カタルーニアの日

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National Day of Catalonia=カタルーニアの日。
9月11日はカタルーニアの日。
9.11はカタルーニアの日でも有るのだ。

1701年より始まったスペイン継承戦争において、スペイン帝国に破れたカタルーニャ君主国。
1714年9月11日にバルセロナ陥落。
その屈辱の日として制定されたのがNational Day of Catalonia=カタルーニアの日。

楽しいお祭りでは無く、ナショナリズムが非常に色濃い記念日だ。
スペイン人は、パエリア食いながらワイン飲んで昼寝してトマト投げ合って牛に追いかけられてるイメージしか持って無い人も居るかも知れないが、血を血で洗う歴史を持つヨーロッパの大国の一つ。
今も昔も平穏無事とは程遠い。

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http://spanishnewstoday.com/catalan-nationalists-celebrate-the-diada-as-proposed-referendum-date-approaches_20346-a.html

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2014年にカタルーニャ独立を求める非公式の住民投票が行われ、約80%の独立賛成の支持を得た。
あくまで非公式なので何ら法的拘束力は持たないが、後のカタルーニャ独立手続き開始宣言の採択へと、独立の機運は上がり続けている。

同じくスペインのバスクのような、ETA=Euskadi Ta Askatasuna=バスク祖国と自由のような武装闘争、と言うかテロは行ってはいない。
あくまで理性的な住民運動として独立を求めるに留まるが、カタルーニアの独立はバルセロナをスペインから切り離す事を意味するので、スペインがはいそうですかと認める筈は無い。
さらには、バスクはともかく、アラゴンにガリシア、或いはアフリカのカナリア諸島にまで独立の火が立ち登る可能性も有る。
ただでさえヘロヘロのスペインが文字通りバラバラに成りかねない事態は避けたいだろう。

財政的にも政治的にもそれなりに独り立ちできるカタルーニアからすれば、宇宙へ打ち上げるロケットのように要らない物は切り離して一人で生きて行きたいのだろうが、切り離された方は堪ったものでは無いので、どうぞ独立してくださいなんて事は、通常起こりえないだろう。
他国とて、イギリスは勿論の事、フランスやイタリアやドイツにも独立推進勢力は存在するので、堅い事言わずに独立させてやれよとも言う筈も無い。

全然足りんからエステラーダ旗をもっと掲げろよ!
と、カタルーニャ国民会議(ANC)のジョルディ・サンチェス議長が言ってるように、実は意外と一時の盛り上がりが収束しつつな感も有るカタルーニアの独立運動。
先週の大規模デモ。
主催者発表100万人の大規模なデモだが、実際には29万人しか集まってないとか。

この手のニュースは多分に恣意的な思想が含まれるので、それが事実で有ったとしても受け取り方次第で印象は変わる。
どう受け取ろうと、何を信じようと、それは情報を受け取る側の判断次第だ。
信じたいものを信じれば結構だ。

近年の南オセチア、ウクライナ問題に端を発するクリミアの諸問題。
アイルランドも勿論そうだし、スペインのバスクにしても同じ。
民族の帰属問題、独立問題は過去も現在も大きな紛争の要因と成る。

日本にも一部沖縄独立を扇動してる人達が居る。
その扇動してる人たちは扇動することが仕事であり、そして人によってはいざって時には逃げれる算段は着けてる場合も有るだろうから安泰だろう。
だがそれに扇動させられてる人達はどこまで覚悟があるんだろうかと思う。
日本国内において何を主張しようと有る程度は自由なのだが、本当に意味を解って、血を流す覚悟を持ってるのか?と。
絶対に、絶対に首を縦に振らない主張を行い続ければ、その先には何が待ってるのかを理解してるのかと。
あっちこっちに色んな事に扇動させられてる人達にそう思う。
殺す覚悟も殺される覚悟有るゼと言うのなら、それはそれでまた困った話でも有るのだけど。

世界的にも個人的にも、スペインはその動向が大きな影響を及ぼす地域だろう。
アフリカの真ん中辺りで何が有ろうと基本的にそれほど影響は受けないだろうが、世界経済や世界の秩序に対する懸念は勿論の事、サッカーファンやサイクルロードレース、そしてモーターサイクルロードレースファンにも直接大きな影響を受けるので、有る程度の注視はせざるを得ない。
少なくとも、カリブ海の小さな島の帰属問題よりは世界的に影響は大きい。

縁も所縁も無い私には、このまま何事も無く今の状態が続くのが良いのか、それとも幾らかの犠牲は支払ってでも独立するのが望ましいのか?
その基本的な判断すらも出来ないのだが、カタルーニア、バレンシア、そしてアラゴンはMotoGPに取って重要な土地なので、ともかく物騒な事は起きないでこれからも平穏にGPが開催される事を願いたい。

そんなアラゴンの週末は、今週もお天気予報。
土曜日にはちょっと崩れる可能性も有るっぽいけど、アラゴンGPの行われる今週末は晴れ予報。

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アラゴンにおいて、最も勝利に近いのがこの人。
お洒落なメガネも雨に濡れる事は無いので、メガネが濡れて力が出ないよって事も無いだろう。

ここ最近、いまいちぱっとしないロレンソ。
チャンピオンシップ争いは若干終局の気配も濃厚だけど、ヤマハに対する有終の美を飾れるだろうか?
過去、相性抜群のこのアラゴンでの戦いぶりは目が離せない。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy