ラストチャンス
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ロレンソに取ってラストチャンス。
今期の初優勝をゲットする最後のチャンス。
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ロレンソはMotoGP参戦以来、毎年優勝をしてる、って事をご存知な方も多い事だろう。
そんなの有名、パッパパラリラ。
だが、ロレンソが優勝してるのは何もMotoGPクラスに限った話では無い。
優勝した年を数えるより、優勝したことの無い年を数える方が早い。
何人かのトップライダーと呼べる人は皆そうなのだけど。
2002年(GP125):優勝回数=0 ランキング21位
2003年(GP125):優勝回数=1回 ランキング12位
2004年(GP125):優勝回数=3回 ランキング4位
2005年(GP250):優勝回数=0回 ランキング5位
2006年(GP250):優勝回数=8回 ランキング1位
2007年(GP250):優勝回数=9回 ランキング1位
2008年(MotoGP):優勝回数=1回 ランキング4位
2009年(MotoGP):優勝回数=4回 ランキング2位
2010年(MotoGP):優勝回数=9回 ランキング1位
2011年(MotoGP):優勝回数=3回 ランキング2位
2012年(MotoGP):優勝回数=6回 ランキング1位
2013年(MotoGP):優勝回数=8回 ランキング2位
2014年(MotoGP):優勝回数=2回 ランキング3位
2015年(MotoGP):優勝回数=6回 ランキング1位
2016年(MotoGP):優勝回数=4回 ランキング3位
ご覧の通り、ロレンソはGP125でデビューした2002年以降、そのルーキーイヤーを含めて2回しか優勝しなかった年は無い。
凄い勝率だ。
でもそれは確かにそうなのだけど、GPのトップライダーは実は皆そうだと言って過言ではない。
ちなみに他のライダーのデビューから今年までの成績を紐解けば
ビニャーレスは7シーズン中優勝できなかった年はスズキ1年目とヤマハ1年目の今年、あくまで今のところだけど2回のみ。
マルケスは、10シーズン中優勝できなかったのは125時代のルーキーイヤーとその翌年の2シーズン。
ペドロサは17シーズン中優勝できなかった年は同じく125時代のルーキーイヤーの1シーズンのみ。
ロッシは、22シーズン中優勝できなかったのはドゥカティ時代の2シーズンのみ。
つまり、最高峰のトップライダーは、クラスを移り変わりながら長年に渡って表彰台の真ん中に立ってきたって事。
それがトップオブトップ。
良い年もそうで無い年も、確実に結果を残すのトップオブトップなのだ。
さてロレンソ。
過去4勝した、比較的得意と言えるバレンシアでの最終戦。
優勝の可能性は十分に有り得る。
そう、優勝の可能性は確かに有り得るのだけど、ドヴィさんがタイトルを取れる可能性が有る状況で優勝をモギ取りに行ったら話の展開としては面白いが...
例えばマルケスが転倒リタイヤし、ドヴィさんがトップ走ってるのに最終ラップでロレンソがブチ抜いて全てを台無しにするとか。
ジジ・ダッリーニャさんの眉毛が思わずヘの字に成りそうな、そんな衝撃の結末は物語としては面白いけど、多分無いね。
チュッパチャップス小僧だった頃とは違うものね。
でも勝てない年が有ってもまぁ仕方ないよね、なんて思考を持ってるファクトリーライダーなんて居ない。
少なくともホンダとヤマハとドゥカティのファクトリーライダーにそんな考えしてる人間は一人も居ない。
だから当然ながら優勝を狙ってくる。
でも余り無茶したら色々問題が起こりえるので、ロレンソとしては出来るなら大手を振ってラストチャンスの優勝を狙える展開が望ましい。
マルケスが上位走るとか、ドヴィさんが優勝無理っぽいとかって展開なら堂々と優勝を狙えるのでロレンソには望ましい展開だ。
でもその展開はドゥカティとしたらちょっとなぁって展開でも有る。
ん、ちょっとなぁって。
そんなこんなの赤い人達の中で色んな思惑が渦巻くバレンシアGPはいよいよ今週末。
今期最後のGPをお見逃し無く。
ダッリーニャさんの眉毛が歓喜の余り思わずハの字に成っちゃう、かも知れない最後のドラマを見逃すな!