タイヤレバーだけでパンク修理できると思ったら大間違いだ

またしてもまたしてもタイヤレバーの話。
どれだけタイヤレバー好きなのさと聞かれても答えに窮してしまうけれど、ともかく今回もタイヤレバーの話。

昔から、こんなタイヤレバーが欲しいと思ってる。

反対側に1/2スクエアドライブが付いたタイヤレバー。
何に使うのかと言えば、ツーリング用の車載工具としてだ。
なお、見ての通りのコラ画像なので実在はしてない。

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空気入りタイヤのバイクで走る場合、パンクはどうしても避けきれない問題として有る。
チューブレスなら仮に釘を踏んでも有る程度はどうにか誤魔化し誤魔化し走れるし、最悪の場合でも釘一本程度のダメージならミミズスティックを刺してやれば難局は脱する事が出来るのだけど、チューブタイヤは中々に厄介。
釘踏んだ瞬間に全てが終わってしまうので、その場でどうにかしなきゃ成らない訳だ。

困った時は、バイクロードサービスを使うのが現在では最も現実的な方法だろうとは思う。
入ってるバイク保険にはどんなサービスが着いてるか、そしてイザって時はどこに連絡すりゃ良いのかを、事前に予習しておこう。

だが、これが最善策かと言えばそうとも言い切れない。
バッテリー上がりならその場で対処してくれるだろうが、パンクの場合は修理工場へのレッカー移動が基本と成る。
つまりは、何処かのバイク屋で修理して貰うって流れ。
夜だったら翌朝まで待っとけと言う悲劇的展開が待ち受けている。
人情派小児科医のように、夜中でも診てくれるバイク屋なんて存在しないのだから。

50km先の目的地に2時間以内に着かなきゃ成らない、なんて場合もちょっと大変。
数時間待ってレッカーでバイク屋まで運んでもらい、そこで修理して貰ってから再出発と成るので、時間に余裕が無ければそれで以降の予定はキャンセルと成る可能性も。
タイヤがバーストしたとかフロントフォークが折れたとか、そんなどうしようもない事態なら後のスケジュールが崩壊するのも止むを得ないけれども、釘一本踏んだだけで終わってしまうのはちょっと頂けない。

さらには、信州の山の中のカモシカしか居ないような林道の奥地でパンクした日には、ロードサービスじゃどうしようもない。
そんな所まで迎えに来てくれないので、ロードサービス以外の解決策を用意しておく必要が有る。

 

パンクした場合、レスキューに電話して修理工場までレッカー移動して貰うのがベストだろうとは思うけれど、だからとそれが全ての場合において唯一無二の選択肢では無い。
水の無い無人島に漂着した場合、何の準備も知識も無いのなら雨乞いの儀式を行うのがベストな選択肢と成るかも知れないが、水を得るスキルを持ち何かしら道具を持ってれば、雨乞いの踊り以外にも別のもっと確実に生きる道が存在するのと同様だ。

具体的には、やっぱりもし大型哺乳類はイノシシかカモシカくらいしか居ないような林道を走るのなら、パンク程度なら自分でどうにか出来る準備をしておくって事だろう。
少なくともカモシカ語を勉強してカモシカさんに助けて貰おうって考えるよりは現実的かつ簡単だから。

 

チューブタイヤのパンク修理する場合に必要な道具は
1.アクスルシャフトを緩める工具
2.タイヤレバー
3.パンク修理キット
4.空気入れ
この4つ。
文字に直すと4つだけど、これがRPGみたいに中々の荷物と成る。
でも、最悪の場合を避けるには、諦めて荷物持って行く必要が有る。
この中で一つでも掛けるとパンク修理して再度走る事は不可能だから。

この4つの装備でお荷物に成るのはアクスルシャフトを緩める工具とタイヤレバーの2つ。
ここをどうにかするのが、荷物を減らす為の大きな課題と成る。

こんな、リングレンチが尻に着いてるタイヤレバーは昔から存在してて、これを使ってる人も少なく無いと思う。
荷物に成るタイヤレバーとメガネレンチを一体化させたアイデア工具。
トレールバイクはママチャリみたいにホイールを組んだままチューブを抜く事は不可能なので、このアクスルナットを緩める工具は必須となる。
フロントがフローティングマウントだったり、リアも六角レンチで緩めるタイプなら不要だが、昔ながらのごっついナットで締めてるアクスルシャフトの場合は、この大きなレンチが必須となる。
問題はアクスルシャフトに使われる頭の数だけこのタイヤレバーが必要だって事。

この世のアクスルシャフトに使われるレンチサイズ=二面幅が世界共通なら問題に成らないのだけど、残念ながらそうでは無い。
同じバイクでも前後ではサイズは異なるので、場合によって4本必要な事も有る。
ガレージでタイヤ交換するなら、4本でも6本でも好きなだけ使えば結構なんだけど、車載工具としてはタイヤレバーを4本も積むのは勘弁して貰いたい所だ。

林道は大体の場合は複数人で行く事が多いと思う。
単独はあんまりお勧めしないな。
複数で行く場合荷物を分担して持てばちょっとは身軽に成るのだけど、グループ内のバイクがみんな全然違うバイクだったら、これまたアクスルシャフトのボルト/ナットのサイズも全然違って来る場合も有り得る訳で。
だから、事前にちゃんと調べて準備しておかないと、イザって時にサイズが違ってて使えませんねんって事も起こり得るのだ。

 

そこで使いたいのが上に載せた、スクエアドライブ=要するにソケットを差す部分の付いたタイヤレバー。
見ての通りコラ画像なので、こんな工具は存在しないのだけど。

これに組み合わせるのが1/2Dr.のクロウフットレンチ。
ナットを緩めるには普通のソケットの方が良いのだけど、24mmのソケットなんていちご大福くらいの大きさに成っちゃうので、ここは持ち運びに邪魔に成らないクロウフットレンチを選んでみた。
別にオープンエンドに成ってる必要は無いのだけど、このタイプの工具でリングレンチに成ってる工具は存在しないと思うので、不本意ながらオープンエンドを、って訳で。
トルクレンチアダプターと言って、トルクレンチにセットして使うモノは有るには有るんだけど、いまいちマイナーな上に1/2Dr.の物は無い。
もっとも、1/2Dr.のクロウフットレンチも、選択肢はあんまり無いんだけどね。

これなら、SQドライブ付きタイヤレバー2本と使用する分だけのクロウフットレンチが有れば良いので、荷物の量は随分と削減する事が出来る。
また、クロウフットレンチを揃えておけば、前後アクスルは勿論、ドレンやステアリングヘッドまで対応出来る。
さらにもうちょっとだけ荷物が増えても許容出来るなら、エクステンションと14mmまでのソケットを持ってれば、リアリンケージ周りにも対応は可能と成る。
完璧とは言えないまでも、どうにかこうにか急場を凌ぐ光明も見えてくるかも知れない。

そうは言っても、そんな工具は存在しないので、現実的にはコレかな。

これはギアレンチをソケットレンチにチェンジさせる為のアダプター。
TONEの1/2Dr.アダプターは19mmのリングレンチに対応しているので、DRCの19mmリングレンチ付きタイヤレバーにセットすれば、ソケット付きタイヤレバーは完成する。

したがって、19mmレンチ付きタイヤレバー2本+1/2Dr.ソケットアダプター+クロウフットレンチ。
この組み合わせが今の現実的な車載用タイヤレバーのベストでは無いかと、そう思う。

 

これがベスト.....かな。
見ての通りのコラ画像だ。
実在はしない。

タイヤレバーにギアレンチを私が溶接してもモゲてしまいそうなので、どこか作ってくれないかと思う。

 

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy