バイクはヘソで起こせ

『林道を走るならチューブ交換くらいは自分で出来なきゃ成らない』

なんて事を書いたら、何処の誰かか知らない人からお叱りを受けた事が有る。
一人で林道走ってるけれどチューブ交換なんて出来無ぇよ、だから何だよ文句あんのかコラ!って感じに。

気持ち悪いので放っておいたのだけど、今更ながら私の考えを述べておきたい。
ごめんね、別に出来なくてもいいや、気を悪くしてごめんねと。
ただそれだけ。

私の個人の感想では、出来る範囲の事は自分でやろうと、出来るように成るべきだ、と考えている。
バイクのオイル交換にせよ、OSのインストールにせよ。
普通にそこらの人間の多くが出来る範囲の事ならば。
流石に虫歯治療は自分じゃ出来ないけれどね。
車の板金はした事有るけれど、流石に虫歯を治療した経験は無い。
ってか、自分でやるのはちょっと難しそうだ。
鏡見ながらだと変な所を削っちゃいそうだし。
ってか無理。

だから、出来ない事は勿論色々と有るけれども、それでも出来る限りは自分でどうにかしようとは考えている。
ただ、だからとそれを他の人に求めるのは間違いだろう。
自分のバイクのオイル交換くらい自分でしろよ、なんて他人に言うのは。
バイク屋に持って行けば済む話だしね。

でもそれも程度は有る。
バイク屋にも持って行かないとかお金も払わないとか、それは大いに問題有るので、何事も程度は有るだろうと思う。
自分でオイル交換はやらないにしても、せめてバイク屋には持ってってくれと。
せめてそれくらいはとお願いしたいな。

自分のバイクは自分で起こせるべきだ。

まだ当面は自立バイクが市販化はされない現在。
バイクは簡単に倒れてしまうので、それを起こさなきゃ成らない訳だ。

多くの場合、バイクが倒れたら誰かが救いの手を差し出してくれる。
この世は捨てたモノじゃ無い。
きっと誰かが助けの手を差し出してくれる。
それが可愛い女性ライダーならなお更の事。
そのまま放置されたり、ましてや強盗されたり、どさくに紛れて淫らな行為をされたり、なんて事は多分無い。

だから起こせなくてもどうにか成るって言えばどうにか成るのだけど、家の前からヒッチハイクするように、最初から他力本願って生き方は余り行儀の良い生き方とは私は思わない。
まずは自分でどうにかしよう。
話はそれからだ。

自分でどうにかしよう。
自分じゃどうにも成らないなら最善策をどうにか考えよう。
起こせるように練習するとか、起こせるバイクに乗り換えるとか。
少なくとも私はそう思う。
個人の感想だ。

実際の所、ボテっとバイクを倒して、それでいて自分で起こせなかったなら、通りすがりの誰かがきっと救いの手を差し出してくれるとは思う。
ただ、自分で起こせなきゃ免許は取れないので、結局はバイクは自分で起こせるように成らねば成らない。
もっとも、教習所バンパー付きのバイクと、完全に横倒しに成る普通のバイクとでは、起こす難易度は随分違うんだけどね。
第一匍匐くらいしか倒れない教習車と、第五匍匐レベルまで地面にベッタリと寝転ぶSSとは難易度は随分と違う、とは言えども。
それでもやっぱ自分で起こせなきゃマズいとは思うな。
自分の尻も拭けないような生き方はちょっとね。

少し前に免許を取って、少し前に250ccのバイクを買った人が居る。
うら若き乙女ライダー。
ある日、政府の言いつけ通りに自分の家でじっとしてると、そんな彼女から連絡が入った。
家の庭でバイク倒した、起こせないの、どうしよう、と、そんな連絡。

どうしようと言われても、そんな事言われても困ってしまう。
これが、政府から家でじっとしとけとの指示が出てないなら、颯爽と助けに行ってあげる所なんだけどね。
でもまことに残念ながら、総理大臣も県知事も大した用事無いなら家でじっとしとけやと言ってる以上、大変申し訳無いが助けに行ってあげる事は出来ないんだ。
ああ、とても残念だー。
激しい棒読みで嘆いてしまう位にザンネンダー。


_ バイクを倒し、どうしようと困った彼女はパキャラマドの呪文を唱えた。
_ ”オーパキャラマド パキャラマド パオ パオ”
_ しかし、何も起こらなかった。

タチコケの大冒険~そしてカウルはパキパキ伝説へ~
より抜粋。


東京駅の前で
『パルプンテ!パルプンテ!パルプンテェ!!』
と大声で呪文を唱えたらきっと何かは起こるけれど、何が起こるかは解らないけれどきっと何かは起こるだろうけど、残念ながらこの世界においては他の魔法は殆ど使えない。

かと言って、隣の家にピンポン押して、バイク起こすの手伝ってくれ、なんてとても言えない言えやしない。
『誰かーー!!』
と叫んでも誰も来てくれない。
仲間を呼んだのに誰も来てくれなかったモンスターのように。
あの日の星飛雄馬のように。

そんな困り果てた彼女に、私は一つのアドバイスを送った。
以前、女性ライダーに最も伝えたい重要なアドバイスを書いた事は有るが、今回はさらに具体的なアドバイスを送った。
手は出さないけど口だけ出した。

『バイクはヘソで起こせ』

腕力でどうにかしようとするんじゃ無い。
腕だけじゃない、足を使い、体の全てを使うんだ。
体の中心に、ヘソに力を入れて、体全てを使ってバイクを起こすんだ。
バイクはヘソで起こすんだ。
きっとそれで起き上がるはずだ。
お手手だけで立たせられないなら、上から下まで体全身を使って立たせてやれ。
これでグッタリしてたあいつも元気に立ち上がる。
女房もゴキゲンだ。

そんな素晴らしいアドバイスを送った数分後、無事にバイクを起こせた彼女からメッセージが届いた。
ヘソで起こせ、と言う、解ったような解らないような、やっぱサッパリ解んねーやって適当なアドバイスが功を奏して、私も良かったと思う。
でも、お陰でカウルは擦り傷が付いてしまったようなので、次に会う機会が有ればフレームスライダーでもつけてあげようと思う。
でべそを付けてあげようと思う。
タチゴケ傷防止アイテムじゃ無いんだけどね。

通常、道の駅なんかだと誰かが居るので、仮に自分で起こせなくても程なく誰かが手伝ってくれる可能性は高い。
この世は捨てたモノじゃ無い。
それでも、やっぱ自分のバイクなら自分で起こせるべきだよね、とは思う。
ただ重ね重ね、私は思うだけで別に知らない人にまで強制はしないので、自分のバイクなんて自分で起こせねぇよ!って声高に主張する人はお好きなように生きていただければ結構だ。
ただ、私に出来ないアピールされても困ってしまうので、荒ぶる魂の叫びはお母さんにでも聞いて貰って欲しい。
きっと聞いてくれるさ。

あ、そうそう、一人っきりで林道の奥でパンクしても、きっとその内に誰かが通りかかって、きっとその内に誰かが助けてくれるだろうとは思う。
人よりもニホンカモシカの方が多いような山奥でも、その内きっと誰かが通りかかって、その内きっと助けてくれるさ。
この世は捨てたモノじゃ無いので、困ってたらきっと誰かが救いの手を差し出してくれるとは思う。
それが数分後か、数時間後か、数ヵ月後なのかは知らないけれども。
それまでバッタでも食いながら気長に待ってよう。
その内きっとどうにか成るさ。
知らんけど。

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