遂に聞こえ始めたゼファー1100終焉への足音

当時は、ローソンレプリカでお馴染みのZ1000Rをイメージした水冷のZRX1100→1200と、Z1或いはZ2をイメージしたこの空冷のゼファー1100の2本立てと言う贅沢仕様なカワサキネイキッド。
さらにはZX9RのエンジンをパワーアップさせたエグいデザインのネイキッドZ1000も有り、さらにはザッパーの末裔ザファー750、同じエンジン積んだビッグバリオスZR7なんてバイクまで。
思えば贅沢。
とても贅沢。
そんな時代も有ったもんだ。
なぁ、爺さんや。

 

軒並み消滅してラインナップは高校球児の頭みたいにサッパリとしちゃったのだけど、今は絶好調のZ900RSがスタンダードネイキッドカテゴリーの受け皿として立派に機能してるので、消えちゃったバイクは今更って話なんだろう。
DAEGはまだしも、キャブ付いてる空冷は流石に。

 

ゼファー1100ラストイヤーと成るのは2006年。
それから14年。
まだまだ良く要りそうなパーツは十分に出るので当分は安泰なのだが、それでも遂に欠品も目に着くように成ってきた。
終焉の足音が少しずつ少しずつ、でも確実に近づいて来た、そんな感じ。

消滅が始まったのはやはり電気系。

弱虫ペダルにおけるピエール先生のように、何やってんだか良く解らない部品のブーストセンサが消滅。
ちなみに、極低回転での点火タイミングの補正を行ってるセンサ。
誌面には載ってない所できっと働いてるだろうピエール先生のように、このブーストセンサも良く知らない所でちゃんと働いてるのだ。
なお、A7以降は付いてないので、あちこち探し回らないようにご注意を。
あ、A5以前も一見何処に付いてるか解らないかも知れないけれどね。

欠品してる以上、ここが壊れたら、中古で探すか、極低回転域は諦めるかのどちらか。
昔のスズキのバイクなんて3000prm以下はタコメーターの目盛りさえなかったので、そんな低回転なんて気にしなきゃどうにか成るかもね....どうだろう。

 

そして、意外にもイグニッションコイルも消滅。
ご存知な方も多いだろうが、ゼファー1100はツインプラグと言う、MotoDXなんか入れたら財布がペッタンコに成る点火システムを持つ。
従って、イグニッションコイルは4つ付いてる。
#1/#4用が2つ、#2/#3用が2つ。

でもイグニッションコイルなんて、同じような年代の同じようなバイクなら大体は使えるので、無いなら無いで一応はどうにか成るかもね。

 

確かに14年経って少しずつ終焉の時も近づきつつは有る。
でも、それでもまだ主要パーツはちゃんと出るので当分は大丈夫だとは思う。
インテークパイプ(キャブとシリンダーヘッドを繋ぐゴムパイプ)や、ガスケット、ヘッドガスケット、カムチェーンスライダー、バルブやバルブステムシール。
この辺りは十分に出る。
オーバーサイズピストンも出る。
定期的に交換しなきゃ成らないヘッドカバーガスケットが出なく成ったら困ってしまうけれど、今のところはまだ大丈夫かな。

 

終焉への足音はちょっとずつ、でも確実に近づきつつは有るけれど、まぁまだ大丈夫さ。
僕たちの空冷は、まだまだ戦えるさ。
多分。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy