パイプベンダー
バイク整備を続けてると知らず知らずの内に工具はどんどん増えていく。
ホームセンターで買ったメガレンチセットと、物置の大工道具箱に入ってたドライバーとウォーターポンププライヤーから始まった人も、ふと気付くと工具箱はパンパンに。
ある人は更なる巨大化を進める。
キャビネット導入なんかした暁には、その巨大化は加速度的に進む。
また有る人は工具のブランド化が推し進められる。
コウグハケーティーシーデジューブンダヨー
なんて口尖がらせて言ってた人も、気付いたらF80使ってた、なんて珍しくも無い話。
それらが重症に成るとブランド毎に大型キャビネットで揃えてみたり。
工具屋ですかって感じに。
もう廃人ですわ。
だが、人によってはベクトルの違う方向へと進む場合も有る。
旋盤やフライス、或いは溶接機なんて方向に。
もはや工具じゃ無い方向へと。
その一歩はコンプレッサー。
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余程ヘビーな使い方をしないならこのタイプコンプレッサーが良いと思う。
昔ながらの轟音を奏でるコンプレッサーよりちょっとだけ高いけれど、周りに誰も住んでない僻地や、或いはガード下なんかの他がさらに圧倒的に騒々しい所以外なら、使い勝手は圧倒的にこっちが優れる。
こんなの静かなのに越した事無い。
この一歩をさらに何歩も何歩も越えちゃった人は、何か良く解らないこんなのに手を出したりする。
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油圧パイプベンダー。
自宅に二柱リフトを入れるくらいに、一歩どころかもう訳の解らない所まで突き抜けた人が居て、その彼が新たに導入したのがコレ。
その気に成ればエキゾーストパイプの自作も夢ではない、油圧パイプベンダー。
その気と、バーナーと、溶接機と．．．．色々有ればの話だけど。
この人は一体何処に進もうとしてるんだろうって思うけれど、実は庭の鉄柵を作るのが目的らしいので、別にエキパイを自作するつもりはない模様なんだけどね。
今のところは。
まぁ、上のような単にパイプをウリャって曲げるだけのパイプベンダーでは中々難しそうだけど。
単気筒ならともかく、4気筒のエキパイを同じ様に揃えて曲げるのは難しそう。
これくらいの機械を入れたら或いは。
ちなみにお値段は税込 1,700,820 円。
個人で買って元を取ろうと思ったら中々に大変。
ちなみにこのボルネオに住んでる新種の昆虫みたいなエキパイは、2020年のCBR1000RR-R SBK仕様。
最近って訳でも無いけれど、パイプベンダーでは無くこのように輪切りパイプを溶接した作りがレース界では主流派だったりする。
複雑な曲げに対応する為か、或いはコッチの方が精度が出易いのか。
ともかくこんなミミズみたいなエキゾーストが主流派。
作る方は大変そうだけど。
ちなみに私も実は以前、こんなのを作った事は有ったりする。
別にマフラーを作ろうと思った訳では無くて、単にパーツ洗浄機用のステンレスパイプを作っただけなんだけど。
手持ちのパイプベンダー（手動）ではビクともしなかったので。
作り方はシンプル。
パイプを所定の角度でバンドソウでカットして溶接するだけ。
言葉にするととても簡単。
でも、これがとてもややこしくて、どれがどれだかサッパリ解りにくく成ってしまう。
単にカーブさせるだけでもややこしいけれど、上のRC211Vみたいに三次元に曲げるとなるともう大変。
何が何か解らなく成ってしまう。
整理整頓が苦手な人には向いてない製法かも。
ガンプラ作ってる最中に、シャァザクのアンテナを失くすような人にはちょっと向いてない。
http://fazax.jp/2011/01/round-pipe-laser-cutting/
一方、高精度なレーザー加工が出来る会社なら、こんな事が出来てしまう。
パイプに見解までV字にスリットを入れて、曲げて溶接するって方法。
パイプの肉厚にもよるけれど手で曲げれるらしい。
その気に成れば金ノコでも出来る．．．．かも知れない。
どうだろう。
まぁかなり大変そうだけど、ストライクフリーダムのなんかいっぱい付いてるトゲトゲを紛失する人には良いかも。
でも、まぁ考えるだけで大変そうなので、エキパイを自作する際はパイプベンダーを借りようかと思う。
そんな機会が何時有るのかは知らないけれども。