ドヴィチオーゾの行く道は
退職しようとする際、プランBを考えてるか考えてないかで、その後の予定は大きく変わる。
私は1度転職したのだが、その際にはプランBを考えていた、と言うか用意してたので特に大きな問題無かった。
でも、特に何も考えずに突然人生の軌道変更してしまう人も多い。
軌道変更が第一義な場合も有るので一概にそれを悪手だとは言えないけれど、後々何かと苦労は背負い込んでしまうので、有る程度のプランは考えておいた方が良いとは思う。
一時のテンションで辞めちゃったら後が大変だからね。
Austrian MotoGP: Dovizioso on Ducati split: 'No Plan B’
https://www.crash.net/motogp/news/942294/1/dovizioso-ducati-split-no-plan-b
ちなみにドヴィさんは特に考えてないらしい。
考えてない、と言うか今更行く所も無かったりするし。
3年連続世界ランキング2位の男がまさかの失業の危機。
困ったもんだ。
空きが有るのはアプリリアだけ。
流石にドゥカティファクトリーを出て、プラマックやアビンティアへ行くなんて選択肢は無いからね。
何かしらの無理をしない限り、空いてるのはペトロナスヤマハの1席とLCRホンダの1席。
それぞれ、ロッシさんと我らが中上君が入る予定なので、そこのドヴィさんを入れるのはちょっと難しい。
MotoGP神と、ジャパンの星を差し置いてドヴィさんを取るって選択はちょっと難しい。
難しいってか、ヤマハはともかくホンダは困るわ。
と言う訳で、物理的にはアプリリアしかない。
だが....
MotoGPの主催者からは、クラッチローを入れたってくれよ、ってのが強い要望。
でもアプリリアは、今も変わらずイアンノーネの復帰が第一の選択肢。
正直、これ以上席を用意する余裕なんて無い。
前々から言われてるように、アプリリアをファクトリーチームにしてグレシーニをサテライトにする以外には。
あ、ちなみにアプリリアってバイクはファクトリーだけどチームの母体はグレシーニなのでインディペンデントチーム扱いなんだよ。
この契約が2022年で切れると共にアプリリアは名実共にファクトリーチームとして参戦する。
グレシーニはアプリリアのサテライトチームに成るか、それともスズキのサテライトに成るか、なんて言われてる。
で、そのアプリリアの第一義で有るイアンノーネ。
現在、ドーピング違反により2021年6月まで出場停止が言い渡されてるイアンノーネ。
https://www.gpone.com/en/2020/08/14/motogp/tas-iannones-hearing-on-october-15th-aprilia-well-be-waiting-for-him.html
こちらの記事によると、イアンノーネの今後は10月15日の公聴会で決まるのだとか。
・マレーシアで食べたステーキ肉の汚染が原因と結論着けられてる点
・検出された禁止薬物は極微量で毛髪からも検出されてない=つまり常用はしていない点
・検出されたのは筋肉増強に用いるステロイドで、MotoGPがあえて使うには余りに不自然で有る点
これらを考慮してイアンノーネのこの厳しい処分を撤回してくれと頑張った結果出て来たまさかのお達し。
https://www.gpone.com/en/2020/06/09/motogp/breaking-news-wada-wants-4-years-of-ineligibility-for-andrea-iannone.html
イアンノーネの出場禁止期間は4年に延ばせや。
by 世界ドーピング防止機構(WADA)
そんな血も涙も無いお達し。
おい、お前、人の話聞いてるか?
とイアンノーネも言いたい所だろう。
それらのモロモロをどうにかクリアして、現役復帰に戻るべく与えられた最後のチャンス。
本当は8月って話だったけど、10月に延期された模様。
本来はこの結果を見てからクラッチローのアプリリア入りが決まるとかって話だったけれど、どうなるんだろうね。
流石に10月は遅すぎるかも。
1.グリッドを増やす
2.内定中のライダーとの契約交渉を中止してペトロナスかLCRに入る
3.クラッチローをSBKに送ってイアンノーネを忘れた振りしてアプリリアに入る
4.カレル・アブラハム坊ちゃんのように、どこかのチームで契約中の誰かの首をスっ飛ばしてどこかのチームに無理矢理入れる
5.新天地のSBKかBSB、それともまさかのモトクロスデビューを果たす
6.何時だったかのメランドリのようにブラブラする
ドヴィさんの未来はこの6つ。
どれも中々に手厳しいけれど、今更どうにも成らないから仕方無いじゃ無いか。
LCRホンダ以外の、よりよい道が見つかる事をお祈りしたいばかりだ。