喘息とドーピング

イアンノーネのドーピングによる18ヶ月資格停止と言う悲しいニュースが飛び込んできたのはつい先日の事。
FIMはバタバタしてるからイアンノーネの事なんてすっかり忘れてると思ったら、残念ながらやっぱり皆さん覚えてたのね。
クレジットカードの引き落としと同じく、きっちろ覚えていやがった。

このまま何事も無く6月のドイツ辺りから始まるだろうGPに顔出してくると思ったんだけどね。
カルディのコーヒーの行列に2回目に並ぶおばちゃんのように、何食わぬ顔して出てくるかと思ったのに。
いやぁ、やっぱ覚えてたか。
チ.....

ドーピングと言えば、少し前に世間を大いに賑わせたのが、サイクルロードレーサーのクリス・フルームの件。
喘息薬のサルブタモールが基準値の2倍検出された、と言う事件。

クリス・フルームとは、サイクルロードレース界最強の男。
バイクレース界でのマルク・マルケス、F1界でのルイス・ハミルトン、WRC界でのセバスチャン・オジェ、相撲界での白鳳。
と、まぁお歴々に並び称されるレベルの最強の男。
嫌われ具合もそりゃかなりのもの。

で、このフルームから検出されたサルブタモールとは、喘息の吸入薬に含まれる成分の一つ。
フルームも喘息を持ってるので、その薬が過剰に検出されたのが原因とされている。

だが、β2作用薬(交感神経β2受容体作動薬)は全面的に禁止されるのだけど、この時検出されたサルブタモールは基準値を超えない限りは使用禁止薬物に指定されていない。
TUE(申請)は不要。

吸入量は24時間で1600μg、12時間で800μg。
尿中の基準値は1000ng/ml以下。
これを超えなければ問題は無い。
超えたから問題だったんだけど。

ウイギンスのジフィーバッグ疑惑(ジフィーバッグ=クッション付き封筒で何か届けられた疑惑)を始め、アイアムクリーンを自負するチームスカイに疑惑の目が向けられてた事も有り、金満チームと最強王者へのアンチも有り、結構な騒動に成ったのは記憶に新しい。
結局はお咎めなしって事に決着したのだけど。
騒いだ割にお咎めなしに、それはそれであちこちからチクチクと超えも上がったけれど、チームも無くなったし今や昔の出来事だね。

ところで喘息って何よ?

って人も意外と多いかも知れない。
脚気と同じく名前は良く聞くけど詳しくはどんな病気か良く知らないって人も。

簡単に言えば、気道(喉と肺を繋ぐ管)がアレルギーにより炎症を起こす病気。
腫れて気道が狭くなり息苦しく成ったり、気道自体が敏感に成り咳が出やすく成る。
ざっと言えばそんな病気。

原因は、まぁ色々。
ぶっちゃけ体質。
ハウスダストやダニやペットや化学物質やストレス....そんな外的要因等がトリガーに成って発症するそうで。
運動誘発性喘息ってのも有って、その名の通りに運動すると喘息の症状が出る場合も有る。
これを患ってる人は自転車が本当に辛い。
特に冬場は起こりやすいので、マスクをして急な呼吸をしないように注意しよう。
急激に冷たく乾燥した空気を取り込むと発作を起こしやすいので、ゆっくり深くが予防には効果的。

喘息の抜本的な治療は、残念ながら基本的には無い。
BTと呼ばれる、熱で気管支平滑筋を緩める内視鏡手術も有るけれど、自費治療なので結構高額。
しかも出来るのは生涯に一度だけ、との事なので、十分に検討する必要は有る。

従って、一般的には吸入薬での症状の緩和とその維持がメイン。
具体的には、ステロイドで炎症を抑えて、気管支拡張薬で気道を確保する。
これで症状を抑えるのが一般的。
治らなくても、症状が出なきゃそれでイイじゃんって事だ。

左がレルベア エリプリタ。

右がフルティフォーム。

割と一般的な喘息吸入薬だ。
これを指定回数(レルベアは1日1回、フルティフォームは1日2回)吸入する事で、喘息の発作をコントロール出来る。

=各吸入薬の成分=

  ステロイド β2作用薬
レルベア フルチカゾンフランカルボン酸エステル ビランテロール
フルティフォーム フルチカゾンプロピオン酸エステル ホルモテロールフマル酸塩水和物

このうち、フルティフォームの『フルチカゾンプロピオン酸エステル』『ホルモテロールフマル酸塩水和物』は使用可能。

ただし、レルベアの成分の『フルチカゾンフランカルボン酸エステル』『フルチカゾンプロピオン酸エステル』とは別物なので確認が必要。
同じくレルベアのβ2作用薬である『ビランテロール』は禁止物質。
使用にはTUE(申請)が必要なので、ドーピングコントロールを受けている人は百も承知だろうけど、これからドーピングコントロール下に入る人、要するにこれから何かしらのスポーツ競技を始める人は十分に気をつけよう。
特に関係無い人は、まぁご自由にって事で。

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