SBK基礎講座
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今週から始まるSBK。
今回は、SBKって何よ?って方を対象の基本的なお話。
SBKを今年から見てみよう、って方は開幕前に基本を抑えておこう。
それ以外の方は、まぁ適当に。
1:SBKとは?
正確にはWorld Super Bike。
その略称がSBK。
WSBでは無いのでご注意を。
プロトタイプのマシンで戦うMotoGPとは異なり、SBKは市販車両をベースとしたマシンで戦う。
ヘッドライトを模したステッカーを貼る位、市販車レースで有る事を声高に主張する。
2:基本的なレギュレーションは?
参戦マシンは上記の通り市販車。
排気量は以下の通り。
4気筒:1000cc(自然吸気)
2気筒:1200cc(自然吸気)
2018年の参戦マシンは現時点は以下の通り
Kawasaki ZX-10RR
Honda CBR1000RR
Ducati Panigale R
Yamaha YZF-R1
Aprilia RSV4 RF
BMW S1000RR
MV Agusta 1000 F4
スズキの参戦は今のところは白紙。
マシンや使用パーツには価格上限等が規定されるので、RC213V-Sの参戦や、MotoGPで使用するカーボンブレーキ、フロントフォーク等の使用は不可。
タイヤはピレリのワンメイク。
ABSは不可。
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3:レーススケジュールは?
通常のレーススケジュールは以下の通り
金曜日 午前:FP1(40分間)
金曜日 午後:FP2(40分間)FP3(40分間)
土曜日 午前:SP1(15分間)SP2(15分間)
土曜日 午後:Race 1
日曜日 午後:Race 2
SBKでは、通常は1開催ごとに2レース行われる。
以前は日曜日にRace 1、Race 2が行われていたが、現在は土曜日にRace 1、明くる日曜日にRace 2が開催される。
この1開催で2レース行われるのがMotoGPとの大きな違いの一つ。
それぞれ優勝者には25ポイントが与えられるので、1開催欠場すると最大50ポイント失う事と成る。
4:スーパーポールって何だ?
土曜日に行われるのがスーパーポール。
要するに予選の事だ。
ルールはMotoGPと概ね同じ。
金曜日のフリープラクティス=FP1/FP2/FP3でのタイムで、11番手以降がスーパーポール1(SP1)を走る。
フリープラクティスの1番手~10番手にSP1上位2名を含めた12名がスーパーポール2(SP2)でスターティンググリッドを争う。
基本的にMotoGPとルールは同じだが、SBKの場合はこのスーパーポールにもランキング制が導入されている。
ポイントは決勝レースと同じ配分で、15位までにポイントが与えられる。
昨年は、13開催中でポールが6度、2位が6度、3位が1度と、フロントロー獲得100%の圧倒的安定度でジョナサン・レイが獲得した。
5:リバースグリッドとは?
昨年より始まったスタート位置に関するルール。
土曜日のレース1の結果によって、日曜日のレース2でのスターティンググリッドは以下の通り決められる。
レース1が1位の選手は、レース2では3列目9番手の位置に。
2位と3位の選手も同じく3列目、それぞれ8番手、7番手の位置に。
3列目以外は、レース1で4位の選手から先頭から順に埋めて行く。
これは、レース1で勝った選手を後方スタートさせる事で勝たせ難くする為の興行的なルール。
これによりレース2がより盛り上がる、かどうかは何とも言えない。
6:レースカレンダー
MotoGPでは最後の方に開催されるフィリップアイランドから始まり、MotoGP開幕地のカタールで終わるカレンダー。
MotoGPと同じ開催地も有れば、微妙に住み分けてる開催地も有る。
インドやロシアなんかもでも開催されていた事も。
そして、残念ながら2003年以降ご無沙汰な日本では今年も開催されない。
7:注目選手
現在最強とされるのがこの4名
無敵の王者、カワサキのジョナサン・レイ、同じくカワサキのトム・サイクス。
そしてドゥカティの2名、チャズ・デイビスとMotoGPでもお馴染みのマルコ・メランドリ。
その中でも、やはり注目は2015、2016、2017と3年連続王者、カワサキのジョナサン・レイ。
今年こそ王者ジョナサン・レイを止める事が出来るのか?
それがSBKの最大の注目。
このカワサキとドゥカティの4名に加え、着実に戦闘力を上げてきたのがヤマハのファン・デル・マークとアレックス・ロウズ。
タイトル上位争いは恐らくこの4名+2名で行われるだろう。
さらには今期体制を一新したホンダから参戦するレオン・キャミア、ドゥカティファクトリー入りを目指すシャビ・フォレス、アプリリアのユージーン・ラバティ、GPから久しぶりにSBKへ帰ってきたロリス・バズ、同じくGPからやって来たヨニー・エルナンデスの走りにも注目だ。
8:視聴方法
●J SPORTS
●J SPORTS ONDEMAND (モータースポーツパック)
●SBK VIDEO PASS
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海外配信サイトを除けば、一般的にはこの3つの方法で視聴出来る。
一つ目のJ SPORTSは、スカパーやケーブルTVでお馴染みのスポーツチャンネル。
モータースポーツはJ SPORTS 3で放送されるので、サイクルレースのように別料金を支払う必要は無い。
開幕戦は生放送(日曜日のレース2)だが、基本的に月曜日の夜に放送されるのが通例。
MotoGPのような速報性は望めないのがちょっと残念だ。
J SPORTS ONDEMANDは、J SPORTSがやってる動画配信サービス。
初期費用ゼロ、月1800円でWRC等のモータースポーツが見れるが、ラインナップは....
F1やラリークロスやMotoGPやスーパークロスも見れたら言う事無いのだが、残念ながらごめんなさい。
SBK VIDEO PASSはworldsbk.com内の動画配信サービス。
英語のヒアリングオッケーな人なら、これがベストな選択。
シーズン料金が69,90€。
これでレースは勿論、インタビューやスペシャルムービーも見れる。
英語だけど。
番外として、Official WorldSBK App。
http://www.worldsbk.com/en/app_live_experience
i phoneとAndroid用のアプリ。
タイムや順位がなんとなく解るっぽい。
金は払いたく無いけどリアルタイムの結果を知りたい方はこちらをどうぞ。
これだけで楽しめるかどうかは何とも言えないが、とにかく無料派の方はご一考を。
と言う訳で、今年からSBKを見てみようって人にお送りした今回のお話。
こんな簡単なモノでも無いのだけども、まぁこれくらい抑えとけば何やってるかは解るだろう、と思う。