スペインGP まとめ

●リザルトは、ショートレースがビンダー、バニャイア、ミラー。
決勝レースが、バニャイア、ビンダー、ミラーと、順番が変わっただけで面子は変わらず。
ワイルドカードのペドロサも含め、今回はKTMが絶好調。

●チャンピオンシップは、バニャイアがベッツェッキを抜いてトップへ。
これから盤石のチャンピンロードを進むか。
どうだろう。

●走ればグッドリザルトを残せるオリベイラ。
前回のアメリカズGPでの5位に続いてヘレスもショートレースで5位に入ったものの、日曜の決勝レースでまたしても悲運のクラッシュ。
開幕戦でのマルケスに続き、今度はクアルタラロ。
現在の所、左肩の脱臼の診断結果。
他に重症が無い限りは5月2週目のフランスには間に合いそうだけど、ともかく不運だ。
ポルトガルには成田山は無いのか。
この流れを、神や仏に頼ってでもどうにかしたい。

●開幕以来、頻繁にぶつけられたクアルタラロだが、今回は立場が違ってぶつけた側に。
あんな狭い所を20台以上ものバイクが猛スピードで無茶な走りをしてるのだから、被害者と加害者はほんの小さな事で簡単に入れ替わる。
レッドフラッグによる仕切り直しで奇跡的に再スタートする事が出来たものの、オリベイラを病院送りした事も有ってロングラップペナルティ。
ショートレースでのモルビデリと共に、ヤマハファクトリーは2人仲良くロングラップ。
だがクアルタラロはロングラップ時にラインオーバーのミスが指摘されワンモアロングラップ。
絶望のもう一回!
クアルタラロの残りライフは如何ほどだろうか。
このままビニャーレスパターンと成る可能性も。

●最終ラップで謎のリタイヤを起こしたビニャーレス。
原因はチェーントラブル。
前回のアメリカでのハイトアジャスターのトラブルに続き、またしてもアプリリアファクトリーは故障に泣く。
アプリリアはバイクの仕上がりは上々なのだが、相変わらずあれこれとトラブルが多い。
移籍以来、前向きコメントの多い優等生なビニャーレスだが、流石にこのイタ車の故障っぷりには思う所の一つや二つは有るかもね。
ホンダは壊れないっすよ。
ライダーは次から次に壊れるけどね。
次の契約更新で、ホンダのそんな誘いに乗ってくれるかどうかは知らないな。

●前回のアメリカで劇的な優勝を遂げたホンダ。
遂にホンダの復活か、と思われたリンスは、土日ともにノーポイントに終わる。
苦悩のミルは、今回も残念ながらノーポイント。
これで、4レース8開催の内、DNSを含む6回目のノーポイント。
昨年のスズキ時代も含めて、かれこれ1年以上も表彰台に乗ってないので、そろそろ結果を出したい。
さもないと、今度は違うステージで直4に乗る事に成るかも知れないのだから。

●ホンダとヤマハの日本メーカーチームは、土曜日のショートレースでは最高位が12位のクアルタラロ。
決勝レースは我らが中上君の9位。
ホンダ勢は2レースで4クラッシュと、やっぱりアメリカでの奇跡は気のせいだったのかも。
月曜日のヘレステストで復活の為の確実な手がかりを掴める事を祈りたいが、どうなる事やら。
ヤマハは決勝レースで10位、11位をゲットできたのはある種の奇跡と言えそう。
ただ、クアルタラロのメンタルはかなりヤバそうなので、来年完成予定のニューエンジンが完成するまで持つのかどうかは解らない。

●ロッシがヤマハのブランドアンバサダーに成る。
具体的に何をするのかはいまいちよく解らないけれども、ともかくロッシとヤマハの関係は続く事が決まった。
だからと、2024年末までドゥカティと契約しているVR46が2025年以降ヤマハサテライトと成るのか、って話はまだ不明。
可能性としては十分に有るが、ヤマハがGPから早晩撤退する可能性とどっちが高いかは、それは何とも言えやしないや。

 

次回、5月2周目のフランスGPへ続く。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy