ハンドルロックの渋いキーシリンダーのメンテ-後編
動きの渋いキーシリンダーは鍵の破損や変形に繋がるので、気持ち良く作動するようにメンテしてやりたい。
と言う訳で前回の続き。
上が接点の裏のぽっちり。
下がロック機構部分。
OFFからONへは問題無く動くのにロックだけが渋い場合は、このロック機構部分の洗浄とグリスアップは効果が有る場合も多い。
この際なのでねっちりとグリスアップしておこう。
下のロック部分はリチウムグリース、上の樹脂部分はシリコーングリースを使用。
特に力の加わる部分では無いので、全部シリコングリースでも構わない。
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シリコーングリースは毎度お馴染みのコレ。
最近はほぼケミカルはAZばっかり。
これで電極の回転部分とロック部分の潤滑はオッケー。
お次はキーシリンダー本体。
この金色のチップが食い込んだ傷が、キーシリンダーのハウジング側に入ってるのがちょっとした問題。
金色のプレートが鉄なのに対してハウジング側はアルミだからちょい弱いんだろうね。
この辺の引っかかりが回転の気持ち良さを阻害する要因。
どうにも気持ち良く無い。
傷を完全に戻す事は中々に難しいので、取り敢えずバリをペーパーで落とす事に。
それだけでも引っかかりが減るので、効果としては十分に有る。
キーシリンダーはパーツクリーナーで洗浄して、鍵穴スプレーを吹いておく。
良く言われるように、液体の潤滑剤を使うと埃等を巻き込んで固着したり鍵穴が痛む、とか言われてるのだけど、実際の所はどうなんだろうね。
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でも、取り敢えずカギの潤滑にはこちらをどうぞ。
ん、またAZですわ。
このキーシリンダーメンテでの一番のネックはトップブリッジへの取付部分と、キーシリンダーのキャップを締め付けてる、頭の千切れたビスの取り外し。
何かとデリケートな部分なので詳しい外し方はここでは割愛させて貰うけれども、折れたビスの抜き取りの要領で外せるので、ポンチとハンマーを駆使して頑張って欲しい。
コンコンやってりゃそのうちに外れるさ。
そんな訳で、動きの渋い鍵を無理やり回そうとして鍵を変形させる前に、時にはメンテしてやろう、って事でお一つ。