セローの宿命

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セロー225の弱点。

遅いとか手が痺れるとか尻の皮が擦り剥けとか、そんな話しでは無く構造上のウィークポイントが有る。
それがタペットカバー。
この部分のオイル漏れは、この世の全てのセロー225に取って避けては通れない道だと言える。

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現行のセロー250(トリッカーのエンジン)では、このキャップ自体がネジに成っているのでオイル漏れには随分強く成った。
タペットカバーはドレンプラグっぽい形状に変わってる。

きっとヤマハのエンジニアもこの部分のオイル漏れを認識してたのだろうと思う。
そして、あれこれ考えた結果が今に繋がってるのだろうと。
もっとも、XRなんか最初からこのタイプ↓だったのだけどね。

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http://www.flightoftheplatypus.net/2006/11/valve-adjustment.html

ジェベル200だってこのタイプ。
やっぱりセロー225みたいな蓋をボルトで留める構造よりも信頼性は高そうだ。

 

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CRM250を持て余してた頃だから...何時だったっけか?
ともかく随分前からセロー225に乗り始め、当時良く遊んでた林道好きな人たちの多くもセロー225に乗り、オフロードバイク系の集まりで知り合った人達も多くはセロー乗り。
そして私はその後青いセロー225から赤っぽいセロー225に乗り換え、その後阪急電車色っぽいセローに乗り換え、そしてまた別のセロー225に乗る。
そんな、ひたすら数多くのセロー225と共に長い時間を歩んできた私の得た一つの結論。
何をどうしようが、どうジタバタしようが結局この部分からオイルはそのうち絶対に漏れてくる。
って事だ。

過去には、オイスルトーンで丁寧に面修正したり、液体ガスケットを併用したり、硬めのオイル入れてみたり、チェックバルブを増設してクランクケースの内圧を抜いてみたり、ブリーザーを増設してみたり...
と、私も私の周囲の人達も色々と四苦八苦して抗ってはみたものの、結局は何年かしたらオイルは漏れてくる。
どれほどジタバタ足掻いた所で、漏れるもんは漏れる。
セローに精通したバイクショップの腕利きメカが、最高の道具と最高のスキルを注ぎ込んでタペットカバーを組んだとしてもその内オイルは漏れてくる。
それが宿命、セローの宿命って奴だ。
もはやOリングの材質がどうとか、締め付け方法だとか締め付けトルクがどうしたって話しでは無い。
結局そのうち漏れてくる。

 

摂理、宿命、天命。

それはもはや人類には抗えない神の領域。
日々後退の一途を突き進む生え際とか、寝起きで無意識に局所的3倍界王拳を発動してしまうとか、ってのと同じ。
それは、神による大いなるお戯れ。
人類に抗える術なんて何も無い。

僕達にできる事は、ただ粛々とOリングを交換する事だけ。
それ以外に出来る事なんて何も無い。
お祈りも、断食も、お爺ちゃんの処女を贄として奉げたとしても残念ながら効果は無い。
さっさとOリングを交換する以外に術は無い。

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なお、私の導き出した答え。
それは、どうせその内にオイルが漏れるのだから漏れる前にOリングを換えよう。
と言う事。

その内漏れると言っても通常少なくとも2年は持つ筈。
新品パッキンに交換したのに数ヶ月で漏れたら、きっと何かが間違ってると思うな。
神はそこまでお漏らしには成らないのだから。
晩年の秀吉のように、神はそんなにお緩くないのだから。

だから2年に1度の交換。
車検は無いけど、定期的に2年に1度交換しておけば、恐らくエンジンがデロデロに成る事は無い筈。
この部分のオイル漏れで、シリンダーで薄汚く成る事は無いかと思う。

 

だからこのセローも、次は漏れる前に交換して欲しいなと願う。
一体、何時まで225に乗るねんって話しなのだけど。

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy