それでもモテギはツインリンク
[adsense]
Crashにこんな記事が有った。
Can you answer these 10 questions on the Twin Ring Motegi circuit?
ツインリンクモテギに関する10個のクエッション。
キャパシティから、日本の何処に有るか、また過去のレース結果についてあれこれ。
で、最後の質問がコレ。
Where does its name come from?
名前の由来は?って問題。
答えは勿論、it has two race tracks
つまり、レーストラックが2つ有るからツインリンクと呼ぶのだよ、って事。
ああ、日本人からしたら心が痛く、関係者からしたら耳が痛い話しだ。
ご存知な方も多いだろうが、ツインリンクモテギのオーバルコース(スーパースピードウェイ)は、東日本大震災による影響でコースが破損した為、現在はレースは開催されていない。
破損(段差)の修理が出来てない、と言うかやってないと言うか、もうやらないって言うのか。
従って、ただでさえ震災以前から殆ど使ってなかったスーパースピードウェイは、震災以降レースは開催されていない。
この先もきっとこのまま。
でも、1個しか使わなくてもツインリンクの名は変わらない。
例えスーパースピードウェイが駐車場と化してようと、日本では唯一のオーバルレーシングコースがそこに存在する限り。
現状レースは出来ないけれど、頑張ったらレース出来る日本では唯一のオーバルレーシングコースがそこに存在する限り。
スーパースピードウェイなんて飾りですよと、偉い人には分からない声を浴びせられたとしても。
スーパースピードウェイがこれくらいの集客力が有るのならホンダもすぐに直すのだろうけどね。
でも思う。
アメリカって凄い集客するよねって。
室内競技スポーツだろうと、野球やサッカーだろうと、そしてレースだろうとプロレスだろうと、果てはマイナーな学生スポーツやらバイクでバスを飛び越えるスタントショーだろうと人を集める。
ん、まぁ必ずしもそうでは無いのだろうけど。
MotoAmericaとか....
マイナーイベントでも発揮する主催者の高い集客能力、そして良く解らないけどそれにノリノリで集まる客。
これが一部の特定コンテンツ以外は集客が厳しい日本との文化の違い、なのだろう。
誰か知らない人がバイクでバス飛び越えるからって、わざわざ高速乗って4時間掛けて見に行かないものね。
スポーツビジネスをどうのこうの、って主催者側だけの話しでは無いように思う。
年に一度のオーバルバトル。
せめてインディジャパンくらいに安定して入ってくれたらとっくに再開してたのかも知れないけど、正直この客入りではホンダも腰が重く成らざるを得ないか。
これは、過去開催されていたスーパー耐久。
オーバルバトルと銘打たれてたレース。
シリーズ最終戦、開催は11月末。
2レース制で、それぞれ50周ずつこのオーバルトラックをグルグル周る、と言うドライバーも観客も同様に高い精神力が求められるレース。
インディ500の200周に比べれば短いが、それでも民間人には中々に心に堪えるレースだろうと思う。
『オーバルレースは面白いよ』
と、取り合えず何か反対意見を言ってみたい謎の衝動に駆られた人達からそんな声が上がってきそうだけど、多くの日本人の精神力ではオーバルトラックでの耐久レースを楽しむにはちょっと早いかも知れない。
なんせ本場のアメリカさんは、日本で言う所の明治時代から、かれこれ100年以上前からオーバルトラックぐるぐるレースに慣れ親しんでるのだから。
日本人がその域に到達するには、まだかなりの時間は必要だろう。
まだまだ。
あと50年は見続けないと文化として根付かない。
ただそれをモテギにだけ背負わせるのは酷な話しなんだけど。
オーバルトラックレースが根付くまで50年ほど一人で頑張れよと言われてもホンダも困っちゃう。
かと言って、他に建設するかと言えば、それはそれで....ねぇ。
何時か再開するかも知れない。
でもやっぱりこのままレーストラックとして使われる事は無いのかも知れない。
だが、現在日本で唯一のレース可能なオーバルトラック。
今は不可能だけど、本気出して頑張ればレースが可能な唯一のオーバルコース。
それがモテギ、スーパースピードウェイ。
だから
『Where does its name come from?』
と聞かれたら胸を張って答えよう。
『it has two race tracks』
と。
ちょっと苦笑いしながら。