洗車

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基本的に自動車の洗車は滅多にしない。
滅多に、と言うか今の車もその前乗ってた車も自分で洗車した事は無かったりする。

じゃぁ掘りたてのサツマイモみたいに泥だらけか?って聞かれたらNOとお答えする。
正解は、まぁ簡単に月に1~数度、ガソリンスタンドの洗車機を通してるからってだけの事。
そして年に数度は手洗い洗車をして貰ってるから。
さらに新車時と車検時にガラスコーティングも施工してるから。

特に自分でやらなくても、ちゃんとシステムが確立してるので手間は掛からない。
お金はちょっと掛かるけれど、それでもあんな所からそんな恥ずかしい所まで綺麗にしてくれる手洗い洗車でも3000円でお釣りが来る程度。
その価値は十分に有る。
寒い季節はなお更に有りがたい。

 

でも、バイクの場合はそう言う訳にも行かない。
最近ではバイク用品店等で洗車のサービスを行ってたりもするのだけど、チェーンやブレーキやオイル漏れの確認も兼ねてるので、やっぱり自分でやるのが良いかと思う。
カウルは綺麗にしてくれるだろうけど、チェーンやキャリパーを何処まで綺麗にしてくれるかってのは未知数だしね。

 

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でもこの寒い時期、こんなのがちょっと気に成ったりもする。

 

何処まで綺麗に成るのか?
チェーンやリンケージは大丈夫なのか?
電装系も大丈夫?

なんて心配な点も無い訳では無いけれども、意外と海外では珍しくも無いようなのできっと大丈夫なんだろうと思う。
知らないけど。

 

ちなみに自転車用も有ったりする。

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ご存知な方も多いだろうけれど、ドイツでは自宅等での洗車は禁止されている。

http://www.ecowash.co.za/car-washing-rules-in-germany/

自分で手洗いするにせよサービスに出したり洗車機を通したりにせよ、基本的には指定された施設に行く必要が有るのだ。
基本的には。
水源地以外だとか合成洗剤を使わないとかってガイドラインをクリアしたら、自分の家の敷地内での洗車が許可される事も有るみたいだけど。
まぁでも中々に面倒な話だね。

そんな面倒な世界においては、このように排水をコントロール出来る洗車機ってのは有効な手段なのだろう。
機械から発生した排水を汚水管に繋げば済むので、屋外で洗車するよりは遥かに排水を制御できる。
バイクの洗車って面倒だよねって話以外にも、環境面においてもメリットは大きいんだろうと思う。
排水をそこらにタレ流してたらその限りではないんだけど。

 

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もしかすると日本でもこの先、何時の日か難しく成るかも知れない。
何時の日にか、自分で洗車するのが難しい時代がやって来るかも知れない。

現在もガソリンスタンドや自動車整備工場なら洗車によって生じた排水は正しく下水処理される事が義務つけられている。
具体的には、事務所やキャノピーの屋根に降った雨は雨水管へ。
給油や洗車施設での排水や雨水はグリストラップ(油分離槽)を経由して汚水管へ繋がる構造。

整備工場で下回りをスチーム洗浄した廃液も同様に、グリストラップを通して汚水として処理される。
今時排水処理が成されない屋外で洗浄機をブっ放つなんて事は....無いかどうかは私の口からはアレだけど。

 

と言う具合に事業所では汚水は適切に管理されてる筈なのだが、一般家庭では大体の場合は洗車によって排出された汚水は『雨水』と同じ処理が成される。
処理、ってか流しっぱなしで後は知らないよって感じで。
合流式と呼ばれる『汚水」と『雨水』の両方を一緒に下水処理場へ送ってる地域なら下水処理場へと流れていくのだが、分流式の地域では洗車によって排出された汚水はそのまま川や海へと注ぎ込まれる可能性が高い。
文字通り水に流したら知ったこっちゃないぜって話なんだけど、実は水に流してからが問題な訳だ。

それは我が家とて同じで、近所のマンホールにはそれぞれ『汚水』と「雨水』の表記が有るので、分流式の下水が埋設されてる。
つまり『汚水』は下水処理場へと流れ、『雨水』は川や海に直結...だろうと思う。
別に追跡した訳では無いけれども、バイクを洗車して出たオイルやスラッジの混じった合成洗剤の排水は、普通に溝を通って雨水管へと流れて、行き着く先は海だろうと思う。
お魚さんには正直スマンかったと心よりの謝罪をしておきたい。
ああ、そりゃスマンかったねと。

かと言って洗車で出た排水を溜めてトイレに流すとか、風呂場でバイクを洗うってのはいまいち現実的では無いので、それを求められても困ってしまうんだけど。
流石に風呂場でバイクを洗うのはちょい難しい。
犬じゃ無いんだから。

 

 

個人的には力の限りそんな堅い事言わないでよと願うけれども、普通に考えたらどう考えてもカーシャンプーを雨水管に流すのは環境に悪いのよねと、そんな答えに行き着いてしまう。
機械部分がむき出しでオイルやスラッジを流しやすいバイクならなお更。
水をかけたら排水が虹色に輝く一昔前のカワサキ車の洗車なんかとても環境に悪そうだ。

だから本来は日本でも排水処理が成されない環境での洗車は規制するべきだろう。
でも同時にそんな面倒な規制は勘弁して下さいよと、二つの気持ちで揺れ動いてしまう。
環境保護の観点からすれば規制するのが正しいだろうと言えるけれど、それと同時に何処かのえらい人がそんな邪魔臭い事を言い出さない事を祈るばかりだよと。

 

でもそんな未来に成れば、このバイク洗車屋も日本で大きなブームと成るかも知れない。
そんな面倒臭い未来は本当に勘弁して欲しい話なんだけどね。

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy