ピカール様は永遠に

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ピカール君は偉大で有る。
ピカールさん?
否、この際だからピカール様とでも呼びたい程偉大なので有る。
何ならスティーブンと呼ぶ事さえ躊躇わない。
それくらいに偉大だ。
ピカール様。

 

一般的な液体タイプなら180gで300円ちょっとって所。
安い。
すっごい安い。
そして、常識的な使用量ならば凄く長持ちする。
そりゃもう洗濯用合成のりと同じ位に恐ろしく長持ちする。

一体何時買った奴か訳が解らないピカール様をお持ちの人もきっと居る事だろう。
5年前?10年前?
良く覚えて無いぜって人が。

ちなみに現在、と言うか随分前からピカール様の缶のキャップはプラスチックに成ってるんだよ。
未だ、鉄キャップの人は、かなり年季入ったピカール様だって事だ。
軽く10年やそこらくらいの年代物。
まぁ随分長い事持ってたもんだねって事だ。
そして恐らくこれも言えると思うな。
10年経っても、きっとその鉄キャップのピカール様は今と変わらぬ場所に鎮座してるだろうって事を。

 

用途は色々。

アルミを磨くのにも良し
メッキを磨くのにも良し
ミラーだって奇麗に成る
オフ車のポリプロピレン外装だってピカピカに成る

流石に、歯を磨いたり、男や女を磨いたりな用途にはお勧めするけれど、ともかく何でもピカピカとても役に立つ便利なピカール様。
使おうよ。
みんな、もっとピカール様を使いまくろう。
そこのスポークを錆びさせた君!
ピカールを使おう。
ピカール様を使おう。

 

ピカール様の生みの親は、日本磨科工業。
http://www.pikal.co.jp/
前身で有る斉藤金属磨料製造所の創業は1916年と、物凄く歴史有る会社だ。
凄いね、1916年って、まだ第一次大戦の頃だ。
なんか凄い。
ミッテラン大統領の生まれた年だよ!
って言われても、お、おお....としか反応出来ないかも知れないけど、ともかくそんな昔。
それがピカール様の前身に当たる斉藤金属磨料製造所の創業。

 

現在の日本磨科工業は1944年に創業。

それでも第二次大戦中の事だ。
第二次世界大戦は激化の一途をたどり、
連合国軍によるノルマンディ上陸作戦が行われ、
そして又吉イエスがこの世へ生まれてしまった年。

そんな世界を揺るがす激動の最中生まれたのが日本磨科工業。
すでにピカールと言う名の商品が有ったのかどうかは知らないけど。
そんな時代にそんな呑気なネーミングの商品が。

商品は意外と色々有ったりする。
主力はバレル研磨用の研磨剤か。

後、バフ研磨用の青棒やら、歯ごたえの良さそうな名前のトリポリとか
まぁ色々と。

でも我ら民間人に取って、最もなじみ深いのはやっぱりピカールだろう。
この会社のドメインにも成ってるくらい。
そうそう青棒は一般的とは言えないから。

え?普通に使ってる??
それはアナタがマニアの領域に足を突っ込んでるからだよ。
年に数枚のオフセットサイザルを消費するような磨きマニアの領域へと着実に。

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一度買ったら孫の代まで使えるんじゃ無いかと思える程に長持ちするピカール様だが、でもいずれ無くなるのは物の道理って奴。
大体のご家庭では、ちょっと黄ばんだ白濁液状態で何年も、場合によっちゃ何十年と放置されるだろうけど、使ってりゃそのうち無く成るのは物の道理って奴だ。

そう、最近なんか減りが早い気がするのだ。
最近、空冷のちょい古ドゥカティを買った人が居て、それ以来ピカール様の減りがやけに早い気がする。
5年程全然減ってなかったピカール様が、昨年末から一気に減って遂に使い切ってしまったのだ。
ピカールを使い切るなんて中々のもんだ。

何処もかしこも大体塗装されてるバイクと違って、やけに無垢に拘ってるちょい古ドゥカティ。
やっぱりベベルには無垢が、金属光沢が良く似合う。
磨いたアルミがとても美しい。

けど、放ってたらえらい事に成ってしまうので、せっせせっせと磨かねばならん訳だ。
せっせせっせと。

幸いにして、見た目以外は非常に調子の悪いベベル。
磨く時間はたっぷり有るさ。
なんせ、大体止まったまんまなのだから。

 

ピカールに20kgなんてのがあるんだな。

等と物騒な事を言いながら、結局の所は何時もの300gに落ち着いたのだが、これが無く成る頃までベベルを所有し続けれるか?
それは彼の根気と経済力次第、なのかも知れない。
さっさとベベル専門のショップにエンジン送った方がイイんじゃないっすかね?とは思うのだけどね。
あんなエンジン、そこらの民間人には手に負えないのだから。

 

エキパイのスタッド&ナットに耳かき一杯以下しか使わないスレッドコンパウンドは私の目の黒いうちに無くなるのかどうかは微妙な所だけど、それでもいずれ無くなるのは物の道理。
シリコーングリースもスレッドコンパウンドもネジロックも一向に無くなる気配は無いが、それでも確実に減ってるのでいずれは尽きる運命だろう。
永遠なんて無いのだから。
そして、晩御飯作ってくれるお母さんもいずれは。

 

物事に永遠なんて無い。
何にでも終わりはやって来るものなのだけど、このブログはもうちっとだけ続くのでこれからもどうぞ宜しく。

 

あ、そうそう、ピカール様の話。
メーカーが言うには開封後は1年で使えよって話だけど、あんなの別に50年前のピカールでも大して違いは無い。
酸化アルミニウムが腐る訳で無し、ましてや研磨剤が年とともに丸く成るんなんて事も無い。
年食ったら乾くだけでどうと言う事は無いさ。
何だって年食ったら乾いてくるもんさ。
唾でもつけとけ、唾でも、ってな具合で。

カピカピに乾いてしまった時は灯油を入れて薄めてやればオッケーだ。
シャカシャカ振ったら大体元に戻る。
ただし、完全硬化したら中々元通りには戻らない可能性も有るので、完全硬化する前に灯油をちびちび入れてやるのが良さそうだ、と思う。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy