二輪噺

奥様ライダーズ小話ブログ

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KDXはまだ生き続けられる。ただし....

   

今や貴重な国内トレールバイク。
スズキはとっくに絶滅し、そしてKLXもファイナルモデルがアナウンスされ、ホンダもXRはすでに無く、今後の動向が気になるトレールバイク。
生き残るのは.....ホンダのCRF250Lと、後は?
セローの空冷エンジンは生き残れるのだろうか?

そんな寒々しい国内のトレールバイク市場なのだけども、過去に日本国内モデルでも幾つか有ったのだ。
2スト125ccと言う何とも都合の良いカテゴリーのバイクが。
ハスラーと呼んだら怒られるスズキのTS125、そしてヤマハのDT125。
CRMは日本国内では無かったっけ。
とまぁ色々と有るけれど、その中でも最も完成度の高いのは、やはりコレだろう。

0511kdx

http://www.goobike.com/bike/stock_8201653B30160503001/disp_ord=6

KDX125SR

そこで遊んで良いのかどうかは別として、公道で有る林道なり山なり丘なり、そんな所で遊ぶのに最も適したバイクはやっぱり2スト125ccじゃ無いかと思う。
程よいサイズと程よいパワー、そして軽さはやはり魅力だ。
流石にモトクロッサーのKX125に比べると随分重いけれども、それでも100kg程なので十分に軽い。
ガレ場倒木何でもアリの林道においては軽さこそが正義なのだ。

ちなみに220も重量は変わらないんだね。
凄いバイクが有ったもんだと思う。

もはや絶滅して15年以上も経過した骨董品。
貴重なビンテージバイクとも言える。

そんな古いバイクだけども、22馬力も叩き出して倒立フォークの付いた125ccのトレールバイクなんて少なくとも日本のメーカーからは今後絶対に作られないので、歴史に残るスペシャルなバイクと言って違い無いだろう。
このKDX125に限らず、この時代のバイクを知ってる世代の人は幸せなんだと思う。
1990年前後~2000年前後の、ほんの10年やそこらの期間に、バイク乗りとしてピークを迎えてた人たちは幸せなのだろうと思う。
今の世代の人は中古でしか知れないし、カミナリ族全盛期の頃に二十歳だった人は、すでに1990年のミドルクラス最先鋭化時代には目と体が付いて来なかったりして。
この頃に、年齢や生活環境、或いは身体能力にも経済面にもバイクに乗るのにバッチリなタイミングに出会えた人たちは幸せなんだろうと思う。
もっとも、電動バイクしか走れない未来には、200馬力のガソリンエンジンのバイクが走ってた今の時代を羨ましく思う日が来るかも知れないけれども。

ともかく、そんな貴重かつスペシャルなKDX125を、捨て値で買ってきた人が居る。
焼肉2回分って程度と、非常にお求め易い価格で。

安い2ストは総じてゴミで有る。
これは疑いようも無い事実だ。

エンジンに限らず、自転車だろうと旋盤だろうと炊飯器だろうと同じ。
使えば使う程に消耗するのは全てにおいて同じ。
それは人だって惑星だって同じだ。
使えば使う程に消耗し、いずれ全てはゴミと化す。

だが、2ストエンジンについては、他のあらゆる機械機器とは比較に成らない。
エンジン掛けるごとに、スロットルを捻る度に、確実にゴミへと化して行く。
クランク~ビッグエンド~スモールエンド、ピストンとシリンダー内壁が確実に潤滑される4ストエンジンとはその速度は比較に成らない。

乗れば乗る程にゴミと化す。
腰上に関しては有る意味使い捨てとも言えるエンジン。
スペックを引き換えに背負った悲しき宿命だ。
それが2ストエンジン。
花の命は果敢ない物なのだ。

現存する2ストバイクに対して、一番イイ事は乗らない事。
そう、乗らなければ少なくともシリンダーもクランクも消耗しない。
出来ればリードバルブ外してクランク目掛けてオイルをスプレーしておくのが、クランクベアリング周辺の錆びが防げるのでお勧め。
さらには、ピストンとクランクを分解して、固めのオイルをたっぷりと注いでジップロックに入れて保管するのが最高だろう。
クランクとピストンをオイル漬けして、ラバー類は光の届かない鉄の箱に入れておけば完璧だ。

でも保存策としては素晴らしいけど、バイクとしてはどうなんだろうって思う。
乗らないバイクを置いてても仕方無いので、次の良策は余り回し過ぎずにゆっくり走る事だろうか。
タコメーターは付いてないけど、明らかにヤバそうな音するまで回さないのが長生きの秘訣だろう。

時に、2ストはブン回さないと壊れるとかと言う人も居るけど、勿論そんな事は有り得ない。
回しまくったら壊れる事は多々有るけど、回さなかったからと壊れるなんて事は無い。
ピストンヘッドにカーボンが積もったり、排気デバイスがオイル塗れに成ったり、サイレンサーから鼻水垂らしたりなんてのは壊れたうちに入らないのだ。
そんなの掃除したら終いなので、壊れたうちには入らない。

壊れるとは
・シリンダーとピストンが焼きつく
・シリンダーが消耗する
・ビッグエンド~クランクが焼きつく、もしくはベアリングが消耗する
・スモールエンド~ピストンピンが焼きつく、もしくはベアリングが消耗する
・ピストンが溶ける
・電気系、排気デバイスの故障

電気系や排気デバイスの故障、或いは樹脂/ゴム製品の経年劣化以外については、無理に回さなければその日が来るのを先に延ばす事は可能だ。
車種によって、排気バルブの脱落(シリンダー内へのせり出し)によって即破壊される物騒なエンジンも有るけれど、そんなエンジンはスズキしか作ってないのでKDXに関しては余り心配する必要も無いだろう。
少なくとも、KDXの場合は排気デバイスが壊れたからとエンジンが即死する事は無い。
固着したら、分解してガスケットリムーバーなどの強力ケミカルで掃除してやれば直るので簡単。
電子制御でも無いので、そうそう壊れる事も無いだろう。
何にせよ、掃除したら直るのでそんなの故障じゃない。

ちょろっと調べてみたところ、少なくとも腰上に関しては、シリンダーもピストンもガスケットの類もKDX125のパーツは出るみたい。
クランクアッシーは出ないけど、コンロッドやクランクピン単体ではまで出るので、仮にクランクが逝ってしまっても2ストに強い内燃機屋に依頼したら問題は無い。
個人レベルじゃ流石にクランクを組み立てるのは敷居が高いとは思うけど。
ウチの安物のプレスじゃ無理そうだ。
分解は出来てもちゃんと組めるとは思えないし。
その昔、まともに動いてるクランクの芯出ししようと定盤とVブロックとダイヤルゲージと大きな銅ハンマーで四苦八苦した事が有るけれども、あれはまだまともに回ってたクランクだったからどうにか終わった話で、自分でピストンピンを組んだクランクが真っ当に回るように成る自信は残念ながら無い。
それはちょっと民間人には敷居が高い。

ともかく、シリンダーとピストンが出る以上、シリンダー1セットとピストンアッシー2セット程をガスケットやラバー類と共に持ってれば、まだまだ当分は生き残れるとは思う。
ストックパーツ代として10万円を上限に用意出来るなら、まだまだ生き残れるだろう。
チャンバー組んでブン回したり、無作為にポート加工してシリンダーをゴミにしたりしない限り。
分離用の良質なオイル使って回しすぎず、余計な事しなきゃまだまだ生きれるだろう。
余計な事しなきゃ。

え?ポート加工するの?
排気ポート上げたらパワーアップするって?
なんでそんな余計な事を。

そもそも何だ?その凄く底の浅い知識は何だ??
相対性理論なんて知ってるよ、E=mc2だろ?
って位に浅すぎる。
それは余りにも浅すぎる。
レベル:寝湯。
とても浅い。

今や貴重なKDX125。
別に私のバイクじゃ無いけれど、モトチャンプを立ち読みした高校生程度の知識量の人にエンジンを破壊されないよう、ちょっと見守ろうと思ってる。
パーツが出るKDXはまだ生き続けられるのだから。
ただし、余計な事をしなければ。
余計な事を、しなければ。



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