そうだ、ヘルメットを買おう、O´Nealのヘルメットを

実はツアークロスに替わるヘルメットを買おうかと考えてる、と、ココをご覧の方には特に関係は無いけれど、私には中々に考えさせられる話、の続き。

 

一部の超法規的処置を除いて、ずっとアライを被り続けてる私。
街乗りセローさん用ヘルメットも、歴代ツアークロスばっかり6つも7つも買ってきた訳なのだけど、ここに来てちょっとハートをブリブリ揺さぶられるヘルメットが現れた。
現れた!って程に目新しい訳でも無いんだけど。

O´Neal Sierra II

モトクロスウエアでお馴染みのオニール。
そのブランドで発売されるヘルメット。
作ってるのは中国のどこかの会社、だと思う。

 

 

ド派手なグラフィックだけでなく、こんな地味なつや消しブラックもラインナップしてるヘルメット。

アライのつるつる思想とは相反するカックカクしてビッシビシしたデザイン。
アライが安全性が確保されないからと採用を見送ったインナーシールド付き。
そしてアライは勿論、倒産しかけたショウエイでも決して手を出さないABS樹脂シェル。

要するにアライの立ち位置からしたら180度相容れないヘルメットな訳なんだけど、人は時に大きく立ち位置を入れ替えたく成る生き物なんだ。
ヤマハしか乗らなかった人が突然CRFを買ってみたり、餃子の王将ばっかりで無く時にはサイゼリアにも行きたく成り、右足から履いてたパンツを左足から履いてみたり時にパンツ履かないで一日過ごしてみたりとか。
人は時に大きく立ち位置を入れ替えたく成る生き物なんだよ。
だからオニール。
まさかのオニーちゃん。

 

懸案は安全性。
そう、ヘルメットに求められるのは、派手なグラフィックやイカしたデザインでも、有名ライダーとのお揃い気分でも無い。
安全性こそが求められる。
こんなオニール(笑)のABS製ヘルメット(爆)なんぞ被ったら命が幾つ有っても足らんぞ(核爆)
そうお考えの方もきっと少なく無いかと思う。
ヘルメットはアライとショウエイしか認めない。
シェルはカーボン、或いはガラス繊維強化熱硬化樹脂しか認めない。
それ以外はクソ。
ABSやポリカなんぞの熱可塑性樹脂で作ってるチープなヘルメットなんぞ、倉庫に山積みされようとそびえるクソにしか成らない。
そう丁寧に刷り込まれてる人には至極普通の考え方だろう。

ヘルメットの安全性の指標として挙げられるのがSHARPテスト。
これはイギリス運輸局が、イギリス国内で市販されている多くのモーターサイクル用フルフェイスとシステムヘルメット(顎がパコっと開くタイプ)の安全性をテストするプログラム。
ここでのテスト結果が、ヘルメットの安全性を測る大きな指針と成っている。

自社の安全規格が凄いとか、GPライダーの誰それが使ってるとか、まして生産国が日本だのドイツだのカンボジアだのあーだのこーだのってのは何も関係無い。
同一条件でテストした結果、○○のXXは☆3つ、□□の△△は☆5つ、と、テスト結果が公表される。
テストしたヘルメットのテスト結果以外、何ら加味される事は無いシビアな世界だ。
信頼と実績のメードインジャパンなんだよと、血圧上げて訴えた所で誰も聞いちゃくれない。

 

だがここで一つ事前に断っておきたいのは、これはあくまで試験場でテストした結果での事。
実際に、自動車に時速70kmで生身の人間を突っ込ませて安全性を確かめた訳では無い。
ジャッキー・チェンが量産化した暁にはそんなテストも可能かも知れないけれど、残念ながら生身の人間でのテストはちょっと難しい。
だからあくまで、定められた条件での定められたテスト結果で有る事を踏まえておきたい。
このテスト結果が安全性に必ずしも合致するとは言えない事を踏まえておきたい。
だが同時に、これ以上安全性を測る指標なんてこの世に存在しないのも、また踏まえる必要は有るだろう。
結局、データの客観性とサンプル数で、このSHARPに勝る指標は存在しないのだから。

だから実際に車に突っ込んだ時の安全性なんてのは解らないんだけど、それでもこれだけは言えるんじゃ無いかと思う。
SHARPのテスト結果が高いから安全とは言えないけれど、テスト結果が低いより高い方がそりゃイイんじゃないの?
って事は言えようかと。

 

例えばこんなヘルメット。
これはLS2 FF320 Stream Evoってヘルメット。

ポリカーボネートシェルで、販売価格はFC-MOTOやmotard-innでは8000円~13000円くらい。
ヨーロッパからの送料合わせても15000円くらいで買える中華ヘルメットだ。

まともな脳みそを持ってたら、こんなヘルメットで走るなんて正気の沙汰じゃ無いんだけど、SHARPではこんなテスト結果が出されている。

 

☆4つと、かなりの高評価。
頭頂部、後頭部は最高得点、サイドインパクトはちょい弱いけれど、SHARPのテストでは非常に高い結果を出している。
こんなの被る位なら鍋でも被ってた方がマシだぜとお考えの人も居るかも知れないが、レースで使えるランクでは無い普及品モデルでも、十分なテスト結果を出しているヘルメットもちゃんと存在する。

 

一方の我らがアライ様。

日本では未発売のモデルだけど、日本国内モデルではクアンタムやベクター辺り、或いは東単や南海オリジナルのHRなんちゃらの、エントリーモデルのヘルメット。
シェルのデザインやダクトの位置に差異は有るけれど、ランクとしては概ねそれくらい。
そのヘルメットの結果がコレ。
直視出来ない、無慈悲な結果だ。
最新のフラッグシップは当然、たとえそれが数世代前のエントリーモデルで有ったとしても、アライのヘルメットの全てが最高得点を叩き出し、アジアンヘルメットなんて粉砕すると信じて疑わなかった僕たちのハートが、逆に無慈悲に粉砕された瞬間。
Poorって....。

 

だがこれは、別にLS2が優れててアライが劣ってる訳では無い。
アライでも現行RX-7X(海外名RX-7V)なんかは最高評価を獲得している。
一方でStream EvoやカーボンコンポジットのFF323 Arrowで好結果を出したLS2には、☆1個と言う紛う事無きポンコツヘルメットも存在する。

同じブランドでも良いモノも有ればそうでも無いのも有るのはどの世界でも同じ事だ。
自動車やミサイルから避妊具まで、同じブランドでも最高品質のモノからまぁまぁぼちぼちってモノまで様々有るのは至極当然な話な訳。
それは勿論ヘルメットでも同じ。
LS2にも結構良いモノから明らかにヤバいモノが存在するように、アライにも抜群に良いモノからちょっとなぁ、ってのもまた存在する。
あくまでSHARPのテスト結果ではね。

流石にアライやショウエイ、AGVやSUOMY等のトップブランドは明らかにヤバいポンコツヘルメットは作ってないけれど、それでも必ずしも全ての製品が最高超絶高品質、って訳では無い事を知っておく必要は有る。
そんなの当たり前の話だよ。
アライは流石に明らかにヤバいのは作ってないってだけで、だからとどれもこれもが最高品質って訳では無い。

だから、LS2やHJCのまぁまぁ良いモノを被ってる人がアライの問屋オリジナルHRなんちゃらを被ってる人から『LS2なんか被って、お前、死にたいんか?』とか言われたら、そっくりそのままお返しできてしまう無慈悲なテスト結果なのだ。
そりゃお前の方だよ、HRなんちゃら、と。
SHARPテストの結果ではね。
実際には知らないよ。

 

日本ではRX7-RR4に当たるのかな。
当時、結構根性要る値段でこのヘルメットを2つは買った私だけど、この結果を見た時に心を整理するのにちょっと時間が必要だったもんだよ。
Poorって....。
....Poorって....。

傾向的に、アライの旧モデルと廉価モデルは、サイドがとても弱いテスト結果が出ている。
頭頂部と後頭部は強いんだけどね。
一方でニューモデルやフラッグシップモデルはサイドの耐衝撃性を強くしてきたので、QV PRO(アストラル-X)辺りではかなりランクは上げてきてる。
でも安いのは....
やっぱりAGVみたいに頭をでっかく作らないとテストで高得点を出すのは難しいのかも知れないね。

 

話は戻ってO´Neal Sierra II。

上記したように、SHARPではフルフェイスとシステムヘルメットしかテストはされない。
じゃぁオフロードモデルはどこを見れば良いのさ?って話はまたもや次回へ続く。

スマン、この話はまだもうちっとだけ続くんじゃ。

 

 

MOTOR CYCLE

Posted by TOMMY