二輪噺

奥様ライダーズ小話ブログ

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錆びに強いベアリング

   

 

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ベアリングを買った。

今回買ったのは、キャストップと言う商品名の、高耐食ステンレスベアリング。

nsk_img02

http://www.nskmicro.co.jp/products/bearing/casstop.html

 

メーカーはNSKの関連会社、NSKマイクロプレシジョン。
ベアリング~機械関連大手のNSKグループ内で、主には精密ベアリング界隈を手がけてるのがこの会社。
ロボット関連に足突っ込んでる方なら、小形のスラストアンギュラベアリング=クロクシーを作ってる会社でお馴染みかも知れない。

で、このキャストップ。
上に記載したリンク先、NSKマイクロプレシジョンの資料を見て貰えば解るが、非常に高い耐食性を持ってるらしい。
塩水噴霧テストでも、キャステストでもビクともしない耐食性を。
キャステスト=CASS TESTとは、Copper Accelerated Acetic Acid Salt Sprayの略。
日本語に直せば銅加速酢酸塩水噴霧。
そんな面倒な呼び方してる人は見た事無いけど。

要するに、塩水に酢酸を加え、さらに銅イオンを加えてより腐食しやすい環境を作ったスプレーでの過酷なテスト。
それがCASS

この商品名のCASSTOP(キャストップ)の由来がそれ。
それだけ腐食に強い自信を持ってるって事なんだろうね。
知らないけど。

 

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使うのは、釣りのリールのラインローラー部分。
リールからの糸が通ってる金色の小さな部品。
この金色の小さな部品のさらに中に入ってるベアリングをこれに換えようって訳だ。

ちなみにシマノもダイワも錆びに強いベアリングを使ってるのだが、いかんせんこれが中々にお高い。
一個が1200円もする中々の高級品。
小指の爪の先っちょ程の部品なのに。

それで錆びなければそれで結構なのだけど、どれ程メンテしててもいずれは錆びる運命からは逃れられない。
ってか純正ベアリングが錆びたから交換するんだけど。

 

今回買ったキャストップは、純正よりは遥かにお安い1個400円程。
通常のステンレスベアリングに比べるとちょっとだけお高いので、通常のステンレスベアリングを2回交換するか、それともこのベアリングを1回交換するのが良いか、判断は分かれるかも知れない。
凄く、もの凄く細かい話しだけど。
やだ、すっごい細かい。

 

 

ベアリングって、全部ステンレスがイイんじゃ無いの?
エンジンの中はともかく、ホイールベアリングとかステムベアリングはステンレスが。

と、そんな至極ごもっともな事を思う方も少なく無いだろうと思う。

錆びて困る箇所にはステンレス。
包丁だろうとキッチンの流し台だろうと物干し竿だろうと。
錆びて困る所にはステンレスを使うのが正しい。

ってのはごもっともだけども、ステンレスモノコックフレームの自動車が無いように、何でもかんでもステンレスにすりゃイイって訳じゃ無い。
何でもかんでもステンレスにすりゃイイってもんじゃ。

 

自動車でステンレスと言えばデロリアンを思い出されるかも知れないが、実はデロリアンって中身はこんなの↓

dmc1

こんなトラックみたいな鉄のフレームに

dmc2

FRPのボディを載せて、そこにステンレスのパネルを貼り付けてるだけ。
全部ステンレスで作ってる訳では無い。
もっと言えば、別にステンレス使わなくてもFRPボディの車として成り立つ。

加工しにくいとか、壊れやすいとか、塗装を含めて修理しにくいとか。
何かと問題が有るステンレス。
昔の人は、21世紀になればきっとみんな、銀色のピチピチした服着てステンレスの銀色の車に乗ってるのだろうと夢想したのかも知れないが、今もって銀色のピチピチもステンレスの車もお見かけしない。
進んでるようで、実は意外とそれ程進んでないのかも知れないね。
まぁ、銀色ピチピチ方面には余り進んで頂かなくて結構なんだけど。
そんなタチウオみたいな格好して過ごす未来は。

 

で、今回の本題のベアリングの場合、スチールとステンレスとのスペックは以下の通りと成る。

 

単列深溝玉軸受 6200ZZ(両面鋼板シールド形)

スチール ステンレス
軌道輪形状
シールド素材・形状 両シールド形 両シールド形
精度(JIS) 等級0 等級0
外径(φ) 30 30
基本動定格荷重(N) 5100 4340
仕様・環境 標準 標準
内外輪材質 [スチール] スチール [スチール] スチール
外輪タイプ フラット フラット
内径(φ) 10 10
幅(mm) 9 9
最大許容回転数(rpm) 24000 24000
荷重方向 ラジアル ラジアル

実は、と言うか同じ規格のベアリングなのでスペックはほぼ同じ。
違うのは基本動定格荷重(N)
スチールが5100Nに対し、ステンレスが4340N。
当然ながらステンレスの方が寿命も短い。

ベアリングの寿命計算については、知りたい物好きな方は調べて頂ければ沢山出てくるので調べて頂きたい。
計算マニアな方はお好きなように。

そうでは無い皆様は、まぁ難しい話はさておき、基本動定格荷重がちょい低ければ寿命がちょい短いんだよ、って事だけ知ってればオッケーだ。
それだけで、ホイールベアリングにステンレスベアリングは使わない理由の一端は見えてこようかと思う。
一端は。

 

と、言う訳で何でもかんでもステンレスにすりゃイイって訳では無いのだけど、つり用のベアリングにスチールのベアリングを使うのは余りに愚かな選択なので、やっぱり特に海釣り用のリールのベアリングはステンレス、それも高耐食ステンレスベアリングが良いと思う。

 

 



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