決断のペトルッチ
Ａ．人間関係にちょっとした懸案を抱えてるが何度も優勝し3年連続ランキング2位の男。
Ｂ．人間関係は良好だが1回優勝しただけの男。
AとB、たった一つのシートを与えるに適した人材はどちらだろうかと考えたドゥカティの選択は、まぁそりゃそうだよねって感じ。
Danilo Petrucci acknowledges Ducati exit, wants to remain in MotoGP
https://www.crash.net/motogp/news/938324/1/danilo-petrucci-acknowledges-ducati-exit-wants-remain-motogp
acknowledges＝認める
remain ＝残る
要するに、ドゥカティは出て行くけどMotoGPには残りたい、ってタイトル。
ただ、MotoGPに残りたいとは言っても、これが中々に難しい。
ファクトリーなら、ヤマハとスズキはクローズ。
ホンダはアレックス・マルケスがどうかは解らないけれど、現時点ではどうこう言えない希望の薄い話だ。
行くとしたら、と言うか行けるとしたらKTMかアプリリアくらいしか無い。
KTMは、未来を託されたブラッド・ビンダーはこの先も固定。
ポルポルは、移れるチャンスが有ったら移りたいんだろうけど、これも現状は行く当ては無いので現状維持が最適解か。
アプリリアはイアンノーネの裁定次第。
チームはイアンノーネを残したいとは言ってるけれど、来年の6月まで出場停止が確定したら、残すのはちょい難しいかも。
せめて今期だけに緩和されたら期待も持てそうなんだけど。
サテライトチームは、すぐ離婚して実家に帰るように今更プラマックに戻るのもアレなので、ドゥカティならアヴィンティアか。
ラバトは継続なので、ザルコが出て行くかどうか次第。
でもザルコが出て行く先は無いので、ちょい難しいかも。
プラマックは公然とザルコなんか要らんわって言ってるし。
だからザルコはザルコで行く所は無いのでシートを空けるのはちょっと難しい。
LCRホンダは、もう辞めるわと言ってたクラッチロー次第。
でもやっぱ続けそうなので、ここも難しいか。
ペトロナスは、ほぼロッシさんが確定してると言われてるので、ロッシ＆モルビデリで確定。
後のVR46へと続く道筋と成るので、残念ながらペトルッチにシートを空けるのは難しい。
アレックス・マルケスよりは入れる可能性は有るけれど、それでもちょっと難しいか。
縁故採用で一杯一杯だから。
相変わらず人は多いがシートは少ない現状。
以前からずっと言われてるようにスズキがサテライトチームを作ったら、今の有効求人倍率も幾分は改善されるのだろうけど、スズキファクトリー自体が何時突然止めるか解らないので中々難しいかもね。
ファクトリーを続けてくれる。
今のやる気を持続してくれる。
ただそれだけで満足するべきなのかも知れない。
僕たちがスズキに求めるのは、ただ続けてくれるってだけで十分なのかも知れない。
イアンノーネ放出によりアプリリアへの移籍。
現実的に、これしか道は無いペトルッチ。
細く、険しく、行き着く先も依然として決してパラダイスとは言い切れないけれど、GPに残るのは現実的にはこれしかない。
ペトルッチはそんな棘の生えた道を行くのか、それとも新天地でファクトリーライダーとして新たな人生の幕を広げるのか。
どっちにしても早く決めてくれないとチャズ・デイビスが困るので、ペトルッチの決断が待たれる所だ。