ハンドルロックの渋いキーシリンダーのメンテ-前編

今回はハンドルロックが非常に渋いセローのイグニッションキー(正式名称メインスイッチステアリングロック)のメンテ。
症状は、鍵の抜き挿しはスムーズだが、回転がどうにも渋いって具合。
特にハンドルロックがどうにもね、って。
鍵穴スプレーではどうにも成らないので今回は分解してみる。

 

今回は普通の六角穴付きボルトでイグニッションキーを留めてただけなのでトップブリッジから外したけれど、わざわざ外さなくても分解は出来なくは無い、と思う。
多分。
作業はちょいやり難いと思うけれど。

通常は後述する締め付けると頭が取れる防犯ボルトが使われるので、取り外しにはちょっとした苦労が必要と成る。

 

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イグニッションキーをトップブリッジから取り外したら、イグニッションキーの上部のビスを抜く。
昔のセローは裏側からビスが入ってたが、何時の頃からかこのスタイルに変更されている。

通常は黒いプラスチックのキャップがハマってるので、マイナスドライバーで外せばこのビスが現れる。
ただ残念ながら先ほど書いたイグニッションキーの取り付けボルトと同じく、ノーリセスや締め切りなんて言われるビス=要するに適正トルクで締めたら頭が取れる防犯用ビスで留められてるので、ドライバーやレンチでは緩める事は出来ない。

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元はこんなネジ。
ギュッギュと締めこめば茶色い部分が折れて銀色のネジ部分だけが残る構造。
種類は幾つか有るけれど、まぁ概ね似たような感じ。

外し方は色々と有るけれど、まぁ頑張ったらどうにか成るもんだ。
がんばれ!

 

 

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と言う訳で頑張ってビスを抜いて黒いフードを外したらこれまた大きなビスが出てくる。
後は普通のビスなので普通に次へと分解していくだけ。

 

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最終的にここまで分解出来る。

小さな鉄板の入ったキーシリンダー部分も小さな鉄板の全てを分解できるが、用事が無いなら止めといた方が良いと思う。
余程バリが出てるとか、って事が無い限りは、パーツクリーナーで洗浄して鍵穴用スプレーしておくに留めるのが吉だ。

 

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これがキーシリンダーの最下層に有るハンドルロック部分。

キーを回すとカムが回転して四角い部品を手前や奥へと動かす。
ハンドルロック自体のピンは、四角い部品に連結されてる円筒形の部分。
四角い部品と連動して円筒形のピンが出たり入ったりするって仕組みだ。
グリスが切れたり劣化するとこの部分の動きが渋く成るので、今回のメインとも言えるのがここの洗浄と潤滑。
ココをしっかりと潤滑してやれば、動きは格段に良く成るのでとても大事な部分なのだ。

 

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy