今時トルクスに防犯性は見込めるのか?
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ピン付きトルクス。
ヘクスローブとも言うボルト。
キーシリンダーや電装部品等、バイクや自動車の、主にはそうそう簡単に触って欲しく無い箇所に用いられる事の多いボルト。
だが、まだトルクス(ヘクスローブ)が一般的で無い時代は、それでそこそこな防犯性能、あるいはいじり止めの効果は有ったのだろうけども、今や対応のレンチがホームセンターでも普通に売ってる時代。
100円ではないものの、ダイソーでさえも何本かのセットで売られてる時代。
しかも丁寧に、大体はピン対応の穴付きレンチとして。
従って、今やピン付きトルクス(ヘクスローブ)では、少なくとも防犯性に関してはちょっとね、としか言えない。
ん、ちょっとね。
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こちらはトルクス(ヘクスローブ)に良く似てるけれど、良く見りゃちょっとだけ違う5ロブと呼ばれるボルト。
ペンタローブって呼ぶとなんとなくツウっぽい。
ちなみにロブ=ローブ=Lobeとは丸い出っ張りの意味。
ヘクスローブ=6ローブ=丸い出っ張りが6つ。
ペンタローブ=5ローブ=丸い出っ張りが5つ。
そんな意味。
トルクスってのは登録商標。
流石にこれを緩める工具はダイソーは勿論、ホームセンターでも売ってない、と思う。
従って、ボルトにそれなりの防犯性を求めるならコッチの方を使いたい。
難点は、ボルトに種類が少ない事。
そして、専用工具がまぁまぁ高いって事。
6.35mmのビット一個で3800円もする。
ヘクスローブならL型レンチ8本セットが1000円で十分買える事を考えたら、まぁまぁなお値段と言える。
でも逆に、それが防犯性を高めてると言っても間違いでは無いと思う。
中々難しい所だね。
同じく5ポイントのTorx Plus IPRとは互換は無い。
さらにはこんなのも存在する。
3ロブボルト。
文字通り、丸い出っ張りが3つのデザイン。
5ロブと同様に、対応する工具はその辺では売ってないので、防犯性能は6ロブに比べると高いと言える。
反面、5ロブと同じ悩みを抱える。
工具はやっぱりまぁまぁ高い。
でも逆に、それが防犯性を高めてると言っても間違いでは無いと思う。
やっぱその辺りが中々悩ましい所だね。
こちらはピン付きの六角穴付きボルト。
お馴染みのボルトだけど、真ん中のピンがモノを言う。
当然ながら普通の六角レンチは使えないので、専用の穴空き六角レンチを使う。
工具はPBでも売られてて、そして意外と安い。
ヘクスローブ以上にマイナーな存在だけど、M12まで普通に入手できるのが魅力のボルトだね。
M8サイズで入手出来るのは概ねこの辺り。
もっと小さなサイズならさらに複雑な形状、或いは締め切りと呼ばれる、適正トルクで締めたらレンチを掛ける部分が破断するボルトも存在するのだが、M8サイズではラインナップはかなり限定的。
M10に成れば殆ど無かったりする。
締め切りってのはバイク用のキーシリンダーで良く見かける頭のついてないネジの事。
締める前はちゃんと頭は有ったんだよ。
モゲて無くなっちゃっただけで。
と、そんなこんなで防犯の為のM8ボルトを色々と考えている。
その話は、またしばし後に。