アプリリア

私の周囲に、このご時勢に2ストを買おうとしてる人が居る。
今更ながらにパンパラ言わせるバイクを。

日本においては2ストはもはや過去の遺物。
今時芝刈り機かチェーンソーくらいしか無いエンジンだけど、世界を見回すと2ストもそれなりに進化はしてる。
KTMは今もストリートでも使える2ストを作ってるし。
燃料噴射に加え、オイルの供給も電子制御されたハイテク2ストを。
音はペンペラ言うけれど。
煙もまぁまぁ吹くけれど。

そんな具合に2ストも微速ながらも着実に前進はしている。

 2025年に導入される新F1パワーユニット(PU)は、1.6リッターV6エンジン+ハイブリッドの現行方式よりも、むしろダカールラリーの2輪部門で使用されているエンジンに近いものになるかもしれない。これはF1のチーフ・テクニカルオフィサーを務めるパット・シモンズがブリティッシュ・モータースポーツ・インダストリーの会合で...

F1が2スト化される、なんて噂も有るし。
意外と、その内に新たな展開も有るのかも知れない。
....無いか。
だね。

だが、狙ってるのは昨今の2ストでは無く、まだスポーツバイクが狂ってた時代のバイク。
桁外れの超絶パワーは有るが、マイケル・エルガンのように心優しい巨人な様相の昨今のスポーツバイク界隈だが、その昔のパワーは有っても制御が上手く利いてない時代のスポーツバイクは狂乱の一言。
リック・フレアーだね。
それが1100ccで有っても絶対的なパワーこそ今に比べれば大した事は無いけれど、その性格はまさに野生児。
やばい、こいつは狂ってやがるぜ。
って具合に。

そんな狂乱の時代に、日本屈指の狂気のバイクメーカーが出したRGVΓってバイクが有る。
狂気の幕が明けた1988年~を代表する、2スト250ccトップ3の中の一台。
黄緑のアレを入れたら4だけど....。

ともかく狂ってた。
とにかく狂いまくってた。
絶対的なパワーでは、勿論昨今のリッターSSに比べるまでも無いけれど、あの軽さとパワーと尖がりまくった性格は、まさに狂乱。
ハヤブサやZZR1400とはまた違う、結構本気で命の危険を感じるバイクだ。

そんな狂乱の時代においても、まだ最低限の理性を残していたホンダとヤマハとは一線を画し、あのバイクは本当にトチ狂ってた。
もうハチャメチャ。

その特異な個性は反骨する多くの若者達を誘い、そしてその心と身体にしっかりと刻み込んだのだ。
やっぱ、バイクって乗り易い方がイイよね。
と、そんな身も蓋も無い真理を。

波長が合う人はきっとドはまりするんだろうけどね。
性格や身長とかが合う人は、VJ21A~22Aにきっと。
現に、意のままにVJ22Aを操って、まだSP250なんてレースが大盛況だった時代にサーキットでNSRを相手に活躍してた人も居たし。
でもその後400に乗り換えてからはアレだったので、単に当時のスズキの2ストがドンピシャだった、ちょっとエキセントリックな感性の持ち主だっただけの話だった模様。
レアケース。
エキセントリックな感性を持ち合わせてない人は、歴代NSRか3XVか、或いは23Aにしておくのがベストチョイスだろうと思う。

速い!硬い!曲がんない!

そんなVJ22Aを、さらにラテンの感性で尖がらせたバイクがイタリアに有った。
それがRS250。
ホンダでは無く、アプリリアRS250。
ジャポネの自主規制なんてエストラーネオだと言わんばかりに、スズキが産み出した狂気のパワーを完全開放されたエンジンを載せたアプリリアRS250。

その昔にRGVΓのウエブサイトをやってた事も有り、何度かこの海外留学生に乗った事も有るのだけど、はっきり言って怖かった。
同じエンジンを積んだVJ22Aに比べてどっちがどうだ、ってのは今やいまいち良く覚えてないのだけど、ただ言える事は一つ。
怖かった。
22Aとはエンジンが一緒なだけで車体は別物なので、まったく違うバイクだけど共通して言える。
どっちも怖いわって。

。新車・中古バイク情報のことなら【バイク、まるごと。グーバイク(GooBike)】!日本最大のバイク掲載台数を誇るバイク情報サイト!全国の新車・中古バイクが様々な条件で検索可能です。グーバイクならあなたにピッタリな1台が見つかります。

今回狙ってるRS250はこのタイプ。
お値段は140万円。
H2は無理にしても、ZX10Rならそこそこのモノが買えてしまう金額。
中々の狂乱プライスだ。
まぁ、昔から安くは無かったけれどね。

現在、日本のアプリリアはフラッグシップのスーパーバイクRSV4 1100 Factoryと、そのストリートバージョンに当たるTUONO V4 1100 Factoryの2種に加えて、125ccのトレールバイクとモタード、の4機種と言う極端なラインナップ。
真ん中は無いんですかと問いたいレベルのえらく極端なラインナップで勝負する。

海外では、いちおしのRS660を筆頭に、2ストの50ccスポーツから900ccのネイキッドやアドベンチャーツアラー等、ラインナップは少なくない。
ぶっちゃけ、大体使いまわしてるのでそんなに多くも無いんだけど。

やりくり上手なアプリリリア。
将来は良い奥さんに成れそうだ。

こう見えて実は125cc。

デザインはやっぱり抜群。
やっぱりアプリリアは格好イイ。
だからと買うとはちょっと言えないけれど。
ん、それはちょっと正直スマンかったとしか言えないんだけど。

そんなアプリリアが絶賛開発中なのがこのRS250。
CIV Jr.スポーツプロダクションマシン。
2020年から始まる予定....だったんだけどね。

やっぱりアプリリアは格好イイと。
だからと買うかと聞かれたら、それは正直ディスピアーチェとしか答えようは無いのだけど。
まぁこんなの買っても何処も走れないんだけどね。

それはそれとして、狙ってるのはあくまで2スト。
粗野で、粗暴で、荒くれてたあの日のバイク。
その頂点に立つ、ラテンの狂気RS250。
名前はもうちょっとどうにか成らんかったのかと悔やまれて成らないRS250。

人生がモヤモヤしてるのか、どうなのかは良く知らないけれど、本当にこんなイカレたバイクを買っちゃったらどうしようかと、ちょっと不安を抱えつつもちょっと楽しみだったりもする。
でも、ガレージ内でエンジンは掛けてくれるなと、ただそれだけを願うばかりだ。
他所でやってくれ。
煙たいから他所でやってくれと。

ブログランキング・にほんブログ村へ  
blogrank

本日の小噺をお気に召して頂けましたらならば、↑の2つの小さなボタンをクリックして頂くと明日への希望に成ります。
本日の小噺がお気に召されないならば、叱咤激励の意味を込めて↑の2つの小さなボタンをクリックして頂くと明日への励みに成ります。
結局の所、要するにクリックしてってくれたらそれだけでとても幸せなのです。
どうか宜しゅうに。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする