BSAの行方

 

昔、ロケット商会のバイクが家に有った。

と言ってる人が居た。
随分前に勤めてた会社に居たおじさん。
どうやら、実家にはロケット商会のバイクが裏庭に放置されてたらしい。

ご存知無い方も多いだろうが、クインロケット(Queen Rocket)号と言うイカした名前のバイクを作ってたメーカーがその昔に日本に有ったのだ。
私の生まれる随分と前に。
私の生まれる随分と前に。
(大事な事だから…略)

勿論実物は見た事無い。
多分見ても解らないと思うし。
同じようなのが山ほど有るから正直何が何だか良く解らん。

世界の二輪メーカーの頂点に立つホンダを筆頭に、ヤマハにスズキにカワサキも。
日本メーカーは世界の二輪界の頂点の一角を大きく占めてると言って過言では無いのだが、逆に言えば日本はその4社に集約され過ぎてると言えなくも無い。
お陰で他のバイクメーカーは完全にと言って良い程に消滅している。
自動車メーカーと同じく、否それ以上に数多くのバイクメーカーが過去には存在したのだ。
すでに4社を残してバイクメーカーとしては消滅したが。
自然淘汰か、国の政策かはともかくとして。

4メーカー以外なら、ハーレーのエンジンをベースにバイク作ってるプロトか、後はチェーンソウメーカーのエンジン積んだモペッドか、或いは電動バイクくらいな物だろうか。
他にも小型エンジンを流用してバイク作ってる小さな会社も有るが、今更エンジンから製造できるバイクメーカーが生まれるのは現実的では無いか。
1000ccクラスのエンジン提供を受けてバイクを作る、ビモータやマーニのような会社でさえも今更難しい。
数多くのバイクメーカーが入り乱れって訳には今さらの話だろう。

イタリアのように大小入り乱れて消滅と再生を繰り返しながらもそれぞれが頑張って生きていくのが正しいか、日本のように4極に集中して世界のトップを走るのが正しいのか、それは何とも言えない所なのだけども。

BSA Brand Purchased by Mahindra for $4.1 Million

BSA Brand Purchased by Mahindra for $4.1 Million

インドのマヒンドラが、BSAのブランドを買収したんだってさ。
と言うニュース。
ちょい前にはイタリアのピニンファリーナを買収したかと思ったら、今度はBSA(ブランド名)をお買い上げ。
インド人にびっくり。

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BSA=Birmingham Small Arms Company
元は文字通り武器を作ってた会社。
正しくは、イギリスのバーミンガムで結成された銃火器の製造者組合。

我らにはバイクメーカーとしての方が馴染みは深いだろう。
恐らくここをご覧の方に、第一次ボーア戦争に参戦してた人は居ないと思うし。

ちなみに現在もBSA GUNSとして銃の製造は行ってる。
競技用のエアライフルだけど。

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何て車種か、そしてそもそもコレがノーマルなのか大きく改造されてるのか?さえも良く解らないのだが、非常に格好イイのは間違い無い。
ソレっぽいバイクは沢山有るけど、やはりモノホンは違う。
BSAの名は伊達じゃ無い。
保安官のバッヂみたいなエンブレムがとても格好イイ。

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でもインドで売るならともかく、これを復活させてヨーロッパで売ろうと思ったら、Fiとスロットルバイワイヤが付くんだろう。
点火と燃料噴射の電子制御と触媒は今や避けて通れない。
ヨーロッパや日米等で売るなら環境対策は避けて通れない。
望むと望まざると、ハイテク化は避けては通れない道だ。
場合によっちゃ水冷化も有り得る....流石にそれはどうだろう。

ノートンやトライアンフやMVアグスタにせよ、ドカやビモータやアプリリアなんかも同じく、会社が傾いたり消滅したりあちこちに身売りされたりしても、会社によってはクリリンのごとく何度も蘇って今もバイクメーカーとして生き残ってるんだから凄い話だと思う。
そしてここに来て、インド様のお力によりBSAまでもが息を吹き返そうとしている。
もはやイギリスはインド様無くては歴史と伝統を残せやしない、のかも知れない。
我が家の車もインドだし。

もし仮に、何十年も前には両手で足りない程沢山有ったバイクメーカーの一つや二つかが今も生き残ってたら、もしかしたら日本にも経営は右往左往しながらもノートンのように個性的で上質な雰囲気バイクを作るメーカーが存続しえた、かも知れない。
売り上げや規模やレース成績は4メーカーには太刀打ち出来なくても、雰囲気でかなら負けないぜってバイクメーカーがもしかしたら一個増えてたかも知れない。
クインロケット号のロケット商会や、ライラック号の丸正自動車なんかが独立したバイクメーカーとして生き残ってたならば。
或いは、何処かが出資して昔の名前を掘り起こしたら、もしかしたら日本にも第五第六の勢力が生まれてた、かも知れない。
スズキがもう一個増えてただけかも知れないけど。

嗚呼....そうっすか。
それが日本らしいっちゃ日本らしい展開、かも知れない。
ああ、かも知れない、かも知れない。
かもかも知れない、かも知れない。

ともかく、マヒンドラの手によって復活する事と成ったBSA。
今後は如何に展開して行くのだろう?
BSAの過去のバイクを復活させるのか?
それともノートンのように新たなバイクを作り出すのか?
それともMVアグスタを買った時のプロトンのように、特に何もせずただ買っただけで終わるのか?
さて、伝統と格式のBSAの行方は如何に?

少なくとも、マヒンドラのMoto3マシンがBSAに成る事だけは無いだろうけども。
流石にカルロ・ウビアリの時代の人が乗ってそうなバイクを持ってこられたら反応に困ってしまうわ。

ともかく、来るべき日に備えて、クラシックバイクフアンのあなたは、その日に備えて今からお小遣い貯めておこう。

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