聖地巡礼

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聖地巡礼と聞けば、今は無きサイゼリア北夙川店での苦い思い出が蘇るのだが、ここに一人、そんな聖地巡礼を計画してる人が居る。
それは、最近カワサキに乗り換えたお兄さん。

 

SNSで春のツーリングについてあーだこーだと計画してたら、飛び出したこの言葉。
飛び出してしまった言葉。
それが聖地巡礼。
何でも、カワサキに乗り換えたから神戸に行ってみたいと、そんな事。
カワサキの聖地神戸、そして明石に。

 

ご存知の通り、現在のカワサキ重工業の神戸本社は神戸市中央区東川崎町。
カワサキモータースジャパンは、その神戸からちょい西へと行った明石が、現在のカワサキの国内生産バイクの生誕地。
明石市川崎町が国内でのバイク生産拠点。
カワサキ乗りの聖地は明石市川崎町。

だが、そこに行った所で何が有るって訳では無い。
ヤマハの聖地=磐田市のように、豪華なヤマハコミュニケーションプラザが有る訳では無い。
スズキの聖地=浜松市のように、喋るオサムちゃん銅像が駅前に建立されてる訳でも無い。
..そんなの無かったか?

ともかく、ぶっちゃけ明石に行っても残念ながら何も無い。
パニガーレに行くよりは遥かに近いけれども、600kmも高速道路をひた走ってやってくる価値があるかと聞かれたら困っちゃう。

 

気の効いたショールームが有る訳でも、博物館が有る訳でも無い。
地元の子供の服に『K』と書いてる訳でも無いし、食堂のおばちゃんの毛が黄緑な訳でも無い。
ともかく、ぶっちゃけ明石に行ってもカワサキ要素は特に何も無い。
600kmも高速道路をひた走ってやって来た人には、力の限りスマンかったと言わざるを得ない。
超、スマンかったと。

 

行くとしたらやっぱメリケンパークか。
メリケンパークのカワサキワールドに行くくらい...かなぁ。
でもあれもヤマハに比べたら....なぁって思いもちらほら。

 

 

まぁともかく...
どうしよう。
600kmも高速道路を走ってやってくるのに、工場の門だけ見せて、用事が済んだらさっさと帰れってのは...流石に。
さて、どうしようか。

 

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そんな話と何も関係ないけれど、最近カレーにドはまりしてる人が居る。
元々はいつの間にか日本中に溢れかえってるインド(ネパール)カレー屋にハマったのが発端。
ヨガアバターを使ってるかのように、分身の術を使ってるかのように同じような店が増殖しまくってるインド(ネパール)カレー屋にハマったのが発端。
だが、スパイスを取り揃えて自宅で作るようになって以来、カレー屋通いしてた時よりもさらに加速度的にカレーばっか食べてるらしい。
クラシカルな感性の持ち主なら、お前は黄レンジャーか!と、そんな台詞の一つも飛び出しそうな、そんな日々。

 

楽天でも、そして神戸のマニアックなスパイス専門店でも、カレースパイスは買える時代。
知識と、それなりの技術と、そして面倒を苦にしない気持ちさえ有れば、自宅で本格的なカレーを作るのも可能な時代だ。

そんな訳で自宅で作り始めたのだが、テクも知識も無いのに目分量で適当に作ってた最初の頃は惨敗続きだったもんだ。
苦かったり、味気無かったり、ただただマズかったりと、本当にマズかった。
何度か食べさせられたが本当にマズかった。
トラディショナルな感性をお持ちの方なら、ヨガフレイム出してしまうわ!と、そんな台詞の一つさえ飛び出さない強烈に辛いカレー、ってか劇薬が出来た時も有ったり。
まぁともかくマズかった。

 

だが、ちゃんと量ってちゃんと作る事を覚えた今では、いつの間にかかなりのレベルで作れるように成ったのだ。
やれば出来るもんだね。

ラムにシーフードにダル(豆)に、色々と散々作りまくったが、今ハマってるのは原点回帰とも言えるチキンカレー。
骨付きのブツ切り鶏(ドラムとサイ)を入れた、豪快な見た目のカレー。
とある爆安スーパーで売ってる、ちょっと不安になる値段の鶏を使ってるとは思えない、中々にハイレベルなチキンカレーが最近のお気に入り。

これが中々に美味しい。
ちょい前まで劇薬作ってた錬金術師とは思えない出来栄え。
もはや立派なカレーの達人だ。
コンベンショナルな方々からも、まるでカレーの王子様ね、との呼び声も高い。
やれば出来るもんだ。
でも不安に成るから、鶏肉の値段は黙ってて欲しいなと、ちょっと思う。

 

流石に自宅にタンドール釜を置くような暴挙には至ってないのだが、最近は映画までインドを見るようになって来たのだとか。
この前良く解らないインド映画の話を熱く語ってた。
本人もいまいち良く解ってないみたいなんだけど。
脈絡も無く、突然歌って踊り出す映画には本人とていまいち着いていけてないっぽいのだけども。
まぁともかく、カレーを入り口にインドに足を踏み入れつつあるみたい。
そのうち、一昔前のOLみたいに自分探しの旅に出かけてしまいそうだ。

 

何にせよ、何かに熱中して何かを追求して、そんな生き方はとても良いと思う。
インドにこだわり、インドを研究史、そしてインドに熱中する。
そんな生き方もそれはそれで結構な生き方だと思う。
ティピカルな人からインドメタシン呼ばわりされようとも。
そんな生き方は、それはそれで結構な生き方だと思う。

 

ただ、あまりにのめり込み過ぎて、死んだらガンジス川に流してくれって頼まれたらちょっと面倒なので、武庫川辺りで手を打ってくれないかなと、ちょっとドキドキしてる。
...ああ、武庫川はそれはそれでマズそうなので、自力で聖地バラナシに行って貰おうか。
それが良さそうだ。
私はお腹弱いので、ヨガインフェルノしそうな辛いカレーとインド旅行は遠慮しとく。
聖地には苦い思い出が有るので遠慮しておくわ。

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy