ゼファー1100のサイドカバーを修理しよう-1

多分、ここの部分って、この世の全てのゼファーが抱える病状なんだろうと思う。
サイドカバーのヒビ割れって。
サイドカバー粗しょう症って。

 

ここは『何もしてないのに壊れました』な部分。
何もしてないならそうそう壊れたりしないのだけど、でもゼファー1100のサイドカバーは別。
ここは本当に何もしてなくても壊れる。

何をしようが、何もしなかろうが壊れてしまう部分なのだけども、それでも触らなければ有る程度はヒビ割れを先伸ばす事は出来る。
だから、まだ割れてない人はアンタッチャブルをお勧めしたい。
高確率で外す際にクラックが入ってしまうので、用事は無いなら外さない方が良いと思う。
裏側の爪が折れたらさらに悲惨なので注意が必要だ。

ちなみに現在の純正部品価格は\10,616~\14,580(色によって価格は異なる)
消耗品価格としては中々にお高い。
ホーネットのガソリンタンク程では無いけれど。

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今回使うのはホッチキスの針。
ABS樹脂の外装パーツのクラック修理には幾つの方法は有るけれど、今回はホッチキスの針でクラックを繋ぐ方法で直してみる。

 

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クラック箇所を深めにサンディングしてハンダコテで押し込んでいく。
使うハンダコテは20wくらいのパワーが小さいのが良いと思う。
パワーが有り過ぎたら余計な所が歪んでしまうのでご注意を。

これをクラックの始点と終点に打ち込んでおく。

 

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クラック箇所はこの写真では解り難いけれど、ホッチキスの針の真ん中辺りに通っている。
ホッチキスの針を埋め込んだ後でパテ盛り等の作業を行うので、その分だけサイドカバーを削っておこう。

この後、塩化メチレンかアセトン、ABS用接着剤をクラック箇所に流し込んで溶着させ、さらにガラスクロスをエポキシで貼り付けて補強したらパテとプラサフで仕上げる。
通常そこまでしなくても十分、と言うか部分的に硬く成り過ぎたら他の部分に悪影響を及ぼしてそうな気さえするけれど、ゼファーのこの部分は元は虚弱過ぎるので強いに越した事は無いかと思う。

まぁ、それでもクラック入るのがゼファーって奴なんだけど。

 

続く