MotoGP最終戦 ポルティマンを予習しておこう

変則的スケジュールで開催された2020年のMotoGP。
その最終戦に選ばれたのは、伝統のバレンシアでは無く、ポルトガルのポルティマン。

ポルトガルGPと言えば、2000年~2012年までエストリル・サーキットが使われたのだが、今年のMotoGPはSBKで使われるポルティマンがその舞台。
ちなみに同じく変則スケジュールと成ったSBKではポルトガルではポルティマンとエストリルの2ラウンドが行われた。
今年のポルトガルは贅沢3本立てだ。
無観客だけど。

 

正式名称はAutódromo Internacional do Algarve=アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ。
インテルナシオナル、って名前が着いてるけれど、ブラジルのサッカーチームとは何も関係無い。
単にInternationalをポルトガル表記しただけの事。
英語表記ではAlgarve International Circuitと成る。

 

場所は赤バルーンで示した部分。
ポルトガルの一番南。

スペインのセビーリャのちょい下辺りがヘレス・サーキットの有る辺り。
緯度は概ね似たような感じ。
夏のヘレスは余りにも暑くてヤマハが相次いでポポポポーンしたけれど、この時期の開催は暖かくてコンディションは良さそう。

実際、晴れが予想される今週末の最高温度は20度前後。
11月後半としては上々のコンディションだ。

 

https://en.wikipedia.org/wiki/Algarve_International_Circuit

 

高速の最終コーナーから長いストレートでの最高速。
4コーナーからの短いストレートでの加速とハードブレーキ。
5コーナーからの休む間も無い切り返し。
しかも激しくアップダウンする乱高下なレイアウト。
勝負所は、タイム差が大きく出る所はとても多い。
ここでレースするのはかなり大変だ。
もう乾く間も無いゼってレベルで。

 

 

あんまり参考には成らないかも知れないけれど、昨年のSBKポールポジションはジョナサン・レイの1’40.372。
今年はちょいタイムを落として1’40.676。

同じ排気量で同じようなタイヤ履いてる同じような見た目の世界最高峰のバイクでも、一周回ったら2秒くらいの差が有るのが現在のSBKとMotoGPの差。
10月に行われたテストではピッロが40秒台だったけれど、38秒台くらいには入れてくるのかなって思う。
初物&ハチャメチャなコースが大好きなマルク・マルケス不在は残念だけど、誰が得意で誰が苦手か、どのバイクが合っててどのバイクが合わないか、タイヤの選択も含めて全く未知なレースってのは、ただでさえ混沌な2020年においてさらに事態を混沌の渦に叩き込む。

9人もの勝者を生み出した混乱と混沌の2020年。
この先の読めないポルティマンで10人目の勝者が生まれるのか?
その10人目とは、そりゃあなた、言わずもがなって奴でんがな。

と言う訳で、ポルトガルGPをお楽しみに。

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy