MotoGP ルーキータイトル争い ~アルガルヴェGP

 

イケル・レクオナのいけないクラッシュによりレッドフラッグと成ったアルガルヴェGP。
よりによって同メーカーファクトリーライダーで有り、母国の英雄オリベイラを巻き込んでのハードクラッシュ。
初日から苦しんでた母国のオリベイラも、決勝でそこそこ巻き返してたのに。
なんていけない子。
何かと肩身の狭いアクシデントだけど、来期は顔合わせないからまぁイイじゃん、って感じで、来期はホンダファクトリーライダーとして頑張って欲しい。

アレックス・マルケス君に取っては、因縁浅からぬジャック・ミラーを再追撃して今期初表彰台ゲットを狙いたかったのだけど....
赤旗中断でスマンかったねと言う事。
レクオナを恨んでも仕方無いので次ぎ、頑張ろう。

勝者はバグナイア。
アラゴンでの初優勝以来、完全に勝ち方を知った男が、昨年王者を抑えてのポールtoウイン。
一方、今期王者は今回はどうにも不安定で残念ながらの転倒リタイヤ。

 

 

MotoGP 2021ルーキータイトル

ライダー QAT DOH POR SPA FRA ITA CAT GER NED STY AUT GBR ARA RSM AME EMI ALR 総合
Enea Bastianini 6 (10) 5 (11) 7 (9) 2 (14) 6 (10) – (16) 1 (15) 4 (12) 4 (12) 10
(6)
16 (3) 10
(6)
16 (3) 7
(9)
94pt(12)
Jorge Martín 1 (15) 16 (3) 2 (14) 4 (12) 25(1) 16 (3) 7
(9)
11 (5) 9
(7)
91pt(14)
Luca Marini – (16) – (18) 4 (12) 1 (15) 4 (12) – (17) 4 (12) 1 (15) – (18) 2 (14) 11 (5) 1 (15)
(20)

(19)
2 (14) 7 (9) 4 (12) 41pt(18)
Lorenzo Savadori – (19) – (20) 2 (14) – (19) 1 (15) 1 (15) – (16)  –   4pt(26)

( )内は順位

 

マルティンが7位、バスティアニーニが9位。
これによりちょいポイントを詰め、最終戦を残して3ポイント差。
当初はマルティンのタイトル獲得が確実かと思われてたものの、骨折による数戦の欠場が響いてこの混戦に。
もっとも、バスティアニーニも2度の3位表彰台ゲットは、ルーキーとしては最高の結果でもあるので、待遇次第ではまだまだ上を狙えるかも知れない。

いまいちパッとしないよね、と思われ勝ちなルカ・マリーニだが、前述の2名程の活躍は無いものの、ここまでコツコツとポイントを積み重ねて、気付いたら41ポイントとルーキーとしては十分な成績を納めている。
昨年のバグナイアなんて47ポイントだったのだから、ルカの成績は十分に素晴らしいと言える。

バスティアニーニがグレシーニに、そしてルカがVR46から参戦する来期。
成績次第でファクトリーへの道が開かれるので、数年後にはマルティンと共に真っ赤なマシンに乗ってるかも知れない。
ともかく、DUCATIは安泰だね。

 

今期王者クアルタラロに続きモルビデリもファクトリー昇格を果たしたヤマハもこの路線が確立しつつ有ったのだけど、残念ながらペトロナスの離脱で話はマラッカ海峡に藻屑と消えちゃった。
ちなみに来期のヤマハサテライトは、ダリン・ビンダーを無理矢理昇格させ、今の所はドヴィさんがパートナーに成る流れ。
チームはRNF MotoGP Racing。
基本的に今期のSRTと大きな変わりは無いが、最大の違いは金が無いって点だ。
とても大きな問題。
マシンは今期モデルの中古を使用との事。
まぁアレだ。
クアルタラロには逃げられないように気をつけようって事で。

 

それはともかく残り1戦。
マルティンが再び抜き返すか、それともバスティアニーニが逃げ切るか。
それは、マルティンの安定感次第。
未来の総合タイトル争いの主役に成り得るこの2人の戦い。
最後までお見逃し無く。