ゼファー1100のサイドカバーを修理しよう-2

現在、我々民間人が普通に入手できる自動車用ウレタン塗料は、関西ペイントのPG80、ニッペのマイティラック、そしてロックペイントのパナロックとプロタッチ。
コストと入手のし易さを考えたら概ねこの辺りだろうと思う。

 

今後は日本でもシッケンズ オートウェーブ等の水性塗料が基本と成ってくるのだろうけども、個人レベルではまだもうちょい先って感じ。
VOC規制が厳しくなれば、現在プロタッチやパナロック、ロックエース等を使ってる多くの塗装現場もネオウォーターベースへ一気にシフトする...かも知れない。
が、現状ではまだまだかもね。
少なくとも我ら民間人にはまだもうちょい遠い存在か。
小分けで中々手に入らないしね。

 

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パナロック。
ロックペイントの2液性ウレタン塗料。

ロックペイントのウレタン塗料には1液性のプロタッチとハイロック、2液性にはパナロックとロックエースとが有るのだが、コストや入手性やテクの問題モロモロを勘案してパナロック。
正直、他の塗料って使った事無いので実は良く知らない。

自動車用ウレタン塗料の小分け販売は幾つか有るけれど

ここが一番買い易いかな。

 

今回下地に使ったプラサフはラッカープラサフ。
ぶっちゃけ、普通にそこらのホームセンターで売ってるソフト99のプラサフ。
通常は1Kマルチプラサフや厚塗りが出来る2液性のHBプラサフを使うのだけど、今回はほんのちょっとだけなので缶スプレー。

塗装に一家言有る方からしたら、ウレタンの下地にラッカープラサフぅぅ??
って言ってしまうかも知れないけれど、まぁ完全に溶剤を飛ばしたら上からパナロックを塗っても多分大丈夫。
2液ウレタン塗料に使うシンナーは比較的弱いのでラッカーを侵す事は多分無い。
揮発成分さえ完全に飛ばしてしまえば多分大丈夫。
多分。
....多分。
ただし、1液性のプロタッチは溶解力の強いプロタッチ専用シンナーを使うのでラッカープラサフは溶けてしまう恐れがある。
プロタッチを使うなら素直にウレタンプラサフを使おう。

ただ、ラッカーとウレタンを併用するのは何かとトラブルを起こし易いので、ラッカー塗装はあくまで薄目に、さっと塗って十分に乾燥させるが大事。

 

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ホッチキス→アセトンでクラックを融着→ガラスクロス&エポキシで補強。
これでヒビ割れの再発は多分無い。

 

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パテ盛り→プラサフ→水研ぎ。
ちょい歪んでるので、もう一回プラサフと研ぎは必要っぽい。

サフの研ぎが終わったら十分に乾燥させる。
今回はさらっと塗っただけなので3日ほど。
揮発成分が残った状態でウレタンを塗ると、ウレタン塗膜の下で膨らんでしまう事が有るので、ここは安全第一に十分に乾燥させるのがお勧め。
もっと広範囲に塗る場合は、素直にウレタンプラサフを使おう。

 

次回は塗装へ続く。