それでも私はスパナの事はスパナと呼ぶ
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コンビニでコーヒー買ってたら、隣のレジに居たお客さんがこんな事を口走った。
『マイクロウェイブで温めてください』
と。
唐突に言われたら、店員さんも口ポカーンな訳で。
特に関わり無い私も口ポッカーーンな訳で。
ちょっとあたふたしてしまう。
あたふたと。
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マイクロウェイブとは、そりゃ勿論電子レンジの事だ。
そんな事は、幼少期の英語教育が成される昨今の幼稚園児でも知ってる事だ。
でも、唐突にコンビニ店内で電子レンジの事をマイクロウェイブと呼称されたら、一瞬何のこっちゃって気分に成ってしまう。
きっと店員さんもそんな気持ちだろう。
へ？？
って顔してたし。
バリバリの日本人顔して流暢な日本語操ってたけど実は外国人だったとか
或いは海外帰り（グアム二泊三日を含む）なのか？
特にインタビューしてないので解りかねるのだけど、私の人生において電子レンジの事をマイクロウェイブと呼ぶ人間に初めて出会ったので、ちょっとあたふたしてみた、と言うただそれだけの話。
なお、電子レンジ→直訳してElectric Rangesと呼ばれるものは概ねこのような物を指す。
ちなみにElectric Rangesは、下のオーブン部分では無くて天板の丸印の描かれた部分。
電熱ヒーターの部分。
それがエレクトリックレンジ、の部分。
だから、アメリカに行ってエレクトリックレンジくれ、と言ったら電気調理器が出てくるのでご注意頂きたい。
そんなシチュエーションに遇う人がどれだけ居るかは知らないけど。
さらに予断だが、かの有名な電話レンジ（仮）は、英語圏ではPhone Microwave (name subject to change)と呼称される。
フォーンマイクロウェイブって言われても何のことかサッパリ解らないので、やっぱり電子レンジの呼称は秀逸だなと思う。
マイクロウェイブってのはねぇ。
スパナの事を頑なにオープンエンドレンチって呼ぶ、ちょっと何かをこじらせた面倒くさい人が居る。
メガネレンチの事はリングレンチと呼ぶ。
でも流石にドライバーの事はスクリュウドライヴァとは言わない。
カーヴレイタとも言わない。
口とんがらせてそんな事言う子は、ヴァイスグリップでお口を閉じてやる気分だ。
まぁともかくスパナの事をオープンエンドレンチって呼ぶのだけども、勿論それはとても正しい呼び方で有るのは違いない。
だが、オープンエンドレンチ以外の呼び方は間違いか？と言えばそれが意外とそうでも無い。
実はアメリカではオープンエンドレンチと呼ぶけれど、イギリス界隈ではオープンエンドスパナーと呼んだりする。
なお、スパナーとはボルト/ナットを締める、所謂レンチ自体を指すので、オープンエンドだけをスパナーと呼ぶ訳では無い。
呼び方の一例
＜アメリカ＞オープンエンドレンチ Open End Wrench
＜イギリス＞オープンエンドスパナー Open End Spanner
＜アメリカ＞コンビネーションレンチ Combination Wrench
＜イギリス＞コンビネーションスパナー Combination Spanner
＜アメリカ＞ボックスエンドレンチ Box End Wrench
＜イギリス＞リングスパナー Ring Spanner
上記は一例なので、イギリスだからアメリカだからと厳密に分かれてる訳では無い。
その辺は意外と結構あやふや。
でも、より正規表現にこだわりたいならば、スナップオンやマックツールを使ってハーレーを整備する人なら、オープンエンドレンチなんて呼び方するのが正しいかと思う。
また、ドレーパーの工具使ってトライアンフやノートンをメンテするならコンビネーションスパナーなんて言うのが正しいかと思うな。
まぁ正直、心の底から本当にどうでもイイんだけど、それはそれとして。
そんな事を言い出したら本日のお話の根幹を揺るがしてしまうので、そんな事は言わない。
ちなみに上記の割と邪魔臭い人は、ハゼットの工具を使い、そして色々乗ってるけどBMWのGSなんて言う巨大なクチバシ怪獣にも乗ってる人。
だから私は言いたい、言ってやりたい。
いや、まぁどうでもイイんだけど、話の展開上言ってやりたい事にしておきたい。
ドイツの工具使ってドイツのバイクを整備するなら、両口スパナの事はDoppelmaulschlüsselと呼びなさい。
ドッペルマールシュリュッセル！
と呼びなさいと。
ニッパーの事はザイテンシュナイダー！と呼びなさい！と。
でもとても面倒くさいので勿論そんな邪魔臭い話する事は無い。
ん、無いね。