研磨の話
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バイクの場合、通常は研磨なんてしないと思う。
精々コンパウンド入りワックスで磨く程度。
デカール貼りっぱなしのカウルならポリッシャーで磨けないしね。
バイクで磨くとしたらガソリンタンク。
ここに関しては、概ねデカールを貼ったとしてもクリヤーで仕上げてると思うので磨ける。
セローだって4JG以降ならデカールの上からクリヤーで仕上げてるんだから、大体のバイクではクリヤー仕上げだろうと思う。
昔のセローはデカール貼りっぱなしだった気がしないでも無いけれど。
後はデカールなんて貼ってないバイクとか、カウルにデカール貼っててもクリヤーで仕上げてる金掛かったバイクなら磨ける。
それ以外、デカールをペタリと貼ってるバイクでポリッシャー使うと嫌な予感しかしないのでお勧めしかねる。
ガンダム実写版!よりも嫌な予感しかしないのでお勧めしかねるわ。
必要なのは3点。
ポリッシャーとバフとコンパウンド。
この3点を適切に選ぶ事がまず第一歩。
1.ポリッシャー
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これらは元々は木工用のサンダーなのだが、ポリッシュ用スポンジバフをセットして磨くのがお茶の間での定番。
振動で手がちょっとしんどいけど、この辺りを使うのが定番のチョイス。
サンドペーパーからナイロン研磨パッドがらスポンジバフまで、色々使えるので一台持ってたら何かと便利なもんだよ。
洗面所やお風呂の鏡を磨いたら、奥様だってニッコニコ。
自動車でも、コンパクトカーなら1日あれば、或いは4分割くらいに区切って少しずつ磨くなら十分に使える。
ロールスロイスをまるっと1日で仕上げろって言われたらお断りするけれどもね。
RUPES(ルペス社) ビッグフット(big foot) ポリッシャーキットセット LHR21ES/STD 新品価格 |
ご予算がたぷんたぷんな方ならこの辺りを使うのが至高なのだけど、バイク用には流石にオーバースペック。
いや、使うのはそりゃ勿論結構なのだけど、バイク磨きに6万円は高い、高すぎるよスレッガーさん。
なお、僕らのストレートにはこのルペスっぽい電動ポリッシャーが12000円程で売られている。
さすが僕らのストレートだ。
頼りになる。
他に、ただグルグル回るだけのハイパワーなシングルポリッシャー、花びらのような軌道を描くギアポリッシャーが有るが、たかがバイクの外装を磨く程度なら特に必要ない。
キャディラックやハイエースロングを磨くならうんざりしてしまうけれど、バイクならランダムアクションサンダーで十分に事足りる。
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2.バフ
一般に使うバフは大きくは2種類。
一つがウールの毛がビッチリ生えたウールバフ。
最もパワーが有るバフだが、シングルアクションでガッツリ研磨する時に使うバフなので、通常ランダムアクションサンダーでは使わない。
ガッサガサの塗装の自動車なら、シングル+ウールバフ&カット・1-L辺りでガッツリ研磨する所から始めたりするけれど、バイク用なら特にその必要は無いと思う。
手で磨いてもたかが知れた面積なのだから。
主力はスポンジバフ。
ポリッシュで一番の問題が磨きすぎてハゲてしまう事だけど、ランダムアクションサンダー+スポンジバフの組み合わせは一番パワーが弱い組み合わせなので、磨きすぎてクリヤー層を突き破るリスクは少ない。
大きな面積は中々埒が開かなく大変だけどね。
一口にスポンジと言っても、荒めのスポンジから超微粒子用の細かいウレタンスポンジまで色々。
通常は極細と超微粒子の2つを使い分けるが、これまたやたらと種類が多いのでこだわり過ぎたらキリが無い。
なお、たかがスポンジにマジックテープ付いてるだけなのにやたら高いのはスマンかった。
↓のみんなのストレートは財布に優しい良い子だけど、バフ1個2000円オーバーなんて珍しく無いものね。
たかがスポンジのくせに生意気な。
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3.コンパウンド
コンパウンドのスタンダードは3M。
この世には山ほどコンパウンドは有るのでこだわればこれまたキリは無いけれど、安全確実に仕上げたいなら実績あるコンパウンドを使うのが近道だろうと思う。
右も左も解らない我ら民間人が、正体不明なコンパウンドを使っても綺麗に仕上がるとは限らないのだから。
やはり実績あるコンパウンドを使いたい。
と言う訳で3M。
シリコンやワックス成分は含まないので、ガラスコーティングの下地作りにもバッチリ。
そしてぬるぬるしないのでバフも洗い易い。
やはり3Mは至高。
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ただ、まぁまぁ高いので、小分けセットを買うのも手。
頻繁に使うモノでは無い、と言うか同じ車やバイクに頻繁に使っちゃダメなモノなので、大きなボトルなんて孫の代まで残りそう。
せめて半分サイズで出してくれたら有りがたいんだけどね。
でも残念ながら業務用。
さらに巨大なサイズは有っても小さなサイズはスマンかった。
コンパウンドの末尾のLはリキッドのL。
LはリップのLでは無くリキッドのLだ。
3Mのコンパウンドにはそんなリキッドタイプの他にペーストタイプタイプも有るのだが、ランダムアクションサンダーならリキッドタイプの方が使い易いだろうと思う。
ランダムアクションならリキッドでも飛び散らないし、伸びが良く綺麗に仕上がるのでリキッドがベストだ。
このコンパウンドの話は書き出したらやたら長くなってしまうので、その辺はまた改めて。
ちょっと勿体ぶっておく。
前記した通り、研磨の最大のポイントはやりすぎない事。
磨く事=クリヤー層を削る事なので、ハイパワーなポリッシャーとバフとコンパウンドを使うと突き抜けてしまう事も起こりえる。
磨き足りないなら後でどうとでも成るけれど、磨きすぎたら元には戻せないので注意が必要だ。
従って、テクと度胸を持ってない我ら民間人が選ぶべき選択は、やはりランダムアクション+スポンジバフに成ろうかと思う。
安全第一にちょっとずつヤルのが良いと思う。
お爺ちゃんのリンカーンコンチネンタルを磨きたいなら、その限りでは無いけれども。
RSE-1250とスポンジパッドでテニスコートみたいな巨大な車を磨いたら、終わった頃にはお爺ちゃんに成りかねないわ。
と言う訳で、まぁ多分その内につづく。