オーストリアGP 決勝

2020年8月21日

Moto2に続きMotoGPクラスでもレッドフラッグ。
詳しい話はまだこれから出て来るだろうけど、取り合えずはモルビデリもザルコも体は無事そうなのは何よりだ。
バイクは粉々に成っちゃったけど。

既にエンジンを1機失ってるモルビデリは、場合によってはこのバイクが粉々に成るハードクラッシュで2機目を失う可能性も。
いよいよヤバく成って来た。

 

このレッドフラッグで割を食ったのはポル。
折角トップを気持ち良く走ってたのに、再スタート後はミラーに先行を許す精神的にも苦しい展開。
メンタルの乱れがラインの乱れに現れて万事休す。
最後は乱れたラインの隙を突いてきた同じKTMのオリベイラにスライディングアタックを食らって2連続クラッシュに終わる。
もうプンスカ怒ってる。
そりゃそうだけど、激しくプンスカ怒ってる。
兄弟揃って大体は怒ってるか笑ってるのかのピーキーな性格だけど、今日は超プンスカモード。
冬のニューヨークのように湯気がモーモー出そうなレベルで。

 

変わって何時の間にか上がって来たのはリンス。
毎度お馴染みの、ふと気付くとそこにリンスパターン。

前回はザルコには一歩及ばなかったものの、今回はスルスルと知らぬ間に上がってきてポルをパスし何時の間にかミラーもパスして、遂にトップに!
の瞬間、スっ転んでジ・エンド。
一度目のスリップは運良く耐えれたけれど、二度目は流石にスマンかった。
嗚呼残念。

 

リンス脱落後、来期はドゥカティファクトリーを出て行くドヴィさんと、来期はドゥカティファクトリーに入るミラーの戦い。
それに地味に参加するジョアン・ミル。

ドヴィさんが抜け出した終盤は、J・MilとJ・Mirの、どっちがどっちだかちょっとややこしい2人の2位争い。
最後の最後、Milの一瞬のラインの乱れを地味に突いて見事にMirが制する。
どっちがどっちだかちょっとややこしいミルが、MotoGPクラス初の表彰台を獲得する。

金曜日はいまいちだったけど土曜日から調子の良かった乱高下のビニャーレスは、このとても大事な局面でまさかの(下)モードへ。
再スタート後は何処かへ飲み込まれて消える良く見た展開を披露して、ほぼテレビ映らない所に沈む。

地元KTM勢は、プンスカ怒ってるポルとオリベイラを尻目に、前回優勝したビンダーが何時の間にかスルリと上がって来て4位フィニッシュ。
そして、意外とイケる、イケル・レクオナが初の完走で初のシングルフィニッシュで嬉しい初ポイント。
今期の謎ライダー枠とされてるが、レクオナは意外とイケる男なのだ。

 

AUSTRIAN MOTOGP – RACE RESULTS
POS RIDER NAT TEAM
1 Andrea Dovizioso ITA Ducati Team (GP20)
2 Joan Mir SPA Suzuki Ecstar (GSX-RR)
3 Jack Miller AUS Pramac Ducati (GP20)
4 Brad Binder RSA Red Bull KTM Factory (RC16)
5 Valentino Rossi ITA Monster Yamaha (YZR-M1)
6 Takaaki Nakagami JPN LCR Honda (RC213V)
7 Danilo Petrucci ITA Ducati Team (GP20)
8 Fabio Quartararo FRA Petronas Yamaha (YZR-M1)
9 Iker Lecuona SPA Red Bull KTM Tech3 (RC16)
10 Maverick Viñales SPA Monster Yamaha (YZR-M1)

 

と言う訳で、優勝はドヴィさん。
何とも複雑な結果だ。
誰にとっても何か凄く複雑な結果。
このままタイトル取ったりしたら、来期はどうするんだろうね。
レッドブルリンク優勝候補筆頭が優勝した鉄板パターンなんだけど、なんともまぁ複雑な結果だ。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy