだって平気で行えるように成った。
ABSが普及してブレーキングに技術も知識も不要に成った。
ATが中心と成りクラッチやギヤ操作から開放された。
そしてこれからは緊急ブレーキは当たり前で、自動運転だって段階的に完全自動運転化への道を行くだろう。

コマンドを打ち込むのが当たり前だった大昔のパソコン。
余熱して油を塗るのが当たり前だった鉄のフライパン。
チャンネルと時間指定で録画予約したのに野球が入ってて悲しい思い出を作ったビデオ録画。

今でもそれらを必要とされる人なら普通に使えるだろうけど、それらを必要としない人ならばその知識は断裂されることと成る。
レブマッチングと言われ、電子制御でシフトダウン時の回転数適正化が行われるハイテクMTが登場した今と成れば、ヒール・アンド・トウも勿論そんな消えゆく、断裂されるであろう技術だ。

だがそれは、少なくともMTに乗る人に取ってはまだもうちょっと先の話。
世間的には今も昔も大して必要では無いかも知れないけど、調子乗って山をMTで走る人にとっては、電子制御で回転数の適正化をしてくれる日=つまりヒール・アンド・トウが不要に成るのはもうちょい先の事と成るだろう。

別にスピードは出さないけど、コーナー入り口ではブレーキングとシフトダウンは必要だ。
150km/hでコーナー突っ込んでテールを振りながらコーナーへ...
なんて無茶な生き方はしてないけど、それでもコーナー入り口ではブレーキングとシフトダウンは必要だ。
気持ち良く、そしてリズム良く走るなら、右足先でブレーキ踏みながら左足でクラッチを踏み込み、同時に右踵でスロットルをブフォンと一発開けしながらシフトダウンしてやらねば成らない。

文字に直すととてもややこしいけど、バイク乗ってたら普通は普通にやってる事をしなければ成らない訳だ。
気持ち良く、そしてリズム良く走るならば。
コーナー入り口でやたらとスピード落としたり、或いはエンブレをギャオギャオ効かせてガックガックしながら走っても気にしない人ならその限りではないけど。

最近乗ったMTって何だろう?
R33か、インプレッサか、多分その辺りだったと思う。
後は普通のATかパドルシフト。
思えば随分一般的なフロアシフトの車に乗ってない。
それにインプは近所のスーパーに乗って行っただけ、R33も阪神高速走った程度なので特にリズミカルにシフトする事も無かったように思う。
街中しか走ってないから、普通にスピード落としてクラッチ切ってシフトダウンしてたと思うな。
何もわざわざ踵でバッフンバッフン言わせて無かっただろうと。

思うと、思い返すとヒール・アンド・トウなんてミニ乗ってた時以来殆どやってなかったと思う。
ミニ以降はずっとATだったしね。
最初に買ったハイエースはMTだったけど、勿論ヒール・アンド・トウなんてしないさ。

だから何年ぶりだろう?
数えると背筋に寒い物が走ってしまうので現実からは逃避させて頂くけれど、ともかくまぁMTの車で調子乗って山走ったのって随分前の事だ。
そして、随分と久しぶりにやった訳だ。
ヒール・アンド・トウを。

どうりで緊張したと思ったよ。
クラッチのリズムが来るって、コーナー入り口のブレーキングポイントで、アウト側のガードレール目掛けて急加速したらどうしようかと、どうりで緊張したと思ったよ。



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