オイルストーンは包丁研ぎにも使える

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ちょい偏磨耗してきたオイルストーンを包丁研ぎに使ってる。

 

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元はシリンダーヘッドやクランクケースの合わせ面の修正に使ってた奴だけど、少々歪んできたので包丁研ぎ用に。
ヘッドやケースの合わせ面を修正するオイルストーンが歪んでたら話に成らないので、偏磨耗したオイルストーンはちょっと使えない。
直してんだか壊してんだか解らないからね。

ちなみにガスケットのカス取りにオイルストーン使ったりはしない。
そりゃ止めた方がイイと思うな。

 

オイルストーンの面を修正しても良いのだけど、新品買っても1000円程なので、歪んできたらさっさと新品に買い換えるのが正しい選択だろうと思う。
オイルストーンの面修正=ドレッシングは大変なので私は遠慮しとく。
アレをキッチリ直すのは中々に大変だ。

まぁ、歪んできたらさっさと新品に買い換えと言っても、そうそう歪んだシリンダーヘッドに遭遇したりしないので、通常はそれ程出番は無い。
下手したら200年くらい持ちそうな気がしないでも.....。
毎日使ってる人は、ドレッシングストーンでマメに修正しよう。

 

私が今まで使ったのは、ニンジャのヘッドとクラッチカバー、セローのクランクケースとゼファーのヘッドカバー程度だったと思う。
こんなの使わないに越した事無いのだから。
ポップ吉村みたいな人はその限りでは無いけれど。
ゴッドハンドをお持ちの方は、ピストンリングからカム山まで、オイルストーン片手に手を入れてやって頂きたい。
きっと壊すので私は止めとく。

 

日本では包丁研ぎと言えば、通常は水を使ってシャッコシャッコと研ぐのが一般的なのだけど、オイルストーンは文字通りオイルを使って研ぐ。
作業面での違いと言えばその程度なのだけど、決定的に違うのが所謂砥クソが出ないって事。
あのネッチネチが出ないので、リビングでお茶飲みつつマクロス7でも見ながら包丁を研ぐ事だって出来るのだ。
手が埴輪みたいに成らないのは嬉しいポイントだね。

オイルに金属粉の混じった黒い汁は出てくるけれど、ティッシュで拭ける程度。
これが実は意外と使い勝手は高い。
そして、砥石がやたら硬いのでそうそう減らないってのも嬉しいポイント。

減らない、とは言っても勿論それは程度の問題。
だって、エンジンのオーバーホールに使ってて減ったから包丁研ぎにお下がりしたのだから。
そりゃ勿論、減るのは減る。
せっせと擦ってりゃそりゃ減るさ。
アナタの右手も、左手に比べて皮がちょい減ってるかもよ...ニヤリ

だが、一般的な水砥石に比べるとその程度は本当に極わずかなレベル。
一ヶ月に数本か、そんな程度の使用頻度なら殆ど減らない。

 

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デメリットは、本気で切れなくなった包丁を研ぎ直すのはまぁまぁ大変だって事。
オイルストーンにも粒度は色々有るので、適切な砥石を使えば何だって出来るのだろうけど、それでもやっぱり本気で研ぐには通常の水砥石の荒・中・仕上げの3点セットには及ばない。
研削力、或いは研磨力はやっぱり水砥石の方が上回るので、本気研ぎには水砥石が良いかと思う。
後、桁違いの切れ味を求める人も、普通の水砥石使うのが良いかと思う。
そんな方は超仕上げ砥石で気の済むまでどうぞ。

 

半年に1度はバイクのリアリンケージとステムを全分解して洗浄とグリスアップする程度にマメな人間なので、実は我が家の包丁は常に良く切れる状態だったりする。
だから研ぐ時間も、マクロス7はおろか宇宙船間ティラミス程度の時間で済むので、オイルストーンで特に問題は無かったりする。
オイルストーンで簡単に切れ味をピークに戻せる。

肝心の切れ味については...どうだろうね。
タマネギの断面を電子顕微鏡で見比べた訳じゃ無いので定かではないけど、普通にスッパスパ切れるのでまぁ大丈夫じゃ無いっすかね、って思う。
オイルストーンで研いだペティナイフでトマトのスライスも切れるし、同じくオイルストーンで研いだ出刃包丁でブリも解体したし。
まぁ多分問題は無い。
流石に、1度切った大根を再びくっ付けれるレベルの切れ味は無いけれど。

でも実用レベルでは問題は無いのは事実。
大丈夫。
特に問題は無い。

 

あ、オイルストーンで包丁研ぐ動画をyoutubeにアップしたら、きっとお叱りのコメントを頂くだろうと思う。
youtubeに載せる人は覚悟しておこう。
包丁研ぎと溶接と筋トレのカテゴリーには名人が沢山居るのできっと叱られる。
覚悟しておこう。

 

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使ってるオイルは普通のサラダオイル。
ヘッドやクランクケースの修正には、専用の研磨用オイルとか、灯油で薄めたエンジンオイルを使ったりもするのだけど、包丁にはなんか嫌だ。
刺身包丁にエンジンオイルはちょっとなぁ。

と言う訳で普通のサラダオイル。
オリーブオイルなんて使わないよ。

使うオイルの量はまぁまぁ多目。
常にネロネロするレベルは維持したい。
ヘッド修正時にはかなり大量にドッバドバにオイル使うけれど、リビングではそれは困るので、まぁ常にネロネロするレベルって程度で。

でも、多い方が良いのは確かなので、環境が許す限り多目に使うのが吉だと思われる。

 

なお、我が家では喉シュッシュスプレーの空きボトルにオイルを入れて使っている。
まぁまぁ使い易くて便利なのだが、真似しようと思った人は、くれぐれも喉シュッシュスプレーと混同しないようにご注意頂きたい。
サラダオイルを喉にスプレーなんかしらた悲惨よ、そりゃもう悲惨。
くれぐれもご注意を。

 

 

と言う訳で、オイルストーンは意外と便利なので、エンジンを分解しない人もお一つどうぞ。

あ、ちなみにエンジン分解する人でも、安易に使ったらエンジンを壊す事に成るので、ストレートエッジとシクネスゲージで正しく歪み測定出来る人以外は手を出さない方が良い領域だろうと思う。
歯とヘッドは削ったら戻せないので、削る前に十分検討しよう。
くれぐれも、ガスケットのカス掃除には使わない方が良いと思う。

 

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Posted by tommy