海外のウェブサイトから外国製のヘルメット買うのってどうなのさ?って話-2

5000円のSG規格のフルフェイスと55000円のSG規格のフルフェイスが同じな訳は無い。
40ユーロのECEクリアしてるフルフェイスと、440ユーロのECEクリアしてるフルフェイスとが同じな訳は無い。
アメリカのDOTにしても、各国の規格をクリアして何ら法的に問題は無かったとしても、それらのヘルメットの安全性が全部一緒な訳は無い。
何を持って安全か、ってのは中々難しい話なのだけど。

その辺りを可視化したのがSHARP。

Welcome to SHARP, the Safety Helmet Assessment and Rating Programme, a scheme to help motorcyclists make an informed choice when buying a helmet.

前にも書いたけれど、イギリス運輸省のバイク用ヘルメットの安全評価試験。
イギリスで流通しているヘルメットの多くのフルフェイス/システムヘルメットのテスト結果がここで公表されている。

ヨーロッパで売ってるヘルメットはどれもこれもECEをクリアしてるので販売も使用も何ら問題は無いけれど、それでもやっぱりモノによってちょっと違うよってのをSHARPはハッキリと示してくれる。
あくまで特定の条件でのテスト結果なので、この評価が必ずしも絶対的な安全性を表してるとは言えないけれど、少なくとも評価の低いヘルメットより評価の高いヘルメットの方が安全性は高いのはごもっともな話だろうと思う。
最低ランクのヘルメットより、最高ランクのヘルメットの方が安全性は高いのは当然なお話。
トラックに挟まれたら結局一緒だろ、ってのは全然別の話として。

ls2-ff323-arrow-r-evo-volt

で、LS2のSHARPの評価は、概ね残念ながら最高とは言いがたいのが現実。
だが、繊維強化シェルの製品に関しては、★4つを獲得している製品も少なくは無い。
LS2は全部が全部高評価では無いが、これが全部が全部ダメって訳でも無い。

でも実はアライでもそれは同じだったりする。
最新のRX-7VやArai QV Pro(アストラル-X)は★5つを獲得しているけれど、必ずしもアライだからと全製品がSHARPで最高評価な訳では、アライなら全てオールオッケーって訳では無い。
アライの中にも、こいつはクソだねと切って捨てられてるヘルメットも中には存在する。
メードインジャパーンだからと、全部が全部SHARPの評価が最高ランクな訳では無いのだ。
そんなのただの幻想だよ。

そしてそれはやっぱり他のメーカーでも同じ。
SHARKでもSUOMYでもAGVでも同じ。
最高なモノも有れば、まぁまぁそれなりのモノもまた。
あくまでSHARPの評価では、って話。
実際にアスファルトに叩きつけられた時の事は知らない。

個人的な考えでは、帽体は繊維強化樹脂で無ければ成らないと思っている。
ABSやポリカなんかの熱可塑性樹脂はちょっとね。

私が頑なにアライを被り続ける理由の一つがこれ。
製造コスト的には圧倒的に熱可塑性樹脂のインジェクション整形の方が優れているけれど、それでも頑なに繊維強化熱硬化樹脂だけで全ての製品を作るアライを被り続ける理由の一つがこれ。

人間の命を守る製品を作る会社の矜持として、コストには勝っても安全性に劣る製品を作るのは論外だろうと。
私はそう考えてるので、アライとショウエイには頑張ってこの姿勢をこの先も貫いて欲しいと思う。

何を被ってても、或いは何も被って無くても結果は変わらない場合も多々有るだろうけれど、少なくともABSやポリカよりはガラス繊維強化樹脂の方が安全性は高いのは言うまでもない。
踏まれたら一緒だよ、ってのはまぁそりゃそうなんだけどね。

そんな私に限らず、帽体は繊維で強化された強い方が良いと考える頭の固い人も居るだろうが、AGV K-3のように熱可塑性樹脂帽体でも旧型RX-7よりもSHARPで高評価を獲得してるモノも有るので、それもまた一概には言えない事なのだろうと思う。

総じて熱可塑性樹脂は評価は低いが、一部メーカーの場合はそれでも比較的高評価を得てる製品も少なくない。
逆に繊維強化樹脂でも評価の低いモノも有る。
結局、何が良いのかっては中々難しいもんだ。

ただ、気分的にはやっぱり繊維強化樹脂が安心かな、って思う。
気分的にはね。
実際に自分の頭で衝突実験する訳には行かないから、あくまで気分的には。

で、海外のウェブサイトから他所の国のヘルメットを買うってのはどうなのか?って話。
結論は、そりゃモノによるよ、って事だ。
嗚呼、身も蓋も無くてそりゃスマンかった。

でもそれが結論。
一概に何処のメーカーだから大丈夫、何処のメーカーだからダメって話では無い。
モノによるよね、ってのが結論。
それはKYTもスコーピオンも、AGVやSUOMYも同じ。
もっと言えばアライやショウエイだって同じ。

その判断の評価の一つが重ねて書いてるSHARP。
海外からヘルメットを購入するなら、取りあえずここでの評価を確認するのをお勧めしたい。

あくまで定められた条件下における安全性の評価。
だからSHARPが全て、絶対の真理って訳では無いのだけど、勘や思い込みやネットの噂や先輩のアドバイスよりは、客観的な指針を示してくれるんじゃ無いかと、私はそう考える。
ヘルメットをコンクリートにブン投げて強度を実験するYoutubeの動画よりは信頼性は高い。
と思う。

なお、海外サイトから輸入したヘルメットは、JISは勿論PSCもSGも着いていない。
正規代理店が正規に輸入して正規に販売する由緒正しい海外製ヘルメットはちゃんと日本の規格を通してるが、ドイツやスペインのネットショップで売ってるヘルメットに日本の規格の事を言うのはお門違いだ。

日本国内では、乗車用ヘルメットにはこんな決まりが有る。

”消費生活用製品の中で、消費者の生命・身体に対して特に危害を及ぼすおそれが多い製品については、国の定めた技術上の基準に適合した旨のPSCマークがないと販売できず、マークのない危険な製品が市中に出回った時は、国は製造事業者等に回収等の措置を命ずることができます。これらの規制対象品目は、自己確認が義務付けられている特定製品とその中でさらに第三者機関の検査が義務付けられている特別特定製品があります。”
http://www.meti.go.jp/product_safety/consumer/system/01.html

読んで解るようにPSCマークの無いヘルメットは売っちゃダメよって事だ。
海外サイトから買ったヘルメットをマケプレやヤフオクで転売するのは極めてグレー、ってか限りなく黒。
海外で自分用に買ったヘルメットをメルカリで個人売買するのさえ限りなく黒なんだから、転売なんて黒。
だけど、自分で買って自分で使う以上多くの製品でほぼ問題は無い。
売るのはダメだが買うのは良い。
色んな場面で良く有り勝ちなフレーズだけどもう一度。
売るのはダメだが買うのは良い。

ネットショップでPSCマークの無いヘルメットを販売するのは当然ながら真っ黒け。
だから装飾用って銘で売ってたり、ヘルメットを売ってるんじゃ無くて個人輸入のお手伝いしてるんですよって詭弁を転がしてる訳だ。

乗車用ヘルメットの決まりはこちら

・視野が確保される物
・風圧に耐えられる物
・著しく聴力を損ねない構造であること
・ヘルメットに衝撃吸収性があり、障害物を貫通しないこと
・あごひもで固定可能な物
・二キロ以下の重量であること
・構造上人体を傷つける恐れがない物

https://www.goobike.com/magazine/ride/rule/20/

これをクリアしてりゃ道路交通法上での問題には成らない。
あご紐の無い野球のヘルメットや、あご紐は有るけど2kgを超える戦国武将の鉄兜はダメだけど、バイク用ヘルメットと称して売ってる大体のヘルメットは買って使う分には問題には成らない。
日本国内で売るのはPSCが無きゃ大きな問題には成るけれど、海外から買って使う分には問題は無い。
別にJISマーク着いてなきゃダメ、なんて決まりは無い。

PSC、SGが無きゃ絶対に使わない!って人なら使わなければ良い。
PSC、SGが無くてもECEやDOTをパスしてSHARPで高評価なら全然構わないってならそれで全然構わない。
日本の規格をクリアしたヘルメットしか被らないのも結構だし、自分で個人輸入したAGVだろうとHJCだろうとSchuberthだろうと好きにすれば結構だ。
ただ、SHARPでクソミソな評価のヘルメットはやっぱ止めた方が良いとは思うけれども。

重ねて、売るには大きな問題が有るけれど海外から自分で買って使うには問題は無い
選ぶも選ばないも自由なので、バイクに乗れるくらいの大人なんだから自分で判断しよう。

まぁ私は何だかんだ言ってアライしか被らないんだけどね。
(ただしVFXは除く)

結局、最終的には気分次第。
私は、仮に事故を起こした場合でも、RX7-X被っててもダメなら仕方無いなと考えてる。
実際の安全性については調べる術は持ち合わせて無いけれど、気分的にはこれを上回るヘルメットは存在しないと考えてるので、コレでダメなら何被っててもきっとダメだろうから仕方無いさと。
ホームセンターで売ってる3800円のヘルメットなら、もしかしてもうちょい良いのを被ってたら助かってたかも!って後悔するかも知れないけれど、RX7-Xなら諦めも着くさと考えてる。
結局は気分の話なんだけどね。

そう成らない事を祈るばかりだ。

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