マフラーのトレンドはドゥカティが作る-前編

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シートカウルからコンニチワしてる、所謂センターアップマフラー。
我が家のギョロ目ちゃんR1もそれ。
この世で3番目に格好イイと評判の私の996もそれ。
ちなみにこの世で一番格好イイのはFZ750。
基本だよ、それが基本。

このスタイルの源流と言えば何処に行き着くだろう?
4ストロークでシートカウルからエキパイがコンニチワしてるバイクは。
オフ車を除くとして。

ん~~~っと考え込んだらelf-Eに行き着いた。
0405elf

ロンハスラムでお馴染みのelfは、実はGPよりもずっと前にさらにド変態な耐久レーサーを作ってたのだ。
これで鈴鹿の8耐にも出てたんだから凄い。
0405elf2

ちなみにこの頃のelfはまだフレームが無かった時代。
つまり、エンジンそのものがフレームって事だ
なんてド変態な設計かと思うけど、それが後のピポットレスへ、或いはパニガーレの変態フレームへと繋がるんだろうと思う。
片持ちスイングアームも含めてelfの残した功績は偉大なのだ。
ハブステアの市民権は得られなかったけど。

0405nr750

このずっと後、現代のセンターアップマフラーに繋がるバイクと言えばやっぱりNR750だろう。

マフラーが割と上の方に付いてた感じのRC30と違い、明確にシートカウルから生やせたエキパイは、エンジンの中身は置いておいてもそれだけでスペシャルな感じを受ける。
ただそれだけで。

だが、量産市販車とは必ずしも言いがたいバイクで有るNR750。
このNRがセンターアップマフラーのトレンドを作ったと考えると、ちょっとハテナマークが点灯する。

やはりこのスタイルのトレンドを作ったのはドゥカティだと思う。
NRのちょい後に登場した916がその源流で有ろうと思うな。

0405996

このセンターアップマフラーの流れは、スズキを除く日本製のスーパースポーツ、或いはVFR800やホーネットやFZ6なんかのストリートバイクにまで。
忘れて成らないB-King様や、この世で2番目に格好イイMT-01にも。
各メーカーこぞって尻からエキパイをコンニチワさせてた時代が有った。
信号待ちで前にそんなのが居たら、凄く嫌な気分にさせられるセンターアップマフラー最盛期が。

4気筒ならまだマシなんだけど、自分で言うのもアレだけど996は排気の塊がバフバフ当たってくるので信号待ちで後に着くのは本当に嫌なもんだ。
オイルを吹かない分、3MA(後方排気TZR)や4/5ガンよりは何百倍もマシだとは言えども。

だがそんな風潮も今や昔。
一時は、マフラーは尻から生えてるのが当たり前だろって風潮も有ったけれども、カワサキは2年程で止め、R1も15モデルで遂に止め、ホンダも生産中止が噂される600RRを残し日本製SSでの言いだしっぺの1000RRは早々と止め。
あんなにあったのに、どれもこれもほぼ壊滅状態。

結局の所、格好以外に意義を見出されなかったデザインなので、早々に消え去るのも必然なのかも知れない。
重心上がるし、熱いし、取りまわしの設計が面倒臭いし、スイングアームの設計も面倒臭いし、断熱対策が必要だし、シート下に荷物入らないし、バッグも積みにくいし、タンデムもし難いし、結果的にコスト掛かるし。
立ちゴケしてサイレンサーに傷が入り難いとか、片持ちスイングアームなら右にサイレンサーが無い分タイヤが外しやすいとか。
屁理屈捏ねてどうにか意義を見出してもそんな程度だろうか。
左右のバランスが取りやすいって理屈も思い浮かぶけど、同時に左右のバランスってそんなに要るもんかね?って疑問も思い浮かんでは消えていく。

まぁ、要するに結局は見た目の問題。
だから見てくれ以外に価値の見出せないスタイルは、いずれ消え去るのも必然なのだろうと思う。

ちなみに、個人的には大好きだ。
尻が熱かろうが、荷物が積みにくかろうが大好きだ。
バッグが熱でボロボロに成ろうと、生魚を入れられ無かろうとも。

後編へつづく

MOTOR CYCLE

Posted by tommy