安いベラが有ればそれで良い
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スクリュードライバー=要するにねじ回しのメーカーは数多い。
世界に幾つ有るのか解らない程に。
だが、民間人の我々お茶の間メカニックからすれば、買うべきスクリュードライバーメーカーは2つに限られる場合が多い。
日本のベッセルとスイスのPB。
この2つ。
この世には幾つ有るのか解らない程に沢山のドライバーメーカーは有るが、この2つ以外は有る意味特にこの世から無くなっても困らない、なんて言ったら怒られそうだけど、でも偽りの無い個人の感想だ。
(*個人の感想です)
さらには、そのベッセルでも必要なのはメガドラだけ。
ベッセルの先っちょまでメッキしてるタイプのはちょっと頂けない。
そんなの買うなら、素直にメガドラを買おう。
この世には数多くのドライバーが有るけれど、メガドラ以外に価格と性能で優れるドライバーなんて存在しない、と言い切ってみる。
昔はAnex派だったけど、今は熱心なメガドラ信者だ。
ただ、スクリュードライバーは意外と消耗が早いので時々は買い換えた方が良いかと思う。
安いので、ネジを潰す前にドライバーを買い換えるのが賢明だ。
残念ながら、ドライバーは一生使える物では無いのだ。
(*割と常識です)
L型の六角棒レンチ。
これも良く使う工具で、これまた数多くのメーカーが作ってる工具でも有る。
でも色々と数多く有るけどWERAが有ればそれで良い。
色々と使った結果、WERAが有ればそれで良いと、これまた言い切ってみたい。
L型の六角レンチなんて何でもイイんじゃ無いっすかね?とも言えなくもなかったりするのだけど。
高強度が必要な時はPBのビットか、コーケンの長さ違いの各種ビット、場合によっちゃインパクトビットを使うし。
お手軽用途のL型レンチは何だってイイっちゃ何だってイイと言えなくも無い。
私がWERAを使い始めたのは、随分前にロボットを作ってた頃に遡る。
もっとも、ロボットと言っても二足で歩いたり戦闘機に変形したりキャタピラ付いてたり、なんて愉快なロボットでは無く、腕さえも無いロボットがメインだったりするのだけど。
それも、多くの場合は腕すら無いロボットとコンベアを買ってきてそれを設置する、と言うロボット業界の最外縁部だったりするのだけど。
まぁそれはともかく、ロボットにせよテスターにせよ、モーターやスピンドル等には良くイモネジってのが使われたりするのだ。
こんな奴。
主な用途は、シャフトへ何かしらの部品を固定する際に使用される。
モーターにセットカラーを固定したり、プーリーやギアを固定したりな具合に。
また、スピンドル等の回転バランスを取る時に、このイモネジを入れて調整する事も有る。
ネジの長さ(重さ)とネジ込む深さによって数万rpmでブン回る部品のダイナミックバランスが取れるので、何かと重宝するネジ。
イモネジなんてもっちりした名前で呼ぶのは失礼な位に地味に活躍してくるネジなのだ。
バランス調整用は軽く締めてるだけ(奥にスプリングを入れるので緩む事は無い)なので、別に100円ショップの六角レンチセットでも特に問題は無いのだけど、固定用のイモネジは本当にアホ程締められてる事が有る。
ネジロック使ってる場合も有るが、そうじゃなく単に思いっきり締めてるだけの事が有り、これが緩まなくて本当に困る事が有るのだ。
ステーキをおかずにベーコン食ってるようなムキムキが思いっきり締めまくったかのように。
工具サイズは3mmくらいのが多いので、ヤワな六角レンチならヌルヌルと折れてしまう。
ヌルっとした感覚と共に、工具の方が折れてしまうのだ。
一体、どれほどのクソ力で締めてんだって位に嘆く事もしばしば。
ネジロック使ってくれないっすかねぇって良くボヤいてたもんだ。
ちなみに、ネジロックはトーチで熱してロック剤を緩めてからネジを緩めるのがお約束。
ネジロック使われる箇所は思いっきりアホ程締めないので、熱を加えてやると簡単に緩める事が出来る。
力任せは厳禁だからご注意頂きたい。
私の場合はペン型のトーチを良く使ってた。
バイクのディスクローターやスプロケなんかは、カセットガスのトーチで炙ってやるのがお手軽だ。
力任せはダメ。
そんな、食後のデザートに1ポンドステーキを食べてるようなムキムキによって締められたイモネジを相手にしたある日の事。
これが本当にビクともしないくらいに思いっきり締められてたのだ。
イモのくせに。
なんて生意気なイモ。
そんな生意気なイモを相手に、次々と手持ち工具は死に絶えて行った。
会社の支給工具は真っ先に死に、当時私のメインとして活躍してたBETAのT型も無残にもヌルっと折れた。
BETAは見た目は抜群なんだけどなぁ….
そして日本を代表する黄門様とて.....嗚呼。
部品が部品だけに、バーナーで炙る訳にも行かないので、最強のPB一体型六角ビットソケットを試そうか、と、思案にくれてた時に出合ったのがWERA。
単なる普通のL型六角レンチなのだけど、黄門様も、そしてPB様とて撃墜したイモネジをグギュ!!っと回してくれて以来、私の中でWERAの評価がブリブリ上がったのだ。
最高だよ。
ベラ様、最高だ。
面接触を謳うHex-Plusのご利益については良く解らないけれど。
価格はシンプルなL型なら50円くらい~
バイクでよく使う、3mm/4mm/5mm/6mmの4本、ちょいロングでボールポイントの付いてるちょっぴり高いのを買っても1000円も有ったらお釣りが来る程度の価格。
PBに比べたら随分安い。
早くPBに成りたーいと、常に善行を続ける必要は無い。
妖怪人間が圧倒的に人間より高い能力を持ってるのと同様、WERAは値段は安いが非常に高い品質を持ってるのだからそれで良いのだ。
面接触を謳うHex-Plusのご利益については良く解らないけど、WERAは素晴らしい工具なのだ。
ただ、WERAのカラフルなラバーコートされてるタイプのは、正直ちょっと....
丸いステムは非常に使いやすいのだが、ラバーは暫く使ってたらドロドロに汚れるのでいまいち美しさに欠けるのが難点。
そんな事を書いたら、工具に美しさなんて要らんやろと言われそうだけど、それはこんなカラフルな工具作ってるWERAに言って欲しい。
どうだ!と言わんばかりにカラフルな工具作ってるWERAに。
初期の美しさを保つと言う点においては、ハードペイント仕様のPBのレインボーカラーに軍配上がるかと思う。
ラバーカバーはドロドロに成るのがちょっと頂けない点だ。
まぁ、特に色着いてて頂く必要は特に無いんだけどね。
色分けしてくれなくてもサイズなんか見りゃ解るし。
普通ので良いと思う、安い普通の奴で。
安く、高強度、そして高性能なのがこのWERAの真骨頂で有り存在理由なのだから。
高いWERAなんて要らない(*個人のお小遣いの事情です)
ディスカッション
コメント一覧
こんばんは トミーさん
私は、セットネジとよんでおりますが、ま 見てくれは芋虫の様でもありますな。
WERAが有ったら、リアのディスクブレーキ板止めてるM8の六角穴の皿ねじを、舐める
事は無かったか? そこらに転がっている名無しの六角L型じゃ泣きました。
あ 今 思いついたんだけど、インパクトドライバーに六角咥えたら一発で緩む?
また お試し下さい
アレってイモムシっぽいからイモネジなんですね。
初めて知った時は、なるほどと思いつつ、もうちょっと何か無かったもんかと思ったもんです。
ちなみに私の勤めてた会社でも、プーリーなんかの留めネジに関してはセットスクリューって呼んでましたよ。
イモ呼ばわりしてる人は居なかったような。
インパクトドライバーにL型六角レンチを咥えたらタケコプターに成りますよ。
試すのは自由ですが、ちゃんと帰ってきて下さい。
おはようございます。 トミーさん
続投ご免 ちょいと思いが伝わらなかったようで訂正しておきますね。
ばか鉄のL型六角の頭を跳ねて、鉛筆形状にした物をインパクトに取り付けて、しっかり構えて一気に廻すと、変形が始まる前に緩むかと思ったもので。
締めるときは緩まないように一生懸命締めるけど、立場が変わるとやっかいですな。
私の場合、スプロケやディスクローターの六角穴つきボルトを緩める時は、小型のトーチで熱っしてから1/2Dr.のインパクトレンチ+インパクトビットで回す事が殆どです。
フォークの底はロングシャンクの六角ビット
クラッチカバー等は、3/8Dr.の小型インパクト
後はビットソケットレンチかT型六角レンチで回すのが殆どで、実はL型の六角レンチって殆ど使ってなかったりしたりとか。
そう言えば、ここ最近使ったのは出先でボトルケージが緩んだ自転車くらいしか使ってないかも知れない。
と言う訳で小型トーチと1/2Dr.インパクトレンチ用のビットをお求め下さい。
縄文式級に錆びきってない限りは、バイク相手にこれで緩まないネジは無いでしょう。