大阪から富良野へのコストシミュレーション
春の連休前だってのに、早くも今年の夏の計画を立ててる人も居る事だろう。
今回は、大阪から北海道の富良野へ行く際のコストシミュレーション。
どのルートを選ぶかはアナタ次第だ。
1)舞鶴/敦賀→小樽/苫小牧東ルート
2)名古屋→苫小牧ルート
3)自走ルート
飛行機で千歳まで行きバイクをレンタルする方法、或いはバイクだけを配送する手法も有るが、今回は代表的なこの3ルートを挙げてみた。
スケジュールは、2023年7月上旬。
出発地点は大阪の梅田。
バイクはNinja1000。
燃料はハイオク@170円、燃費は18km/L。
こんな条件での試算。
舞鶴/敦賀→小樽/苫小牧東ルート
大阪からなら最も一般的なルートで、通常はこれを選択するだろう王道の新日本海フェリールート。
フェリー料金
ツーリストA | +750cc | 合計 |
12,400円 | 15,500円 | 27,900円 |
高速料金、燃料費
高速料金 (宝塚→ |
ガソリン代 (大阪~フェリー乗り場) |
ガソリン代 (フェリー乗り場~富良野) |
合計 | |
舞鶴→小樽→富良野 | 2,560円 | 1,360円(8L) | 1,360円(8L) | 5,280円 |
敦賀→苫小牧東→富良野 | 3,720円 | 1,700円(10L) | 1,360円(8L) | 6,780円 |
合計
大阪→舞鶴→富良野コース:33,180円
大阪→敦賀→ 富良野コース:34,680円
所要時間
大阪→舞鶴 :2時間
大阪→敦賀 :2時間30分
舞鶴/敦賀→苫小牧東 :21時間
小樽/苫小牧東→富良野:2時間30分
名古屋→苫小牧ルート
関西からは意外と選ばれないが、便利で安い太平洋フェリールート。
フェリー料金
2等 | +750cc | 合計 |
5,800円 (2,900) |
13,300円 | 19,100円 (16,200円) |
高速料金、燃料費
高速料金 (宝塚→名港中央) |
ガソリン代 (~フェリー乗り場) |
ガソリン代 (フェリー乗り場~) |
合計 |
3,780円 | 1,530円(9L) | 1,360円(8L) | 6,670円 |
合計
大阪→名古屋→苫小牧→富良野
通常価格:25,770円
早割 :22,870円
所要時間
大阪→名古屋 :2時間
名古屋→苫小牧:40時間
苫小牧→富良野:2時間30分
自走ルート
気合が有ればどうにか成る、大間経由の自走ルート
フェリー料金
2等 | +750cc | 合計 |
2,780円 | 2,620円 | 5,400円 |
高速料金、燃料費
高速料金 (宝塚→青森東) |
ガソリン代 (~フェリー乗り場) |
ガソリン代 (フェリー乗り場~) |
合計 |
13,650円(深夜割引) | 12,240円(72L) | 3,740円(22L) | 29,630円 |
合計
大阪→大間→函館→富良野
35,030円
所要時間
大阪→大間 :13時間
大間→函館 :90分
函館→富良野:7時間
まとめ
新日本海フェリー | 太平洋フェリー | 自走 | |
大阪からフェリー乗り場まで (高速+ガソリン代) |
2,560円+1,360円 |
3,780円+1,360円 | 13,650円+12,240円 |
フェリー代金 | 27,900円 | 16,200円/19,100円 | 5,400円 |
フェリー乗り場から富良野まで (ガソリン代) |
1,360円 | 1,360円 | 3,740円 |
合計 | 33,180円/34,680円 | 22,870円/25,770円 | 35,030円 |
費用を考えたら、名古屋からの太平洋フェリールートがお得。
特に早割を使えば、新日本海フェリーより約1万円ほど安い費用で北海道へ行ける。
ただ、仙台を経由する事も有って40時間とかなりの時間が掛かるのがネック。
一方、新日本海フェリーなら21時間で北海道へ着く。
時間が永久に有るような人なら別だが、有給使って限界ギリギリのスケジュールの場合は、新日本海フェリーを使うのがベストか。
だが問題は到着時間。
太平洋フェリーは苫小牧へ昼前の11時に到着するのだが、新日本海フェリーは苫小牧東へ20時30分に到着する。
小樽ならまだしも、苫小牧東は何も無い、コンビニすら無い所なので、ここに夜に着いたらまぁまぁ困ってしまう事に成る。
仮眠できる車ならどうって事は無いが、バイクはちょっと辛い、自転車は絶望的な気分に成るかも。
宿を取っておくか、苫小牧に1件だけ有るネットカフェへ行くか、フェリー乗り場で朝まで過ごすか、それとも夜走るか。
そう考えたら、フェリーの時間は長いものの昼前に苫小牧に着く太平洋フェリーの方が良いかも知れない。
なお、太平洋フェリーが着く苫小牧港と新日本海フェリーの着く苫小牧東港は20kmほど離れた別の港なのだが、街中に有る苫小牧港と違って苫小牧東港は周囲10km以上もコンビニすら無い所なので、特に自転車ツーリングの人は覚悟が必要と成る。
もうね、本当に行けども行けども真っ暗け。
十分に明るいライトと、暗闇に勝てる強い心を持って乗り切ろう。
フェリーを降りたらいきなりやってくるこの試練を。
自走の場合、奇しくも新日本海フェリーで行った場合と、費用は概ね同じレベルと成る。
時間も休みなく走ればほぼ同等。
休みなく走るのは、あんまお勧めはしないけれども。
結構な距離を走る事と成るので現実的では無いと思うかもしれないが、バイクに乗るのが楽しくて仕方ない人や、船酔いが酷い人にはこれも悪くは無いかと思う。
大間までの約1200kmは、流石にセローではかなりキツいが、Ninja1000なら意外と平気、かもね。
函館と知床を往復したくらいなので、決して走れない距離では無いさ。
私はちょっと遠慮しとくけど。
なお、これはNinja1000の場合の試算。
排気量や燃費によって差異は有るので、一応の目安と言う事でお一つ。